芦原すなおのレビュー一覧
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ネタバレ探偵小説だからミステリなのかもしれないけど、ミステリというよりハードボイルド。
かなり沸点が低い女性が主人公の話。
あんた、何をやって暮らしているの? と訊きたくなるのは探偵物全てに共通するのかもしれないが、全編を通してキャラクター性は悪くは無いと思うものの中途半端感が漂う。
多分、この話って女性向けっていうより男性向けに書かれているんだろうと思われる。それでいて、女性っぽい淡泊感が漂っていて今一突き放した視点で読んでしまう。
それでいながらも、のめりこまされる話の作り方の上手さがあって、理解できないまま最後まで読まされてしまう巧みさに驚かされてしまう。 -
Posted by ブクログ
スカイツリーを見上げる 下町の片隅に、ひっそりと 息づく商店街『 明日町こんぺいとう商店街』。シリーズの4作目です。金平糖の角は24個。24軒のお店が集まっていて、今回はその中から7軒のお店のハートフルなエピソードが収められています。
お店ごとに作家が交代するのがこのアンソロジーの特徴で、私は前川ほまれさんの描いた 5軒目の『インドカレー ママレード』が心に残りました。
2軒目の蛭田亜紗子さんの『ツルマキ履物店』の回はちょっとテイストが違い「あら?」と思いましたが、色々な作家さんを読めるのがこのシリーズの良さなので、こんなテイストもありだな、と思いました。
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Posted by ブクログ
【2025年7冊目】
作家の僕は妻と二人暮らし。料理と裁縫な得意の彼女とのんびりとした過ごすのんびりとした日々。だが妻は事件の状況を聞いただけで真相を言い当ててしまう、安楽椅子探偵ならぬ在宅名探偵だった――!
久々の読書でしたので、読みやすい文体で助かりました。心がくさくさしている時に読むのもおすすめです。ミステリーものの短編集なので事件も次々と起こるわけですが、血なまぐさいわけでもなく、どこか人の感情が色濃く絡んだ事件を、妻である彼女が次々と解決していきます。
主人公の僕は、多少空気が読めなかったり、話の腰を折ったりする人物なので、実在したら多分仲良くなれないタイプだろうな〜と思ったりも -
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