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Posted by ブクログ
リーダー論になると従来は組織マネジメント的な概念が強くいうならば、「仲間」をまとめる的な書籍が多い。
今でいう流行り本でいうならアニメワンピースの「ルフィーの仲間」のような体育会系のチーム論である。
ビジネス用語でいうなら、プレイングマネージャーというのが適当だろうか。
しかし、大前さんは現代のビジネスにおいてそのプレイングマネージャーは通用しないという。
なぜなら、より社会が多様化しそして組織内でも効率化が図られ個人としてはまったく他者と違う仕事をする。要するに、チームプレイがないのだ。
そのような環境の変化の中でプレイングマネージャーの役割には限界があり、必ず破綻すると説いている。
ならば現代が求められているリーダーというのはどういうものだろうか?
それは有事に強いリーダーである。
危機的な状況下におかれたときでも、問題から答えを導きだせることこそリーダーの重要な役割という。
もちろん、その他にもコミュニケーション能力、交渉力、実行力、イノベーションなどの要素もあるのだが…
また、本書は具体例として、欧米のリーダーシップ教育やリーダーのあるべき姿を多くとりあげ、今年の東日本大震災での民主党のリーダー不在という状況を痛烈に批判する。
しかし批判だけでなく、大前さんならどうこの置かれている問題を解決するのかというのを具体的に書かれており実際の報道で書かれている認識とのズレに驚く人も多いだろう。
是非、一読してもらいたい。
Posted by ブクログ
経営コンサルタント大前研一さんの本です。
本書は、
「 想定外の大地震・大津波から、原子炉のメルトダウンと放射性能汚染の恐怖、大規模停電のリスクと節電への重圧、突然の「脱原発」宣言、そして膨張し続ける賠償額や廃炉費用の負担に至るまで、大多数の国民がこの未曾有の国難に底知れぬ不安を感じている。今ほど、こうした不安を払拭し、復興に向けた道筋と希望を示してくれる強いリーダーの登場が待ち望まれている時はない。
にもかかわらず、そんな期待に応えられるリーダーは、今の政治家の顔ぶれの中には見当たらない。それどころか、本来なら”平時”のリーダーすら務まらないような人物が首相の座について、国難をさらに拡大させているのが現実だ。」
という厳しい指摘から始まります。
さらに著者は、
「実は、もう何年も前からリーダーの条件は変わってきているのである。」
「ここ数年アメリカを中心に軍人を採用する企業が続出している。」
「今求められているのは、よりアグレッシブで、よりスピーディで、より戦闘的なリーダーシップである。」
と言います。
そのことが、3月の東日本大震災で浮き彫りになったと。
様々な問題が次々と起きる中、まともに国民に説明もできない首相に、国民の誰もが不安を感じたはずです。
優れたリーダーは、自分より能力が高い人を集めてまとめ上げ、その人たちの力を目一杯発揮させて成果を出します。一方、ダメなリーダーは、自分より能力が低い人や自分が制御しやすい人ばかり集めてくるから、往々にして方向性を間違える。
しかし、日本の政界には、優れたリーダーがいないのが現状。
従って、今後平均レベルの人間を大量生産する工業社会時代の教育から、傑出した少数精鋭を育成するIT社会時代の教育に転換しなければなりません。
そもそも、「人材不足」の最大の原因は、日本の教育が「リーダー育成」を目的にしていないことにあります。
学校の先生は文部科学省の指導要領に従って答えを教えるだけで、教育カリキュラムの中には「リーダーシップ」の概念すらありません。
一方、欧米の場合は子供の時からリーダーシップ教育に力を入れているそうです。
本書を読んで、リーダーシップ教育の重要性を強く感じました。
これからは、必ずリーダーシップ教育を教育カリキュラムに導入するべきです。
しかし、教育を変えても、その成果が出るには時間がかかります。
その間、リーダー不在のままでいいのか。
すでに教育を受け終えた僕たちがすべきことは何なのか。
僕は、この答えは、世の中で起きていることを主体的にとらえ、常に「自分がリーダーならどうするか」と考えることだと思います。
日本にリーダーがいない理由の1つに、「何でも人任せな国民」もあると思うんです。
「リーダーが頼りがいない」 と文句を言うだけでなく、
これからは、僕たち国民もしっかりと主体的に考えて、社会全体で優秀なリーダーを育てていきましょう。
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