柴田元幸のレビュー一覧

  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    翻訳夜話1を読んでからはや2年。やっと2を読めました。本当は1を読んでから今までのわたしの翻訳観の変化についてとか言ってみたいけど、英語できないし、やっぱり翻訳はよくわかりません。あらゆるプロセスを受け入れる、「文章」というものの魅力には相変わらず取り憑かれているし、これからもきっと魅せられ続けると思いますが。
    今回はサリンジャー戦記ということで、とりあえずサリンジャーを読み返したくなった。わたしはキャッチャーよりナイン・ストーリーズの方が好きだったのですが、これを読んで改めてキャッチャーを読もう、と思った。春樹独特の解釈が最高です。

    イノセンスを題材にしてしまうと、その性質上どこにも行けな

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    2011年08月26日
  • 幽霊たち(新潮文庫)

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    ◼️ポール・オースター「幽霊たち」

    再読。短めでさらっと読めて、小説的。オースター入門編には最適かもと今回思った。まあその、読後、「で?」というのは残るかも。

    1947年、探偵事務所に勤める青年ブルーは、ホワイトという依頼者から、ブラックという男を見張る仕事を受ける。ホワイトはブラックの部屋に面したアパートを手配した。仕事にかかったブルーだが、あまりに事態が動かないことに疑念を抱き行動に出るー。

    登場人物には色の名前が多いが、物語の大半はブルーとブラックの関係性。依頼人のホワイトへ報告書を出しながらも、いわば孤独を極める存在となったブルーの心情の描写が深まっていく。謎を解明しようと起こし

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    2026年04月11日
  • 幽霊たち(新潮文庫)

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    タイトルがかっこいい。文章が現在形で、最近読んだ『海辺のカフカ』を思い出した。ブルーとブラックの関係は、小説を書くことにおける作者とキャラクターの関係を表しているのかと思いました。

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    2026年03月22日
  • 舞踏会へ向かう三人の農夫 上

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    ペダンティックで嫌味な語り口で終始イライラする。いちいちいちいち皮肉めいた軽口を挟んでくるなよ鬱陶しい。
    複数の視点が絡み合う構成は、後半で収束する地点を予見させるので好きだった。

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    2026年03月18日
  • ムーン・パレス(新潮文庫)

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    数奇な人生
    巡り巡って自分と血の繋がった人達と会う
    助け合い、時には憎しみあい、愛する人と出会い別れ、
    よくもこの500ページの中にここまで物語を紡げるなぁと感心する本

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    2026年03月16日
  • サンセット・パーク(新潮文庫)

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    大好きなポールオースターの本も久しぶりに買った。亡くなったニュースは目にしていたが、忘れていたような気もする。
    これはなぜか読み進められない。話が全然入ってこない。そういう狙いなのかもしれないけど、なぜか話が進まない。今のところ読み終えられていないけど、読み終えられる気がしていない。なぜだろう。
    でも、最後の作品はそのうち必ず読みたい。

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    2026年03月09日
  • 幽霊たち(新潮文庫)

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    霧がかったような世界観の中、主人公という人間がどんどんなくなっていく。
    どうなるのか、この先になにがあるのか、という不安が最後まで続くのが良い。

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    2026年03月06日
  • バウムガートナー

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    ネタバレ

    70歳を過ぎた男が、亡き妻を想う。妻の過去や友人への恋愛感情など、静かな雰囲気の物語だけど、バウムガートナーの心の中は結構激しい。ゆっくりと物語が進むけどあまり退屈を感じない不思議な雰囲気。

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    2026年03月03日
  • ハックルベリー・フィンの冒けん

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    「ジエィムズ」を読むために、まずは「ハックベリーフィンの冒険」を読まねば!
    で、どうせ読むなら柴田元幸さんの新訳を読むことに。

    やっぱりこういう冒険譚は子どもの頃に読むものなのかな。なかなかに苦痛な旅だった…。進まない。

    嘘つきハックが、さまざまな偽名を使いながら、ジムと共に逃亡するのだが、もう子どもの感性がないからなのか、それとも時代的な感覚のズレなのか、私には共感し難いハックの行動原理笑

    特に最後、トム・ソーヤが出てきてからの展開。
    すぐに解放できるのに、それでは簡単すぎて面白くないとと、困難をわざわざ演出する「子どもの遊び」に命懸けで付き合わされるジム。
    これ、なかなか笑って読むこ

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    2026年02月09日
  • サンセット・パーク(新潮文庫)

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    かつてサンセット・パーク近くのゲストハウスに2週間ほど滞在したことがあり、当時の光景を懐かしみたくて手に取りました。
    ​しかし、そこに描かれていたのは美しい追憶ではなく、ブルックリンの若者たちが抱える複雑な心情や、逃れられない過去のトラウマ。彼らを包む閉塞感や、行き場のないやるせない感情は、不法占拠されたアパートの空気感、そして決して裕福とは言えないサンセット・パーク周辺の乾いた街並みと見事に共鳴しています。
    ​マイルズの浮世離れした美男子ぶり(女優の息子という設定も効いています)など、細かな描写も印象的です。ニューヨークの情景を五感で思い出しながら読む体験としては非常に贅沢でしたが、物語その

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    2026年02月08日
  • 幽霊たち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    不思議だな。
    ガラスの街も読んだけど、対象者と接触しがち(笑)そして妄想がちょっと面白い。
    結局何だったんだろう。人が自分の人生をどうしようが、本人の勝手じゃないか。っていう文章、本当にそうだよな、でも割と1番難しい問題でもあるよな。ブラックは自分をブルーに見張らせて何がしたかったのか。多分そういうのを説明している部分はあるんだろうけど、わからない。文学ってこういうものなのかな。私も誰かを見張る仕事したい。

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    2026年02月07日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    時代的に黒人への差別や偏見がところどころで暗い影を落とすが、トムを通して少年たちにしか分かち合えない世界が伸びやかに描かれていた。日曜名作劇場のイメージが強いので読んでいる間脳内ではアニメのトム達が駆け回っていた。

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    2026年02月01日
  • ガラスの街(新潮文庫)

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    ネタバレ

    そもそも、最後の視点は誰?
    途中も急に視点が変わって、え?ってなった(笑)んで、駅でなんでピーターが2人いたんだろう、これはクインの書いた小説か?
    ちょっとわからないことが沢山あるけど、間違い電話から始まって、興味本位で探偵することにした設定は物凄くいいよね。
    ニューヨーク3部作、全部読んでみよう。

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    2026年01月31日
  • サンセット・パーク(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ピラールに惹かれるのはわかる気がする。マセガキが一番魅力的だと思う。やはりオースターらしい孤独を感じるが、ストーリーに凡庸さを少し感じてしまった。ムーンパレスや偶然の音楽のような、どこか劇的な要素に欠ける。特にラストはプツッと終わりすぎかなと思う。オースターってそういうものだろうけど、何かしらの変化というのはもっとあるべきだと思う。ポールとリンダが出てきた。オースターも好きなのか。

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    2026年01月17日
  • 翻訳夜話

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    ネタバレ

     ちょいと“界隈”で、村上春樹が話題なのと、翻訳家として知る柴田元幸との対談はおもしろそうと、長野湯田中の古本屋で、というか、古民家を再利用したフレンチレストランの奥の和室に古本コーナーのある、ちょっと面白いお店で見つけたもの。
     柴田氏の翻訳は、近年ではエドワード・ゴーリーの絵本の訳者として目にするなどしていて、実は、もう大御所の、なんなら鬼籍に入られているような方かと思っていた。本書を読んで、存命なのはもとより、村上春樹より年下なんだと驚いたりもした。

     本書は、柴田が自分の大学の学生たち、若手翻訳者などとのセッションに村上春樹をゲストに招いて、翻訳とは、文章とは、といった日本語の表現に

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    2026年01月09日
  • ムーン・パレス(新潮文庫)

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    題名が好きで読み始めた。
    すごく惹き込まれるというより主人公の物語を聞き流している感じ。
    ときどき刺さるフレーズが出てくる。

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    2026年01月07日
  • 幽霊たち(新潮文庫)

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    「鍵のかかった部屋」のような、脳みそを侵食されて溶かされるような感覚がなかった。最後まで煙に巻かれて不完全燃焼。

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    2026年01月02日
  • ムーン・パレス(新潮文庫)

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    何とも言えない余韻を残してくれる青春小説。

    人類が初めて月を歩いた夏。
    父を知らず、母とも死別したマーコは、
    唯一の血縁だった伯父のビクターを失う。
    彼はマーコと世界を結ぶ絆だった。
    マーコは絶望のあまり、人生を放棄し始める。
    やがて生活費も尽き、餓死寸前のところを友人に救われた。
    体力が回復すると、彼は奇妙な仕事を見つける。
    車椅子で生活する盲目の老人、トマス・エフィングの世話である。
    エフィングの依頼を遂行するうちに、
    偶然にも彼は自らの家系の謎にたどり着く。

    人生に偶然は付き物である。
    だが大抵は結びつきの欠如と、タイミングの悪さと、
    無知ゆえの盲動の結果に終わる。
    そんな人生におい

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    2025年12月22日
  • どこかで叫びが

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    ネタバレ

    映画で洋画のホラーと、日本のホラーって怖さのベクトルが違うとわたしは思っています。
    今回初めて海外のホラー小説を読んだのですが、映画と同じように本もやっぱり違うか…!と少し驚きました。
    例えば流行りのモキュメンタリーホラーのようにギャーーーーーと叫びたくなるような、心臓がバクバクするような怖さではない。
    淡々と日常に潜む怖さ。薄気味悪く、正体が掴めない。精神的に追い詰められるようなそんな不気味さがありました。
    個人的に好きなのは「人魚」でした。
    怖さだけではない。なぜか切なさや儚さも感じさせられる物語だと思いました。人魚といえば泡となって消える…。この話が好きだと思う人は多い気がします。

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    2025年10月23日
  • 翻訳夜話

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    2人の翻訳との向き合い方が垣間見えた。

    自分の文章はリズム的、と自覚している村上さんが印象的だった。

    カキフライ理論も興味深い。

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    2025年10月20日