あらすじ
大前研一のデビュー作にして不朽の名著、『企業参謀』が再編集でやさしくわかる!
世界中のビジネススクールでロジカルシンキングの教科書として使われる『企業参謀』。大前研一氏の処女作にして代表作は文庫化もされ、累計50万人の読者に影響を与え続けている。
『企業参謀』とは、マッキンゼーのコンサルタントとして歩みだしたばかりの大前研一が、書き溜めた私的メモをまとめたもの。「経営とは何か」、30歳の青年が仕事を通じて学んだビジネスの本質は、当時の日本の名だたる経営者たちを驚かせた。以来35年以上にわたりビジネスマンに読み継がれ、企業の新人研修にも使われるこの本には「もっと早くに読んでおきたかった!」との声が多く寄せられる。
『企業参謀』のエッセンスを、図解を織り交ぜて再編集した『企業参謀ノート[入門編]』を読めば、問題解決のための戦略的思考がやさしく理解できる。大前研一の世界に初めて足を踏み入れる若手ビジネスマンにもぴったりの1冊である。
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Posted by ブクログ
(2013/1/26)
大前研一のデビュー作にして不朽の名著、『企業参謀』が再編集でやさしくわかる!
このキャッチがぴったりですね。
原発日本企業の将来を悲観して日立の原発技師からマッキンゼーに転職した30歳の大前青年。
畑違いでわけもわからず、しかも誰も教えてくれない、ということで、
キャビネをひっくり返して、過去のマッキンゼーのコンサルレポートを片っ端から読む。
重要なポイントをメモに取る。
それを一冊の本にまとめたのが「企業参謀」
35年たってもいまだ経営者に読み継がれる名著となっている。
まあ考えてみたらしっかりドキュメントを残したマッキンゼーもさすが。
もちろん整理した大前さんも凄い。
これで彼は普通のサラリーマンではなくなって、世に出たわけだ。
で、今回はそれをさらに噛み砕いてわかりやすく説明。
1470円にしては文章量が極端に少ない。
見開き左側はワンセンテンスしかない。右側も大きめの字で、、。
まさに入門編。
でも、正直わかりやすかった。もちろん知ってる知識ばかりなのだが、頭が整理できた。
第3章の中期計画の戦略ステップは、図解でわかりやすいかというと、
案外わかりにくく、よくよく読むと、当たり前のことを言ってた。
目標決めて、現状をつかんで、現状のまま最大限努力できるところを算出して、
それでもギャップがあれば大胆に手をうとう、といってるような。
2時間遅れ、というのは朝のこと。9時までに一仕事終えるか否か。
私も終えてる口!
第4章で取り上げているPPMの表現が世の中一般のそれと違った。初めて聞いた。
大食らい座 スター座 負け犬座 現金牛座
業種の魅力度の大中小と自社の強さの大中小で9つに分けるのも初めて見た。
値段が高いのが玉にきずだが、初心者は読んだ方がいい。
11月に実践編が出るとあったが出た様子がない。どうしたのかな?
目次
1章
問題から目を背けるな。
“決断”ができない人は
この先、生き残れない!!
2章
問題の中身はどうなっているか?
事の本質を
手にする方法を教えよう
3章
日本のビジネスパーソンは
アメリカより「2時間」遅れている!
4章
企業の生き残り!
その“天国と地獄”を分ける
大事な要素
5章
「成功のカギ」を
素早く見つけ出す方法
Posted by ブクログ
常にお客様発想ができないと、提供する中身の価値はゼロに近づく
答えは存在しない(答えを探しても意味がない)、自分の頭で自分が納得する自分にとっての答えを見つけ出す方法を手に入れる。
論理的思考、分析力、その結果を伝える力が参謀には必要。
ツールを使うだけでは足りない、ツールを使い込み、ツールに過ぎないと割り切ることが大切。分析だけではなく、行動プランまで立てられて本物。
決断のワンテンポの遅さはビジネスでは致命傷。
もし~だったらどうする?を着実に詰める。これが、論理的思考を鍛えうる。
「このままいけばダメになると思いつつ、現状をしのごうとする。」これが悲劇を招く。
→ときにはリセットする必要もある。
制約条件(できない理由を取り払う)ために何ができるかを考える。
日常の中で戦略的思考力を養う2つの方法 しょうがないと受け止めていることを毎週、解決するにはどうしたらいいか掘り下げる。
日常の中の小さい問題を見つけ、掘り下げ、解決する。
残業を減らすにはどうしたら良いか→当社は社員一人に与えられる仕事量に対して、各個人は対応できているか?YESなら働き方、生産性アップ、NOなら人員増
問題の本質を見極める、掘り下げる。売り上げが伸びない、なぜ伸びていないのか?どこに課題があるのかを分析せずして、解決策は出てこない。
製品系列ポートフォリオ管理で利益と投資を見る(9象限マトリックス)
業種の魅力度と自社の強さを把握(業種を取り巻く環境、収益性、競合状態、市場)
戦略を立てるために、内部環境と外部環境の両方をとらえる必要がある。
Key Factor for Success KFS 成功へのカギ
KFSは結果に影響を与える主要因。これを抑えたら、全面戦争しなくていい。
販売力=量×質
地域密着が勝てる。
考えることを楽しむ、そうすれば、ブレイクスルーはいずれ目の前に。
Posted by ブクログ
本編を読んでより深い理解をしたいと感じた。
KFSを探すことが何より大事、それが同じ業種でも時代によって変わっていくものであるため、常にKFSが何であるかを意識して、その向上に努めるべきだという内容だったと理解した。
Posted by ブクログ
(カンニングは正義とは?)……参謀というのは、将軍(社長)に対するアドバイザーだ。とにかく汗をかいて資料を集め、必死で分析し、わかりやすい形で伝える。正解に達することこそ参謀の正義である。
(どうしたら、日本人気質を脱出できる?)……問題を解決することこそが「ビジネス」の要諦であるはずなのに、それ以前の段階でも日本人はもたついてしまう。問題の存在に気づかない、あるいは気づかないフリをして見逃してしまう。「設問する力」がなければ問題解決できない。「残業を減らすにはどうしたらよいか?」→昼休みを短縮する……× →「当社は社員一人ひとりに与えられる仕事量に対して、充分な対応できているのか?」
(問題の本質をわからない人とはどういう人か?)……何の分析もせずに何百もの意見をすり合わせたところで、正しい答えなど導き出せない。売り上げが伸びない→宣伝を増やす、下取りセール、営業マンに歩合を与える、社員や家族に割引販売してはどうか……× →「なぜ売り上げが下がっているか」を分析。
(参謀となるには「完全主義」を捨てた完全主義者を目指しなさい! とは?)……完璧を追い求めると、人は絶好のタイミングを逃し、決断を下す勇気を削ぐことが大だからだ。「一度決定した戦略に対しては、完璧に遂行せよ!」参謀は自己の役職、業種、業務における成功のカギが何であるか見極め、徹底的に挑まなければならない。そして、必ず勝利を収めねばならない。
Posted by ブクログ
原典の企業参謀は読んでおらず、まずはこちらから手を取った。前半は当たり前のことばかりの印象で、価値観も古臭く感じてしまう部分が多かったが、後半に書かれていたKFSの類型化が極めて役に立つ視点だったので星4つ。何だったらここだけ読んでもいいかも。
とはいえ、全部通して読んでも2-3時間なので、興味があれば軽い気持ちで手を出してみても良いと思う。
なお、再三本文で言及される続編(実践編)は、出版予定日から10年近く経った今もいまだに発行されていない模様。
Posted by ブクログ
・非常に分かり易い内容で書かれており、若手ビジネスパーソンにもおすすめできる
・これも実践が大事
・常にポジションを取る勇気を持ちたいさ、多くの人がそうなることを願う
Posted by ブクログ
本編の企業参謀があまりにも読みにくい文章だったので、内容をしっかり整理するために読みました。
本編に比べ圧倒的に腹落ちしやすい文章・構成ですし、全体像が掴みやすい。その上、コンサルタントの分析手法のエッセンスはしっかり入っていると思います。本編に載っていた冗ch…もとい細かい表現や詳細な例示は省かれていますが、本編の内容を100%理解して大前先生の著作の研究者になるのが目的でない限りは不要でしょう。
むしろ、この本にあるような簡単な例示で内容を理解し、日常で問題を認識して設問を設定し、その解決方法を考えるという訓練を実践するほうに重きを置くべきだと思いますし、著者も思考法を日常的に実践し習慣化すべきということを本文中で言及しています。
以下要約
①適切なタイミングで答えのない問題を発見し②問題の本質を見極めて設問を設定し③問題を分析して解答を出し④解答を分かりやすく提示して実現するには戦略的思考が必要である。
第1章:戦略的思考が必要な理由
第2章:①問題の発見方法と②設問の設定方法
第3-4章:③問題の分析方法
第5章:④解答を踏まえ採るべき戦略における成功の鍵(KFS)を押さえられるような思考をすべき
Posted by ブクログ
日本人は戦略的思考力の欠如があると警鐘を鳴らしている本。
以下、気になったフレーズ。
・戦略的思考力の欠如がハッキリと表れるのは「やれることがあるのに大ごとになるまで何もしない」という点だ。
デシジョンが遅いのは、日本人の大きな欠点だ。長期的には「このままいけばダメになる」とわかっていながら、短期的には「もう少し今のやり方で、現状を凌いだほうがいい」という結論を出したがるという精神構造を持っている。
・ひと言で言えば、日本人は「What's if ~」(もし~だったら、どうするの?)という思考法が苦手なのだ。
・低成長が基調になってくると、ひとつの判断ミスが競争力の失墜や収益の悪化に直結してしまう。こうした状況に対処するには以下の思考が必要になってくる。
①判断を従来よりも分析的・科学的に行うこと
②分析を行う力を内部的に身につけること
③判断を「特定職制のもの」という認識から、「会社全体のもの」だという認識に変えること
④一度下った決定に対して、誰も当惑することなく、逆転できるようにしておくこと
③④の考えについては、日本人が「恥の文化圏」に住んでいることに起因する。つまり、自分の誤りを認めることほど悔しいことはないという思いを強く持つ国民性だからだ。
・日常生活で戦略的思考力を養う2つの方法
新聞やネットの情報を制限する。なぜなら、それらは「知識の断片」だから。
「しょうがない」と思っていることを「しょうがある」ことにするにはどうしたらよいかを考える習慣をつくる
・「戦略的」と考えている思考は、冷徹な分析と人間の経験や勘、思考力を最も有効に組み合わせた思考形態なのだ。
・KFS
物事には結果に及ぼす主要因というものが必ずいくつか存在する。
戦略的思考家の間では、この要因をKFS(Key Factor for Success=成功のカギ)と呼んでいる。KFSを押さえれば俯瞰的な戦略が展開できるようになる
例えば
サービスがKFSのケース
勝つためには上位メーカーは「モグラ叩き戦法」、下位メーカーは「地域集約化」が成功のカギ
Posted by ブクログ
問題を解決し提言するのが参謀の仕事。
問題はパッケージでとらえ、分解していく必要がある。
また、KFSのとらえ方で企業の戦略が変化する。
このとらえ方を間違えると、企業の存続自体が危ぶまれる。
時代時代にKFSは変化し、それを自分の頭で整理していくことが重要。
※KFS(Key Factor for Success)
Posted by ブクログ
同著者の『企業参謀』は自分には難解だったので途中まで読んで断念してしまったが、そんな人にはオススメの一冊。
入門編なのでダイジェスト的で内容は薄いけど、さらっと読めてお手軽。
自分で考え、決断を下せる「参謀型」人材が日本には足りない、そうです。
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59
しょうがないと受け止めていることを毎週1つ取り上げて、「しょうがある」ことにするにはどうしたらいいのか考える
139
KFSがわかっていれば、全面戦争に持ち込まずに効率よく闘うことができる。
Posted by ブクログ
KFS キーファクターフォーサクセス
勝つために外してはいけないポイント
それは、刻々と変化する。
利益率か?
代理店数か?
販売商材の知名度、それの商流か?
これをどこよりも早く予測し行動を変える。
事業にはライルサイクルがある。
成長 収益 撤退
Posted by ブクログ
「企業参謀」の入門編というよりは、KFSを中心に経営戦略の基本的な考え方を紹介した読みやすい一冊。細かいことまで書かれた分厚い経営書が必ずしも役に立つとは限らない。本書はとてもシンプルに、しかし経営戦略の目の付け所の胆を教えてくれる。
Posted by ブクログ
○元マッキンゼー日本法人支社長で、経営コンサルタントの大前研一氏の著作。
○企業の戦略的経営について、「企業参謀」となるためのベースと思考法を分かりやすく解説。
○大前氏の考え方の入門編となるものであり、平易な言葉や具体例を多用しているため、大変読みやすい。
○経営についての分析法や決断のあり方のみならず、そもそもの基本となるものの考え方についてのアドバイスがあふれており、自分の仕事においても、いったん立ち止まって見直してみたいと感じた。
○特に、“KFS=key Factor for Success”の具体例については、産業別・上流下流別に詳細に書かれていて分かりやすい。自社においても意識してみたい。
○問題の本質の見抜き方、問題点から解決策までの導き方といった、当たり前のことを整理する思考法は、ぜひ身につけたいと思う。
Posted by ブクログ
入門編という事だったので、わかりやすく読む事ができた。
戦略的思考を養う方法として書かれている
「しょうがない」とあきらめずに代替案を考えるクセをつけることや、
問題点から出発して打つ手を探り出す
イッシュー・ツリー」を活用することなど、
すぐに実行しようと思う。
Posted by ブクログ
「こうしなさい」という題目に対する具体例が、非常に腑に落ちる内容でわかりやすい。
特に「日常からこのような思考法を用いなさい」というものは、今日からでも取り入れるべき内容ばかりである。
この本に書かれている内容が身に付き、このような思考法が自然にできるようになれば、「できるビジネスパーソン」になったといえることであろう。
Posted by ブクログ
あまり本を読む時間がない人向けにシンプルに纏められている。個人的には、設問の仕方とKFSの意識した思考と問題を発見したら解決までの実効計画策定とそのアクションが非常に大切と言う点がとても大切と感じた。
Posted by ブクログ
企業参謀を読まず本書に触れてみた。
参謀たる者、分析力とロジックを駆使し、やりきるところまで導くべし、と解釈した。
そのためのアプローチが散りばめられている。
なぜそうなるのか、仮説を立てロジカルに予測し行動まで落とし込むことを習慣化することが大事。
成功の鍵がどこにあり、どうすれば他を圧倒できるのか、どう伝えれば実行しやすいかを考えるクセを養う必要がある。
口先だけの者、評論家になる者、いずれも「脳で考えない」ことに起因している。
分析力、論理展開力、そして一番難しい実行法伝達力。
長いものに巻かれない意思とコミュニケーション力が求められる。
Posted by ブクログ
大前研一さんの著書。
戦略的思考とは何かについて、わかりやすく書かれている。
また1テーマも簡潔で読みやすい。
元となった「企業参謀」も是非読みたい。
また下記を意識し実行したい。
・しょうがないと受け止めていることに対して代替案を出す
・断片的な知識の吸収より、因果関係の学びをする
・KFSが何なのかを考えるようにする
Posted by ブクログ
自分の頭で考えること。
会社の値札で生きるな。自分の値札で生きろ!
問題の本質をわかって無い人が多すぎる。
ダンボールを開けずに解決策を考えてもダメ。ダンボールを開け中身を精査し何に手を打つかを考えるべし。
考えることを楽しめば日本人に欠けているブレークスルーする力が手に入る!
日本のビジネスパーソンは後ろ向きの人が多い。
前向きになった人から成功する!!
Posted by ブクログ
2014/9/3
制約条件を取り払う。障害物は何か?何が出来ないかではなく、何が出来るか?(P.52)
①問題の発見
②設問の設定
③設問への解答
④解答の実現(P.65)
設問する力がなければ、問題解決なのできない。(P.68)
問題の本質がわかっていない人に正しい対処など不可能(P.70)
常識というパッケージを分析する(P.78)
9象限マトリックス(P.122)
Posted by ブクログ
入門編のため当然だが戦略的な考え方の浅い部分や、そもそもの思考方法について書かれていた。
戦略系の書籍のとっかかりとして読むには良い書籍だと思う。
Posted by ブクログ
参謀になることが人生を楽しむことになる。
トップになるより、トップを動かせる参謀の方が自分には向いている。
問題提起→設問設定→設問への解答→実行=論理的思考を身につけることが大切。
後ろ向き・同調思考が強い日本人が多い→前向きになり、1人でも行動を起こすと、リスクも高いが、リスク以上のリターンも大きい。
Posted by ブクログ
これを読んで、自分は典型的な日本人だなと感じた人は少なくないだろう。
what if思考で問題の本質について考える。そして、完全主義を捨てた完全主義者となり行動する。
これで明日から企業参謀の第一歩を踏み出せる。