大前研一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大前さんがプレジデント誌で連載している「日本のカラクリ」や対談記事を抜粋・加筆修正しつつ、まとめた本です。
この本で私が印象に残ったのは、道州制。
今までピンと来ていなかったのですが、大前さんが道州制を主張する理由がなんとなくわかったような気がします。
・スイス、デンマークなどの「クオリティ国家」は人口500万~1000万人程度
・日本の地方も、これらの国家と同程度の人口(例えば、デンマークと北海道の人口は同程度)
・にも関わらず、日本の地方はこれらの国家のような活力が無い
・これは中央依存(交付金依存?)の弊害
・道州制に移行し、道州単位で自立した経営を行うべきである。
人口や面積など -
Posted by ブクログ
大前研一氏の著書は、新刊がでると一応目を通すようにしています。
本書は、ジャック・アタリ氏と三浦雄一郎氏との対談も含みますが、基本は、プレジデントの連載のものに加筆・訂正したもので、内容は今まで大前氏の主張をなぞっているに近いと思います。
この国のダメな点を挙げて、それを解決する策も挙げるのですが、毎回思うのは、この国は全く変わらない。そして、タイトルの異なる新刊本が出るので読むというルティーンになってきています。
この国が変わらなければならないのは確かですが、著者も提言だけではなくて、そろそろ何か実行するためには何が足りないのか、考えないといけない場所まで来ているような気がしますね。
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Posted by ブクログ
自分のコメントが掲載されたので記念に頂いた。
今の日本が失った勢いは、アベノミクスが解決してくれるのか。実は戦後の高度成長期に国民を統治するための、偏差値教育が阻害要因となってきている。挑戦という成長という大切な感性を取り払ったことで、ソニーやパナを作ったストリートスマートが出てきにくい環境になった。では、どうするか。道州制をひいて教育を独自色をもってやるべしというのが、本書の主張であり大前研一のポリシーでもある。国民は何も考えずにすむいまの体制を変えたいのか。変化しないと沈む危機感をもっている人が、どう動くのか。シンガポールやスイスのようなクオリティ国家の仲間入りしないと、後退しいつかお隣の -
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Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目11箇所。この混乱の時代に求められるのは、これまで日本が育ててきたようなアカデミック・スマートではない、現実の中で自ら考え、答えのない問いに自分なりの答えを見つけ出していくストリート・スマートである、ストリート・スマートは、実社会で経験を積んでのしあがってきた人をさす、人間関係の構築が得意で、失敗してもへこたれず、道なき道を独自の嗅覚で突破していく、北欧が経済の低迷から脱却できた理由は、まさにストリート・スマートを生み出す教育にあった。米国には、世界トップレベルの大学が揃っている……極く一部の人だけが育つ仕組み。本当に変えると韓国でも5年後、フィンランド・デンマークでも5年後に変わ