柴田元幸のレビュー一覧
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ネタバレ大竜巻により家ごと見知らぬ土地へ飛ばされたドロシー。ドロシーは元いた土地に戻るため、偉大な魔法使いと言われるオズに会いに行く。
道中で脳味噌が欲しいカカシ、心臓が欲しいブリキの木こり、勇気が欲しいライオンと出会い、オズにそれぞれの願いを叶えてもらうべく仲間になる。
この話は、訳者あとがきにもある通り、それぞれ望む物は内に秘めていながらも、冒険をしてみてやっとそれに気づく、つまり望む物は以外と身近にあるという教訓なのだろうと思った。
オズが何の魔力も持たないただの人間で、しかしそれぞれの望みを叶えるきっかけを与えてくれるというのが良かった。
オズのペテンな行為を信じ切って、カカシ、ブリキの -
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大きな竜巻に巻き込まれて、不思議な国へと飛ばされてしまったドロシーとトト。偉大なる魔法使い・オズに頼んで、カンザスへ帰らないと! 道中仲間になった脳みそが欲しいかかし、心臓が欲しいブリキのきこり、勇気が欲しいライオンと共にドロシーたち旅人一行、様々な困難を切り抜けてエメラルドの国を目指す! 世界中で読み継がれる冒険ストーリー、つばさ文庫で登場っ
長年生きておきながら、お恥ずかしながらオズの魔法使い、大体誰が主人公で何が出てくるか、はわかってたけど、どういうお話なのか、実は去年、プロジェクト杉田玄白っていう翻訳小説がweb上で読めるサイトで読むまでほっとんど知らなかったです。ライアーソフトの紫 -
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『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を訳した時のことなどを両氏があれこれ語っている内容ですが、
これは一粒で何度もおいしいような本ですね。
『キャッチャー』の巻末に理由あって載せられなかった訳者解説は読む価値があるし、
サリンジャーという人物にまつわる話もおもしろいし、
翻訳の奥深さを感じさせてくれる内容だし、
アメリカ文学の解説としても分かりやすい。
家に眠ってる米文学本でもぼちぼち読んでいこうと思いました。
『キャッチャー』の原書と野崎訳の『ライ麦畑でつかまえて』も家に眠ってるので、
時間があれば読み比べてみようかな~。
時間があれば、ですがね。
バルトは「作者の死」 -
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一冊丸々キャッチャー・イン・ザ・ライであり、一冊丸々サリンジャー。こういう深い読み方ができたら、本をよむのもずっと意味のあることになるのだろうな、とおもう。サリンジャーという人間の人種的背景や育ってきた環境も含めてこの大ヒット小説を読む。この本の強い強い吸引力のようなものの元を明らかにしていく。すごく分かりやすいと同時に、色々と言われているけれどとりあえずもう一度キャッチャーを読みたい、ホールデンに会いたい、と思わされた。こんな風に本が読めたらなあ、こんな風に好きな本について話せたらなあ、と思わざるを得ない。良き本を書く人は同時に良き読み手でもあるし、わたしに介入の余地はないし、とりあえずキャ
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J.D.サリンジャーの『The Catcher in the Rye(キャッチャー・イン・ザ・ライ)』は野崎孝訳「ライ麦畑でつかまえて」で親しまれてきたのだが、2003年に村上春樹が翻訳権を持つ白水社からあらたな訳で『キャッチャー・イン・ザ・ライ』として出版することとなった。
その翻訳に関わる経緯や翻訳中の解釈を対談を通じて解説しているのがこの書。
村上春樹は、どっぷりとこの作品に浸っていると言うよりも、少し離れた視点から眺めているようだが、それゆえに非常に深く見通している感がある。
ジョンレノンを射殺したマーク・チャップマンや、レーガン元大統領を狙撃っしたジョン・ヒンクリーについては” -
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これは先日レビューを書いた
「翻訳夜話」の第2段として
出版されたもの。
しかも今回はタイトルにあるように
「サリンジャー」キャッチャーインザライ
つまり、「ライ麦畑でつかまえて」
に、ついてエンエンと語ったもの。
そもそもホントはこれが読みたくて、
翻訳夜話から読んだようなもので、
話は遡ること3年前の夏。
初めて村上さんの訳で
キャチャーインザライを読んだ
所まで戻ります。
正直キャッチャーはぼくには
難解過ぎて、読みどころが
全然分からないまま空中に
放り出されたような感覚で
しがみつくように最後まで
読んだことをよく思いだします。
そこで、最後の砦として
「訳者後書き」を楽し -
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翻訳夜話1を読んでからはや2年。やっと2を読めました。本当は1を読んでから今までのわたしの翻訳観の変化についてとか言ってみたいけど、英語できないし、やっぱり翻訳はよくわかりません。あらゆるプロセスを受け入れる、「文章」というものの魅力には相変わらず取り憑かれているし、これからもきっと魅せられ続けると思いますが。
今回はサリンジャー戦記ということで、とりあえずサリンジャーを読み返したくなった。わたしはキャッチャーよりナイン・ストーリーズの方が好きだったのですが、これを読んで改めてキャッチャーを読もう、と思った。春樹独特の解釈が最高です。
イノセンスを題材にしてしまうと、その性質上どこにも行けな -
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「ジエィムズ」を読むために、まずは「ハックベリーフィンの冒険」を読まねば!
で、どうせ読むなら柴田元幸さんの新訳を読むことに。
やっぱりこういう冒険譚は子どもの頃に読むものなのかな。なかなかに苦痛な旅だった…。進まない。
嘘つきハックが、さまざまな偽名を使いながら、ジムと共に逃亡するのだが、もう子どもの感性がないからなのか、それとも時代的な感覚のズレなのか、私には共感し難いハックの行動原理笑
特に最後、トム・ソーヤが出てきてからの展開。
すぐに解放できるのに、それでは簡単すぎて面白くないとと、困難をわざわざ演出する「子どもの遊び」に命懸けで付き合わされるジム。
これ、なかなか笑って読むこ -
Posted by ブクログ
かつてサンセット・パーク近くのゲストハウスに2週間ほど滞在したことがあり、当時の光景を懐かしみたくて手に取りました。
しかし、そこに描かれていたのは美しい追憶ではなく、ブルックリンの若者たちが抱える複雑な心情や、逃れられない過去のトラウマ。彼らを包む閉塞感や、行き場のないやるせない感情は、不法占拠されたアパートの空気感、そして決して裕福とは言えないサンセット・パーク周辺の乾いた街並みと見事に共鳴しています。
マイルズの浮世離れした美男子ぶり(女優の息子という設定も効いています)など、細かな描写も印象的です。ニューヨークの情景を五感で思い出しながら読む体験としては非常に贅沢でしたが、物語その