柴田元幸のレビュー一覧

  • 翻訳夜話

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    二人の翻訳愛が溢れ出ている。村上春樹が翻訳の愛情を迸らせ、柴田元幸がそれよりも少し冷静に見えるのが面白い。様々な質問を巡り、議論が交わされるが、結局、答えの向かう先は翻訳に対する愛なのだ。

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    2015年04月02日
  • 翻訳夜話

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    一部は東大の学生の前で、二部は翻訳の専門学校生の前で、そして三部は中堅の翻訳家・研究者の前で二人が翻訳に着いて語ったことが収録されている。

    言葉を訳す。文章を訳す。雰囲気、世界観を訳す。
    どう訳すかの選択から翻訳がはじまるのだと思った。

    村上春樹と柴田元幸がそれぞれに、カーヴァーとオースターの短編小説を訳し、そのちがいを読み比べる第三部が面白かった。
    本来村上春樹が訳しているはずのカーヴァーの作品でさえ、私には柴田訳の方が読みやすかった。

    もともと村上春樹は英文で書かれた小説を読んで自分の文体を作ってきたのだそうだ。
    だから彼の小説は、脳内では英文で構成されているものを、書くことによって

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    2015年03月31日
  • オズの魔法使い

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    冒険としてはどれも呆気ない。しかし、オズの正体がバレる場面、旅をする意味については、十分すぎる示唆がある。

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    2015年02月25日
  • ガラスの街(新潮文庫)

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    海外の現代作家の作品を読むことって、
    あまりなかったりませんか?
    何かと古典ばかり読むようにしていたりしがちなのは、
    僕だけではないはず。
    それで、じゃあ、現代の海外の作家にはどんな人がいるのかと調べてみると、
    いろいろ出てくるのでした。
    その中でも、新潮文庫のメールマガジンに載っていたのが本書です。
    よさげだ、と、びびびっと来て購入しました。
    思っていたように、やっぱり面白かったですね、現代作家の作品は。
    村上春樹さんだとか、日本の現代作家の本が面白いんだもの、
    外国人のが面白くないわけがない。
    とはいえ、本作は30年くらい前の作品なんですけどもね。

    探偵小説の皮をかぶってるオオカミみたい

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    2025年06月28日
  • 小説の読み方、書き方、訳し方

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    対談形式なので、とても読みやすい。
    小説の書き方の指南書かと思ったが、そうではなく両者が思う小説のことについて書かれている。
    著名な作家、翻訳家のお二人の対談で、やはり高度な内容なんだけれども、もっと読んでいたかった。
    本書で紹介されている本は、ほとんど読んだことがないものばかりだったので、興味をそそられるとともに、それらの本を読んでから本書に出会っていたら、もっと違ったんだろうなと思った。

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    2014年07月18日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    村上春樹が翻訳について熱く語る「翻訳夜話」シリーズ2作目

    本書はJ・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の翻訳について語ります

    青春小説の古典として親しまれている名作を村上春樹がどのように新訳に挑んだのか?

    その想いが尋常では無いほどよくわかります。

    なので、村上春樹が解説するキャッチャー・イン・ザ・ライの副読本としても読める内容です。

    しかし、村上春樹さんって翻訳が大好きなんですね。

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    2013年08月02日
  • オズの魔法使い

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    ネタバレ

    大竜巻により家ごと見知らぬ土地へ飛ばされたドロシー。ドロシーは元いた土地に戻るため、偉大な魔法使いと言われるオズに会いに行く。
    道中で脳味噌が欲しいカカシ、心臓が欲しいブリキの木こり、勇気が欲しいライオンと出会い、オズにそれぞれの願いを叶えてもらうべく仲間になる。


    この話は、訳者あとがきにもある通り、それぞれ望む物は内に秘めていながらも、冒険をしてみてやっとそれに気づく、つまり望む物は以外と身近にあるという教訓なのだろうと思った。

    オズが何の魔力も持たないただの人間で、しかしそれぞれの望みを叶えるきっかけを与えてくれるというのが良かった。
    オズのペテンな行為を信じ切って、カカシ、ブリキの

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    2013年04月16日
  • 新訳 オズの魔法使い

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    大きな竜巻に巻き込まれて、不思議な国へと飛ばされてしまったドロシーとトト。偉大なる魔法使い・オズに頼んで、カンザスへ帰らないと! 道中仲間になった脳みそが欲しいかかし、心臓が欲しいブリキのきこり、勇気が欲しいライオンと共にドロシーたち旅人一行、様々な困難を切り抜けてエメラルドの国を目指す! 世界中で読み継がれる冒険ストーリー、つばさ文庫で登場っ

    長年生きておきながら、お恥ずかしながらオズの魔法使い、大体誰が主人公で何が出てくるか、はわかってたけど、どういうお話なのか、実は去年、プロジェクト杉田玄白っていう翻訳小説がweb上で読めるサイトで読むまでほっとんど知らなかったです。ライアーソフトの紫

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    2013年03月05日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を訳した時のことなどを両氏があれこれ語っている内容ですが、
    これは一粒で何度もおいしいような本ですね。

    『キャッチャー』の巻末に理由あって載せられなかった訳者解説は読む価値があるし、
    サリンジャーという人物にまつわる話もおもしろいし、
    翻訳の奥深さを感じさせてくれる内容だし、
    アメリカ文学の解説としても分かりやすい。

    家に眠ってる米文学本でもぼちぼち読んでいこうと思いました。
    『キャッチャー』の原書と野崎訳の『ライ麦畑でつかまえて』も家に眠ってるので、
    時間があれば読み比べてみようかな~。
    時間があれば、ですがね。

    バルトは「作者の死」

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    2013年01月25日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    徹底的に「キャッチャーインザライ」を掘り下げる。また、読みたくなってしまった。野崎訳も村上訳も。

    ・グールドの音楽に対する姿勢
    ・アメリカではヨーロッパと違って、引きこもりがハードな形になりがち。
    ・『海辺のカフカ』におけるネコ殺しへの反応。人間殺しより過剰。イノセントに対する反応か。
    ・柴田氏が挙げた『アメリカの息子』『見えない人間』『ブラック・ボーイ』『ポートノイの不満』

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    2012年11月05日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    一冊丸々キャッチャー・イン・ザ・ライであり、一冊丸々サリンジャー。こういう深い読み方ができたら、本をよむのもずっと意味のあることになるのだろうな、とおもう。サリンジャーという人間の人種的背景や育ってきた環境も含めてこの大ヒット小説を読む。この本の強い強い吸引力のようなものの元を明らかにしていく。すごく分かりやすいと同時に、色々と言われているけれどとりあえずもう一度キャッチャーを読みたい、ホールデンに会いたい、と思わされた。こんな風に本が読めたらなあ、こんな風に好きな本について話せたらなあ、と思わざるを得ない。良き本を書く人は同時に良き読み手でもあるし、わたしに介入の余地はないし、とりあえずキャ

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    2012年10月31日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    J.D.サリンジャーの『The Catcher in the Rye(キャッチャー・イン・ザ・ライ)』は野崎孝訳「ライ麦畑でつかまえて」で親しまれてきたのだが、2003年に村上春樹が翻訳権を持つ白水社からあらたな訳で『キャッチャー・イン・ザ・ライ』として出版することとなった。

    その翻訳に関わる経緯や翻訳中の解釈を対談を通じて解説しているのがこの書。

    村上春樹は、どっぷりとこの作品に浸っていると言うよりも、少し離れた視点から眺めているようだが、それゆえに非常に深く見通している感がある。

    ジョンレノンを射殺したマーク・チャップマンや、レーガン元大統領を狙撃っしたジョン・ヒンクリーについては”

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    2012年09月22日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    村上春樹がどういう意図で『キャッチャー•イン•ザ•ライ』をあのように訳したかぎ分かる本。さらに『キャッチャー』の謎に包まれている部分がどこで、対談をしている二人がどう考えているのかが分かる。
    キャッチャーにつかなかったあの解説も読めたし満足できた。柴田元幸のCall Me Holdenもホールデンと同じ口調で書かれていて、とても面白かった。

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    2012年09月14日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    これは先日レビューを書いた
    「翻訳夜話」の第2段として
    出版されたもの。

    しかも今回はタイトルにあるように
    「サリンジャー」キャッチャーインザライ
    つまり、「ライ麦畑でつかまえて」
    に、ついてエンエンと語ったもの。

    そもそもホントはこれが読みたくて、
    翻訳夜話から読んだようなもので、
    話は遡ること3年前の夏。

    初めて村上さんの訳で
    キャチャーインザライを読んだ
    所まで戻ります。

    正直キャッチャーはぼくには
    難解過ぎて、読みどころが
    全然分からないまま空中に
    放り出されたような感覚で
    しがみつくように最後まで
    読んだことをよく思いだします。

    そこで、最後の砦として
    「訳者後書き」を楽し

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    2012年07月15日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    キャッチャーインザライを読んだ直後にこの本を読んだので、さらっと読めました。本編で感じた思いを強くすることができてとても良かったです。
    村上春樹氏は作家といえば作家なんだけど、このような本の時はまるで文学の先生か学者のような印象を持ちます。

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    2012年05月12日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    ’Catcher’が「反成長小説」だということにすとんと納得した。アメリカ文学とイノセントっていうのは割と典型的なテーマだと思うけれど、そういった制度化から抜け出して'Catcher'を純粋に考えていこうとする2人がとても興味深かったし、対談のほか、村上春樹訳「キャッチャー・イン・ザ・ライ」に収録できなかった訳者解説と柴田氏による"Call Me Holden"も読めるのでお得感(笑)。

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    2012年05月01日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    この本を読んだ後に「ライ麦畑で捕まえて」を読むと
    「ライ麦~」がすごいイイ作品だとわかる

    「あ。ここはあの時、柴田さんと村上さんが言ってた所か~フムフム」
    「なるほどね、ここは次のあそこに繋がっていくわけね~フムフム」

    「ライ麦~」の事だけじゃなくて二人のお話が興味深い

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    2011年10月20日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    翻訳夜話1を読んでからはや2年。やっと2を読めました。本当は1を読んでから今までのわたしの翻訳観の変化についてとか言ってみたいけど、英語できないし、やっぱり翻訳はよくわかりません。あらゆるプロセスを受け入れる、「文章」というものの魅力には相変わらず取り憑かれているし、これからもきっと魅せられ続けると思いますが。
    今回はサリンジャー戦記ということで、とりあえずサリンジャーを読み返したくなった。わたしはキャッチャーよりナイン・ストーリーズの方が好きだったのですが、これを読んで改めてキャッチャーを読もう、と思った。春樹独特の解釈が最高です。

    イノセンスを題材にしてしまうと、その性質上どこにも行けな

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    2011年08月26日
  • 幽霊たち(新潮文庫)

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    タイトルがかっこいい。文章が現在形で、最近読んだ『海辺のカフカ』を思い出した。ブルーとブラックの関係は、小説を書くことにおける作者とキャラクターの関係を表しているのかと思いました。

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    2026年03月22日
  • 舞踏会へ向かう三人の農夫 上

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    ペダンティックで嫌味な語り口で終始イライラする。いちいちいちいち皮肉めいた軽口を挟んでくるなよ鬱陶しい。
    複数の視点が絡み合う構成は、後半で収束する地点を予見させるので好きだった。

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    2026年03月18日