エルハンブルグの天使
  • 完結

エルハンブルグの天使

550円 (税込)

2pt

嫉妬と羨望。そして軽蔑。少しずつ狂い始めた歯車と、開いていく二人の距離。悲哀に満ちた目で彼らを見つめる天使は何を思うのか…? 王マディスと王の良き友人の剣士ラルヴァン。微妙なバランスの元、一見固い絆でむすばれていたはずの二人は、プリマ嬢の登場と生まれた息子ペルセスによって二人の均衡は崩れ去る。自らの出生に疑問を抱くペルセスは、ラルヴァンの元を訪れるが…。

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エルハンブルグの天使 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年05月06日

    惹かれるから反発する、劣等感を抱く様が切ない。
    全ての物語を一言で言い表すなら「誤解」
    誤解がなければストーリーも膨らまないんだよね。、

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    Posted by ブクログ 2013年03月30日

    とても尊敬していて、とても妬ましくて、とても信頼していて、とても怖くて、助け合い、近づきすぎては、傷付け合い、距離を置き、しかし忘れられず、別の道を歩んだと思っていても、話してみると同じことを考えていて……。
    そういう関係の悪友が、僕にもひとりいるなと思った。

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    Posted by ブクログ 2013年03月18日

    綻んでいく人の関係。最後に残ったものは…。
    相変わらず見惚れるほどきれいな絵で幻想譚を綴るあきさんの新作。深い。仄暗い感じではあるけどそれもまたいい。
    表紙のデザインも雰囲気がよく出てる。背表紙の文字がとてもいい感じ。

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    購入済み

    不思議な作品

    2019年12月28日

    わかるようでわからない作品でした。できないのに祭り上げられた人間の末路なのか、信じて支えてきたものに疑われた悲しみなのか。何を言っているのかは分かっても、どういうことなのかはわからない不思議な作品。

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    Posted by ブクログ 2013年04月28日

    人間の感情は単純じゃなくて、嫉妬しながら憧れたり、憎みながらも幸せを願っていたりする。簡単に善悪で割り切れるものはなくて、ただ巡り合わせで不幸が訪れたり、幸せになったりする。
    そしてその、心の中に渦巻くたくさんの感情は、口にすることなどほとんなくて、思惑がすれ違うから余計に訳が分からなくなる。
    あき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月01日

    あきさんの絵が綺麗に出るモチーフで、画面が華やいでいて綺麗でした。何と言っても扉絵がきれい。
    話は何度読んでも心には残りませんでした。古くからの親友が、立場の問題からかつてのようにはいられなくなった。テーマは見下し合い? そしてそれがひっくり返る。変わらないのはエルハンブルグの天使のみ。
    綺麗なので...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月05日

    相変わらず絵が美しい。
    「おまえ・・・本気で言ってるのか!?」のところで胸が苦しくなった。
    ぎりぎりのところで保っていた二人の友情は、声に出さなくても態度で伝わってしまった「疑惑」によっていとも簡単に壊れてしまった。

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    Posted by ブクログ 2013年03月24日

    線のきれいな作家さん。それだけにストーリーのほうでちと満足いかない感があった。

    画としては書き込まれているだけに余計そうだったのだと思うけれど、登場人物たちの話しぶりや身の振る舞いにアナクロニズムな感じが強かった。

    また古城や妖精といった要素を取り込むのであれば、戯曲的なこれ見よがしの寓意性もあ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月11日

    もやもやが残る最後というか、やるせない感じ。
    面白かった。
    天使に周りが狂わされていくというか勝手におかしくなってくというか。
    トーエ怖ぇぇ…

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    Posted by ブクログ 2013年03月10日

    どうにもやるせない割り切れない系。著者の作品の中で言うなら「オリンポス」と同じ系統の作品かな。人ならざるものに人生を狂わされたお話。オリンポスとは違ってこちらの人外は自発的に何かするものではなかったけど。ラルヴァンは好きなキャラだった。

    0

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