京極夏彦のレビュー一覧

  • 猿

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    あらすじを読んだ時は初期の頃のような因習系のホラーを想像していたのですが、全然違いました。
    何かが起こるわけではなく、ひたすら何かが起こりそうな気配だけが漂う。ずーっと続く不穏な空気の中で、「怖いとは何か」を考えさせられる…という感じ。

    小説の中に「何も起こらないから怖いんです」というセリフが出てきますが、この小説がまさにそんな感じです。
    実際、じわじわとメンタル削られるより、ドーンとかまされた方が楽だと思うし。

    「恐怖」は人間の想像力が作り上げたものと作中にあるのですが、確かに何もない暗闇を、何となく怖がるのは、頭の中であれこれ想像してしまうからで、余計なことを考えなければ怖がる理由はな

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    2026年01月14日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    例えば自分の気持ちなどを自分の持つ語彙から定義して伝えた時、そこから零れ落ちるものがたくさんある。だから話して分かるなんてことはない、というような事が書かれていて目から鱗だった。
    そうして言葉とはなにか、ということから言葉の使い方まで示唆に富むお話のオンパレードでビジネス書よりも役に立ちそうだった。

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    2026年01月13日
  • 猿

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    曾祖母の遺産相続のため限界集落に向かうが… 超現実的で幻想世界に包まれるホラー #猿 #京極夏彦

    ■あらすじ
    岡山の山奥に住んでいた曾祖母が亡くなり、遺産相続について弁護士から連絡があった松永祐美。パートナーの隆顕から反対されるが、彼女は逃げるように自宅を出発した。駅で待ち合わせていた親族、弁護士らと一緒に、山奥の限界集落に向かうが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ずーーっと会話してる小説。

    その会話自体にはリアリティがあるんですが、話してる中身がよく分からない。さらに読んでると、なんか背中がそわそわするんすよね。落ち着かないというか、誰かにみられているような感覚というか。

    都度都度あ

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    2026年01月13日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    さすが京極先生〜!と唸りたくなるような内容。
    書き物もお話も面白いって……凄すぎ。

    言葉というものに対して改めて考えさせられる内容。

    自分の場合は語彙を増やすこと、
    後は難しいけど、それの活用方法をウンと考えねばなあ。

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    2026年01月12日
  • 猿

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    【一言感想】
    後ろめたいことがあり、精神的支柱がない場合は"恐怖心"が生まれやすくなる

    【感想】
    曽祖母が亡くなり、明治時代以前から限界集落の状態が持続しているという土地の相続する話が上がることから始まる"恐怖"を題材にした物語

    誰も悪くないのに後ろめたいことや、償いたいけれど償えない罪悪感を感じる場面があり、普段は気にならないかもしれないけれども、日常のふとした瞬間に悪い想像が膨らみ漠然とした不安感が強くなることから、"恐怖心"が生まれることがあります。

    心の支えとなる人物がいる間は恐怖心が紛れるけれども、現在の人と人との関係

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    2026年01月08日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    ★4と5で迷った。
    それくらい面白かったし、読む手が止まらなかった。前作の鬼よりずっと面白いと感じたが、前作あっての今回の結末なので、それだけで前作にも十分価値がある。
    ただ、主人公たちが気づくより先に自分が気づいてる事が結構あって、そこは少し物足りなかった。

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    2026年01月08日
  • ひどい民話を語る会

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    糞尿屁、小学生が好きな下品な盛り上がりがこんなにもあるんだぞという、全国物産展のような本。トークテーマごとに章が区切られているので非常に読みやすい。

    巻頭巻末の文章が素晴らしくよく、トークイベントをそのまま書籍化したものだが、この2つの文章で挟むことで本としての深みを出している。巻頭は「話が面白い人はなぜ面白く話せるのか?」。巻末は「ひどい民話の存在意義について」と、本内容を読まなければ何を言っているのだ?と言うものだが、非常に深く、実になる内容である。(ここで言う実は糞ではない)

    本やテレビ等を通じて伝わってくるお話は非常に整備されて健全であるが、悪く言えば毒がない。果たしてそれで本当に

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    2026年01月08日
  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    ストーリーとしては、動きが少なくてつまらないかも。
    8割くらいただ座って話しているだけ。
    ただ文章がおもしろいから最後まで読み切った。
    この辺りの時代をよく知らないから、出てくる文化の目新しさに興味をそそられたというのもあるかもしれない。読めない漢字や知らない単語が多くて都度調べたけど、その作業も楽しくて、近々もう一度読み返すかも。

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    2026年01月07日
  • 文庫版 オジいサン

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    自分のことを何ていうかってとこ私には面白くて2回読み返した笑。ああ怖くない…怖くないよ。皆こんなふうに年老いながらも思考は若い頃から変わらずに目まぐるしく駆け巡ってる。ちょっとばかし若い頃よりも忘れて繰り返してボケ…
    イヤ、リフレインしてるけど笑
    飛び抜けて目立つ事も成し遂げたこともない
    普通、ごくごく普通。
    平和ってことだ。
    軽く淡々とジワっと面白い一冊
    ただひたすら真面目に生きてきてさ
    何もない、誰もみてない、私なんて…
    なんて思うときがおおいけど。
    でもやっぱり何にもなくてもいいんだよ
    一生懸命自分なりに生きていけばと思えるよ。
    おすすめは私のように薄ぼんやりした人かな笑

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    2026年01月04日
  • 死ねばいいのに

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    ネタバレ

    死んだアサミについて関係者に話を聞きにくるケンヤ。派遣先上司、隣人、彼氏、母親、担当刑事、弁護士、それぞれとの会話の中で出てくるタイトルのフレーズ。
    生活、境遇に不満が溢れるアサミ関係者たちに苛立ちを感じたりしたが、自分は?どうとでもできる生き方を、できない理由を探して狭めてやいないか、ちょっと振り返るきっかけになったり。
    ケンヤ自身のことも、アサミのことも結局良くはわからないのだけど、最後数ページで死に至るまでの2人のやり取りを想像でき、やっとなんとなくを理解した気になったり。

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    2026年01月02日
  • 書楼弔堂 待宵

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    徳富蘇峰、岡本綺堂、竹久夢二、宮武外骨、寺田寅彦が本屋で交わる。江戸と明治も交わり理が先に立ち説教くさい面もあるが、やはり京極夏彦の語りは面白い。

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    2025年12月30日
  • 猿

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    今年読み納めは大好きな京極夏彦先生で。

    今年最後なのに、
    良くわからんが怖い、というのが後を引きます…

    というか、私が普段から感じてる『怖い』を文章化して頂いた感じ。
    何かある方がまだ良いよね…
    原因わからない方が不気味。

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    2025年12月30日
  • 猿

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    いけませんよ。外に出ては――怖いですから

    「猿がいる」と言い出した同居人。
    かすかに感じる、妙な気配。
    曾祖母の遺産相続。
    胸に湧き上がる不安。
    岡山県山中の限界集落。
    よく判らない違和感――。

    ただの錯覚だ。そんなことは起こるはずがない。だが−−。

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    2025年12月28日
  • 猿

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    え、ここで終わるのとびっくりしつつも、なんともいえない嫌な雰囲気がずーっと続く感じがクセにはなる。嫌な小説の怖い版みたいな。
    何かわからないけどただただ怖いという感情、なにか思い出せそうだったけど消失してしまった。思い出したら恐怖しそう。

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    2025年12月28日
  • 巷説百物語

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    昔の言葉遣いなので理解に時間がかかったり、漢字の読みが覚えられず 読むのに苦労しましたが、後半慣れてだんだんスムーズに読めるようになりました、

    難しいなあと思いつつ短編なので読みやすく内容も妖怪関連のコンフィデンスマンみたいな感じで最終的には丸くおさまる感じが好みでした。

    解釈はあなた次第みたいなモヤっとした終わり方があまり得意ではないので、ちゃんとネタバラシ?があってスッキリして終わるのも良きです

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    2025年12月24日
  • ひどい民話を語る会

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    京極夏彦、多田克己、村上健司、黒史郎
    が民話のひどさを語り合う

    ひどいって何が??

    そんな……… ひどい……… ことが………
    話になっているなんて………

    知らなかったけど
    あぁ 面白かった

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    2025年12月21日
  • 遠野物語remix

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    遠野物語や柳田國男のことを初めて知ったのはいつだろう。周りの人はほとんど知らないのに、どうして私は昔から知っているんだろう、と不思議な気分になる。

    神様系の怖い話に惹かれてしまうので、遠野物語はどれだけ読んでも飽きなかった。

    死にかけた人が、もう死んだ父親にこれ以上来てはいけない、と言われて目を覚ましたお話があるんだけれど、これ、私も体験したことがある。(死にかけたわけではないけど) シンプルに怖い!!!!

    民俗学って、全てを解剖することができないのが魅力だな。不思議なことを、そのまま受け入れる懐の深さもすきだ。違う本も読んでみよお!

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    2025年12月13日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    言葉にすると、何かが欠ける(=相手に全てを伝えられるわけではない、なんなら誤った伝わり方をするもんだ)というお話から、この世に勝ち負けなんてないし、愛は執着だし、整理整頓は大切だ、というお話。笑

    本の収納だけは愛(執着)でどないかしろとおっしゃってました。頑張るかぁ!

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    2025年12月10日
  • 巷説百物語

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    悪い奴がいたけど不思議なことが起きて懲らしめられました!きっと妖怪とかおばけとかそういうののせいだろうね!(すっとぼけ)みたいな話

    メインの登場人物もみんなそれぞれいいキャラクターをしていて憎めない
    1話完結系だからちょこちょこ時間の空いた時に読めるし、面白いし今後追っていきたいシリーズもののひとつになった

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    2025年12月08日
  • 魍魎の匣(3)【電子百鬼夜行】

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    何と下巻は全て解決編。
    これまでの色々な事件が順を追って解決していくのは見事であるが、余白も多く自力での推理は難しそう。ややご都合主義な気がしなくもないが、説得力を持たせる文章力がある。
    解説でも指摘されているが、本格ミステリ作家ではないため推理や謎解きがメインではない。むしろ陰陽師でもある京極堂による憑物落としが主軸。

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    2025年12月07日