【感想・ネタバレ】ボーダレス ワールドのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

1989年に書かれていたとは思えないくらい、現在のグローバル化の状況を予言しています。世界がグローバル化するにつれ、供給者と消費者の情報格差がなくなり、顧客のニーズにいかに答えられるかというのが企業の存在意義になると予言されています。世界はその通りに進んでいると感じます。
印象に残った点は、グローバルに展開する会社は、グローバルに価値観を共有していく必要があるという点。しかし、それは、世界一律に同じ価値提供をすることにはあらず。各国で状況は違うので、世界一律の価値提供を行うことは顧客ニーズを無視していることになります。それは価値観の共有にあらず。大切なことは、根底に同じ価値観を共有している人材で構成されているグループが、その価値観に基づき、各国の顧客ニーズに合わせた価値提供を行うこと。ただの足し算ではないM&Aのシナジー効果はそこにある。

0
2011年06月17日

Posted by ブクログ

久しぶりに読みたくなりました。普遍的なことを論じるには英語はよい言語なのでしょう。1990年というコンテクストを20年振りに経験することも今を考えるうえで役立つと思ったりします。

0
2010年08月02日

Posted by ブクログ

30年以上前に書かれた本で、インターネット本格化前の世界が遠い時代でスマートフォンなど存在せず、日本にまだ"Japan as No.1"の威光があった時代。ILE圏と欧米日のトライアドはその後の世界をまさに予見している。
現在と市場環境は全く違うのにその主張には古さを感じないどころか輝きを感じる。それは市場や消費者に答えを求め徹底的に考え抜き本質を突いた指摘かつ提言ゆえであろう。加えて、数字がほぼないのに例え話と主張でここまで説得力がある大前節の凄さ。「第9章 ウソ八百の統計数字」「第11章 ボーダレス世界における政府の役割」「第12章 地道な努力」の分析力と迫力は素晴らしい。「アメリカにはドラッガーとポーター、日本には大前がいる」と評された切れ切れの論法を楽しめる。ポーターの戦略論にダメ出しをして受け入れられるのは稀有な人物であろう。グローバル&ワンワールドから一周してロシアや中国を代表とした新権威主義が復権しつつある今だからこそ立ち返りたい視点だ。

0
2022年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1990年出版で、まだインターネットも一般に普及していなかった頃の作品ですが、グローバル経済における企業のありかたが鋭く語られていて驚きでした。特に、現地法人におけるビジネスは徹底して、現地のニーズをくみ取らなければならないこと。しかし、組織においては、裁量権を現地法人に与えつつも、その前提として本社幹部と現地法人幹部との間で、日ごろから密接なコミュニケーションがあることが条件という指摘については、時代が変わっても普遍なものだと感じました。

0
2014年07月07日

「ビジネス・経済」ランキング