柴田元幸のレビュー一覧

  • インヴィジブル

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    大学生アダムとコロンビアの客員教授ボルンの邂逅から始まる数奇な物語は、様々な語りを通して、はっきりとした真実がわからないままに語られていく。

    まさに〝Invisible〟.
    現実もこうなのかもしれない。

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    2018年10月24日
  • インヴィジブル

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    詩人を目指す大学二年生の「私」はパーティの席上でフランス人男女と知り合う。次に会ったとき、そのボルンというコロンビア大学の客員教授は「私」に雑誌編集の話を持ちかける。新雑誌の内容から運営まですべてを任し、資金は援助するという嘘みたいな話である。連れのマルゴが「私」のことを気に入ったのが支援を申し出た理由だ。最近、財産を手にしたので、女を喜ばせてやりたいという。

    信じられない話だが、ボルンは大金の小切手を用意していた。事件は前祝いの夜に起きる。夜道で黒人の少年が二人を銃で脅したのだ。おびえる「私」をしり目に、ボルンはしのばせていたナイフで少年を刺す。銃には弾が入っておらず、救急車を呼ぼうという

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    2018年10月24日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    小説家であり翻訳もこなす作家の村上春樹と訳書をいくつも出版している柴田氏の対談。翻訳夜話という新書の2にあたる。
    タイトルにあるように作家サリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の翻訳にまつわる様々なエピーソードなどを対談形式で送る本。

    文学や翻訳に興味がない人はまったくおもしろくないだろうが、そういうのに少しでも手を付けている人はなかなか興味深く読めるとおもう。

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    2018年10月09日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    主人公トムはいたずらっ子でポリー伯母さんに怒られてばかりですが、本を破ってしまったベッキーを庇うために自分が破ったと嘘をついたり、無実の罪で捕まったポッターに差し入れをしに行ったりと、優しいところがあり、どうしても憎めません。そんなトムや、浮浪者ハックルベリーといった、少年たちの物語です。

    彼らは毎日楽しそうで、少年たちの楽しみを見つけ出す力を思い出しました。また、殺人事件、隠された財宝、洞窟探検など、大人でもワクワクするような出来事もあります。

    物語の終盤で、大金を手に入れ、社会に引っぱり込まれたハックが、“俺は『みんな』じゃない、あんなの我慢できねえんだよ。(p380)”と言ったのが印

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    2018年04月02日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    ネタバレ

    むかーし、アニメでやってたなあくらいの印象で読み始めましたが、なかなか読破には時間がかかりました。前半の古き良きアメリカな展開が退屈で退屈で…
    序盤の感想は「アメリカ版カツオ」の一言に尽きるかと。ペンキ塗りのくだりはもはや古典ですね。
    後半にいくにつれ、ようやく冒険らしい冒険が始まります。無人島に殺人者にお宝に洞窟に。暗闇で蝋燭が尽きるあたりはさすがにゾッとするものがありました。
    個人的に、訳者あとがきがすごく面白かったです。トムよりもハックの生き方に憧れるので、ハックルベリーフィンの冒険、ぜひよんでみたい。
    ところで、昭和生まれの自分はアニメの記憶が本書を手に取るきっかけになりましたが、平成

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    2017年03月24日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    "the Catcher in the Rye" 40年振りの新訳について、訳者 村上春樹と柴田元幸が語り尽くす。

    出版に先立って行なわれた白水社主催の対談、本書出版のために行なわれた文春主催の対談、訳書に(契約上の問題で)未掲載となった幻の訳者解説、柴田元幸のエッセイ風解説の 4編からなる。圧倒的に面白いのは、やはり出版前夜の興奮を湛える白水社の対談。"the Catcher in the Rye" を訳すためには、物語そのものではなく、スタイル(文体)を翻訳する必要があった、そしてこの40年の日本語の変化や、日本文化のアメリカ化が、(1964年の野

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    2016年03月21日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    とくに後半から盛り上がってわくわくしてくる。
    遊びに本気で、遊びだけどわりと命がけだったり、少年の日常だけどそれが冒険。

    トム、悪知恵がすごいはたらくいたずらっ子なのに、根はいい子なのがいい。

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    2016年02月24日
  • トム・ソーヤーの冒険

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    改めて読んでみて内容を全然覚えていない自分にびっくりした。唯一イカダ下りくらいだけど、それほど重要な場面でもなかった・・・。児童向けというよりは筆者も冒頭に書いているように子供を主人公とした教訓めいた冒険談?教会のご褒美を得るためのトムの物々交換やペンキ塗りを友達にさせる方法など真似したいくらい賢い。

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    2015年12月22日
  • オズの魔法使い

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    わかりやすいテーマを持ち、終始明るい雰囲気で進む物語であった。
    設定の良い意味での不徹底さと大人子供をはじめとした境界の曖昧さから、考えるとはどういうことか、また心とはなんなのかといった疑問を説教がましい形でなく伝えている、まさに現代のおとぎばなし「ふしぎなおはなし」であると感じられる。

    それでいて、覚えておきたいような言葉や小気味良いフレーズも数多く登場する。

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    2015年04月04日
  • ジム・スマイリーの跳び蛙―マーク・トウェイン傑作選―

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    ネタバレ

    村上春樹さんの言及により読んでみた。一番最後の夢の話が結構最近の自分の行動と(夢で見た内容を記述)シンクロニシティな感じでした。あと、小話の面白さの本質について、とかもなかなかよかった。

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    2015年03月04日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    「キャッチャー」で何を言わんとしているのかを知りたくて読んだ。翻訳する際に意識していることも書かれてある。

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    2015年01月26日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    キャッチャー・イン・ザ・ライを翻訳した村上春樹と柴田元幸によるサリンジャー・キャッチャー論、及び翻訳論。小説家の見方、米文学研究者の見方、翻訳者の見方、そして純粋な読者としての見方から、キャッチャーを多角的に語り尽くす対談。村上さんによる訳者解説と、アメリカ文学におけるキャッチャーの位置付けを洒落た形式で語った柴田さんの文章も読める。

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    2014年12月04日
  • オズの魔法使い

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    古典。長い時を経てもなお読まれてる作品にはそれだけの含蓄がありますね。
    様々なテクニックが凝らされた昨今の小説のような面白さはもちろんないけども、キャラクターから滲み出る人柄、ユーモアと皮肉、不思議な世界観などなど。面白かった。

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    2013年07月01日
  • 小説の読み方、書き方、訳し方

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    予想していた以上に、高橋源一郎が「実のあること」を言っている。かなり勉強になる。
    また日本文学はかなり「進んでいる」。
    復習必。

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    2013年05月29日
  • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記

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    おもしろい。
    ホールデン少年が結局何が好きで本当に気に入らないものは何だったのかということを考えていたので。

    彼らがこんなにもいろいろ考えながら読めるのは、当たり前だけどほんとうにたくさんの本を読んできたからなんだと思うと果てしないなあ

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    2013年04月13日
  • オズの魔法使い

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    映画を観て、再読したくなった。
    この作品がとても大好きだった時期があった。

    久しぶりに読んで、記憶が薄れていた部分が多くて驚いた。
    こんなにあっさり物語が進んだっけ? という思いになった。

    ドロシーとかかし、ブリキのきこり、ライン、犬のトトの仲間たちがちぐはなのにお互いを認め合って旅をするのは、やはり微笑ましい。

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    2013年04月01日
  • オズの魔法使い

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    カンザスの大平原のまんなかから大竜巻で家ごと見知らぬ土地に飛ばされたドロシー。ヘンリーおじさんとエムおばさんが待つ故郷へ戻りたい一心で、どんな願いも叶えてくれるという偉大なる魔法使いオズに逢いにエメラルドの街を目指す。頭にわらの入ったかかし、心臓がないブリキの木こり、勇気がほしいライオン。仲間とともに困難を乗り越える一行の願いは叶えられるのか?

    『オズ はじまりの戦い』を観ようか迷って、とりあえず復習がてら新訳版を読み返しました。なんていうか、すごく童話らしい童話だと思うのに、どこか童話らしくない、不思議な話だと思います。主人公たちは目的のために何でもやっつけちゃうんだけど、実は最後に求める

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    2013年03月04日