あきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“全部全部、ジュリアンが少年としてのセシルを愛していたから?
「そんな、困ります!あ、いえ、困らないかも」
いざとなったら女だと打ち明ければ、恋愛対象からはずれるのだから……ああ、だめだめ、やっぱりだめ!
性別を隠していたことが知られれば、セシルがアッシュフォード家の令嬢だと感づかれるのも時間の問題だ。なにしろアッシュフォード家にはセシルという名の令嬢がいるのだ。男でも女でも通用する名まえだし、とっさに混乱しないようにと同じ名まえを名乗っていたのが、失敗したかもしれない。まさかこんなところに男装生活の落とし穴が待っていたなんて!
セシルはじりじりとジュリアンからあとずさった。
「ちょっと待って、セシル」
「待てません!」
「その台詞、べつの状況ならぜひもっと聞きたいところだけどね」
彼は路地のほうに逃げこもうとするセシルをひきとめ、半泣きの顔をのぞきこんだ。
「きみはなにかとんでもない誤解をしていないかい?ぼくに男性と愛しあう趣味はないよ」
「え……本当ですか?」
「そこを誤解されるのはちょっと不本意だな」
「よ、よかった!」
よかった……のだろうか?
もはや頭がぐるぐるとして、なにをどう考えたらいいかわからない。”[P.123]
今回もすごく楽しくて。にやけて。
怪盗に関しては、え、その対応で良いの?と少し思ったけど別に彼らは警察でも探偵でもないしね。
ガブリエルと"錠前屋"のガブリエルがどんな会話をし合ってたのかすごい気になって。
セシルとジュリアンがお互いにバレる時がどんな風になるのかすごく楽しみ。
アメリアとソフィに次はもっと出番を!この二人とセシルのやり取りも好き。
そして次兄と弟可愛い可愛い。
“玄関ホールから大階段をのぼっていくと、二階の長い廊下で次兄ジェフリーと弟サミュエルとでくわした。
「ふたりとも、ここでなにしてるの?」
ふりむいたサミュエルがきらきらした瞳でこたえる。
「ウィリアム・テルごっこだよ!」
「なあに、それ?」
「頭の上にのせたりんごを、弓矢で落とすの!」
セシルは目をむき、絨毯にのんびりと座りこんだジェフリーにつめよった。
「ジェフリー兄さま、なんてことするの!弟を弩の的にするなんて人として最低よ!」
「なにを言ってるんだ、セシル。的はぼくのほうだぞ!」
「え?そうなの?」
見ればなるほど、おもちゃの弩を手にしているのはサミュエルのほうだった。そしてりんごをひょいひょいと宙に放り投げているジェフリーの顔には、ところどころ赤い痕がある。
「これはものすごいスリルに満ち満ちた遊びだぞ、セシル。なんせ次はどこに当たるかまるで見当がつかないのだからな。あははは」
「どんどんやっちゃいなさい、サミー」
「はあい」”[P.223] -
Posted by ブクログ
ネタバレあきさんの漫画が収録されて嬉しい!一冊。
アディル大好きなので、アディルがジャレッドではなく他国の王族と結婚することになるまでのエピソードが読めたのも嬉しかった。
冒頭に収録されてるシャーロックとクリスの話は相変わらず。なんだってロンドン郊外でそんな生活をしてるのかとかいろいろ思うけど、まあ少女小説なので気にしない。
未収録になった漫画と同時に雑誌に掲載されていた短編は、個人的にそんなに好きな話ではなかったし、ビアードに比べてシャーロックが成長していないのが浮き彫りになってしまうので、ここに収録されなくてよかったのかなーと思います。
が、だからといってワーズワースの中編が収録される意味はまったくわからない……ある種の表紙詐欺ですよね?これ。
雑誌に載せるのはいいと思うし、作者の思い入れもあるんだろうし、ページ数的にちょうどよかったのかもしれないけど、でもこれはないと思う。これなら未収録になったI'm sorry, my loveを載せたほうがよほどファンのためだと思う。
作品的にも、アイリスの独白部のような一方的差を感じてしまってまったく感情移入もできなかったし、心が動かされることもなく……時代がかぶるわけでもなく、ただ同じイギリスの話というだけでこれを載せるのは、商業作品としてどうなんだろうと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレすっかり忘れた頃にでてきた2巻。
絵柄は私も大好きだ。色彩が綺麗。
夢の謎解きは全く進まず(笑)焦る主人公。
そして今回は読者を惑わす軍隊長の双子のターン。
双子キャラは好きです! 個人的に!
明るいとっぽい、でもぬけ目のない謎めいた弟君が主人公を翻弄してますね。彼の真意は?
そしてちらちら見え隠れする双子の陰惨な過去。そこに関わる主人公の亡き父。
しかし、「死んでしまえ!」の夢の思念。
本当に皇帝に向かってるの?
なんだか皇帝が可愛らしいだけに、ちょっといろいろ考えちゃいますね。本人か、主人公落ちではないと思うんだけどねぇ。
さて、次の表紙のカップリングはだれかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレかわいくて綺麗な絵柄に惹かれて買った……のは妹ですが(笑)
ファンタジーの王宮絵巻・・・というのかな? 舞台は王宮。
神託の夢の正体を知るために、「賢者の夢」と呼ばれる方法を試してみる主人公。
この主人公と賢者の掛け合いが楽しい。融通のきかない石頭だけど何か押しの弱そうな主人公が(笑)頑固だし。
きっとA型であろう。
でも、考えるとこの話は可哀想なもので。
周りの人全てを疑っていくしかない、それに追いつめられていっている気がする。尊敬する父親も、立派な人だったけど周りからの評判には・・・。
融通のきかない、溜め込み方の、でもちょっと抜けた主人公。胃に穴が開かなければよいけど、と心配したくなります。
そして思わせぶりな周りのメンバー。
続きが楽しみです。
あ、パルティンの本の虫加減が好きだ。
あと、題材にタロットカードが使われているのも、いろいろ混乱材料になって楽しいね。 -
Posted by ブクログ
“「今一度聞くぞ"後戻りは出来ない"意味は分かるな?」
「くどい!!」
「——抵抗している
余程おまえに知られたくないと見えるな」
「それほどまでに陛下を殺したいという事か?」
「おまえの理屈が正しければそうなるな」
「他に私に知られたくない理由などなかろう!
私はこの命にかえても必ず阻止する!引きずり出せ!!」”
話が進むに連れて色々なものが見えてくる感じかな。
どんでん返しがありそうで楽しみ。
Thanks to K.H.
“「また言われちゃいましたね石頭って」
「…」
「まあ どちらの言い分も分かるんですけどね
でも小さい時から側にいる貴方が元老院の肩を持つだけで
陛下は裏切られた気がして腹が立つんですよ
陛下は貴方の事を本当に身内みたいに思ってるんですから」
「…かと言って
私以外が「元老院に気を使え」などと言っても陛下は聞かないだろうに」
「そうなんですけどね!
……難しいもんですね ねぇ"エンジェル"」”