冬の日誌/内面からの報告書(新潮文庫)

冬の日誌/内面からの報告書(新潮文庫)

1,155円 (税込)

5pt

3.8

君がまだ3歳か4歳だった頃、君と地面はもっと近かった。君の父親がついた小さな嘘。母親が打った特大のホームラン。心揺さぶられた映画。性の目覚め。学生運動。パリでの暮らし。妻との出会い。外見はまるで変わっても、君はまだかつての君なのだ――。人生の冬にさしかかった著者が、身体と精神の古層を掘り起こし、自らに、あるいは読者に語りかけるように綴った、温かで幻想的な回想録。

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冬の日誌/内面からの報告書(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分の人生を肉体と精神のそれぞれの側面から振り返った本。
    ただの自叙伝ではなく、構成がかなりユニークで面白いと思った。時系列順に並んでなかったり、各章でアプローチ方法が全然違ったりなど。あんまり詳しく書くとネタバレになってしまうけど、私は本を書く人間ではないのに思わずこういう書き方もあるんだって感嘆

    0
    2024年02月13日

    Posted by ブクログ

    オースターの訃報に悲しみながらじっくりと。
    主語?を「君」にして幼い頃からを振り返るのと、もっと混乱に満ちた青春の日々を語る2篇の自伝。瑞々しく、ロマンチックで、かえすがえすももうほぼ新作が読めないのが寂しい。

    0
    2024年11月09日

    購入済み

    オースターファン向けです。
    『孤独の発明』を30代の頃に書いたオースターが歳をとり自分の身体史・精神史を振り返ります。個人的には「冬の日誌」の方が好きかな。
    ここから大作『4321』に繋がるわけですがこちらはまだ未訳…。

    0
    2024年08月17日

    Posted by ブクログ

    読むのに時間がかかった。面白いのだけど全てが時系列順に書かれているわけではないので途中少し混乱した。

    第二次世界大戦後のアメリカで育ったアメリカ人少年としてのオースター、ユダヤ人としての自身と家族の心情を垣間見ることができたのは面白かったし、泣けるエピソードもいくつかあった。この当時のアメリカの文

    0
    2024年02月11日

    Posted by ブクログ

    自分の身体的な記憶と内面の記憶、二つの面から人生を振り返るという構成がユニークで面白かった。必ずしも時系列順ではなかったり、自分の住んだ土地を順番に片っ端から挙げていったりしていたのも、過去へのアプローチの仕方がとにかく新鮮だった。
    自分が何を思って、どんなことを大切にして生きていたのか、ものすごく

    0
    2025年06月15日

    KOU

    購入済み

    ポール・オースター

    2024年4月に逝去されたポール・オースター氏の自伝的な作品。
    ハッとさせられる表現がオースター氏らしいが、やはり他人の日記なので退屈。
    オースターファンなら出版されている作品のアクセントとして知っておいて損はないと思うが、、、
    やっと冬の日誌を終えて、内面の報告書にたどり着いたが、さらに難解という

    #タメになる

    0
    2024年08月25日

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