あらすじ
マッキンゼー出身の世界的コンサルタント、トム・ピーターズらが
「優れた企業の本質とは何か」という普遍的な問いに挑んだ!
全世界で読み継がれる不朽のロングセラー。
イノベーション研究の第一人者、米倉誠一郎氏(一橋大学イノベーション研究センター教授)推薦!!
今敢えて『エクセレント・カンパニー』を読む意義について(米倉誠一郎)
「はじめて『エクセレント・カンパニー』を読んだときの衝撃を僕は忘れられない。
「優れた企業の本質は働く人たちにワクワクするようなエキサイトメントを与え、
よしやったろうじゃないかとどんな困難にも立ち上がるような思いに駆り立てることなんだ」。
そして、「顧客にはその会社の製品やサービスだけでなく、会社そのものを大好きになってもらうことなんだ」。
結局は、「人の心を鷲掴みにすることなんだ」、と。
1980年代、しかめっ面をした「組織や戦略論」、「企業価値や投資効率論」などに目がくらんでいた当時、
同書が与えてくれたインパクトは過去も現在もそして未来永劫に変わらないものだとつくづく思う。」
原著発売から30年が経過していますが、「人間の非合理な部分」に着目するなど、
企業活動の本質を考える上で、いまだに多くの示唆があります。
企業の本質が問われる今だからこそ、手に取ってもらいたい一冊です。
他の会社ではやっていないが、超優良企業でやっていることはなんなのか。
永遠に成長し続ける組織を創るための、「超優良企業8つの条件」を提示する。
【目次】
未来の読者に向けて- 復刊のごあいさつ
日本の読者のみなさまへ
序
第一部 超優良企業の条件
第1章 成功しているアメリカ企業
第二部 新しい理論の構築を求めて
第2章 「合理主義」的な考え方
第3章 人々は動機づけを望んでいる
第三部 基本にもどる
第4章 曖昧さと矛盾を扱う
第5章 行動の重視
第6章 顧客に密着する
第7章 自主性と企業家精神
第8章 “ひと”を通じての生産性向上
第9章 価値観に基づく実践
第10章 基軸から離れない
第11章 単純な組織、小さな本社
第12章 厳しさと緩やかさの両面を同時に持つ
超優良企業に国境はない -- 大前研一
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
古い本ですが、何度も読み返しており、今でも私のバイブルです。いろんなビジネス書を読みましたが自分の考え方の機軸になっているものは、この本の影響が大きいです。
内容(「MARC」データベースより)
永遠に成長し続ける組織を創る超優良企業8つの条件とは? 100万人以上のビジネスマンが読んだ世界的ベストセラー、講談社83年刊の復刊。
目次
第1部 超優良企業の条件(成功しているアメリカ企業)
第2部 新しい理論の構築を求めて(「合理主義」的な考え方
人々は動機づけを望んでいる)
第3部 基本にもどる(曖昧さと矛盾を扱う
行動の重視
顧客に密着する
自主性と企業家精神 ほか)
Posted by ブクログ
かなり時間がかかりました。10時間以上です。読み応えかなり有り。
83年に書かれた本の復刊ですが、今読んでも全く色あせないです。
革新的な超優良企業をもっともよく特徴づける八つの基本的特質は
ってことで八つの特質について書いています。
特に面白いのがあまり数値的な裏付けが登場しないところ、数値って説得力はあっても、感情的に動かされるものはあまりないんですよね。逆にこの本では、筆者の取材や調査がかなりライブに伝わってくる感じがしてよいです。感情に訴えかけるものがあります。
こういった感じの本
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則
を読んでいつも感じるんですが、優良企業ってのは現実として存在するし、当然共通点もあるし、優良企業が優良企業である理由もある。けれど、結局のところ、その共通点などをマネしても二番煎じになるだけで優良企業にはなれないのだと思います。
結局のところ、優良企業になるための必要条件は学べても必要十分条件ってのは存在しなくて。模索していくしかないのではないでしょうか。まずはこの本で必要条件を学びましょう。
企業に関して書いた本だけど、自分を企業に置き換えながら読んでみるのも楽しいと思います。
Posted by ブクログ
1.超優良企業とはなにか?を考えたくて読みました。
2.超優良企業には8つの特徴があります。
①行動の重視
②顧客に密着する
③自主性と企業家精神
④人を通じての生産性向上(ここオモロい)
⑤価値観に基づく実践
⑥基軸から離れない
⑦単純な組織、小さな本社
⑧厳しさと緩やかさの両面を同時に持つ
これらが備わっていることを前提に日々の仕事をしております。そして、この条件をふまえ、超優良企業とは、新製品を生み出して利益を稼ぎ続けることに加え、あらゆる変化に対応できる器用さも兼ね備えてる企業のことを言います。
本書ではこのような特徴ある企業の成功・失敗について述べられています。
3.合理主義だけでは人はついていかないと最近感じることが多くなりました。とにかく効率を!という考えだけでは人は動かない。なぜならば、効率を上げることで自分の仕事が減っていくからです。そうなれば、自分の役割が減ってしまい、存在価値がなくなってしまうことを恐れるからです。「それなら自分で努力しろよ」とわたしは思ってしまうのですが、人間の現状維持バイアスが出てしまい、「いやーめんどくさいから」と切ってしまいます。
いかに現状維持バイアスを打破できるか、1日にどれだけ違うことに取り組んで実践できて成功と失敗を繰り返せるのか、これに尽きると思いました。
Posted by ブクログ
言わずと知れた名著、、、という事で読んでみました。
革新的な超優良企業には、以下の8つの基本的特質がある。
1.行動の重視、2.顧客に密着する、3.自主性と企業家精神、4.ひとを通じての生産性向上、5.価値観に基づく実践、6.基軸から離れない、7.単純な組織・小さな本社、8.厳しさと緩やかさの両面を同時に持つ
また
「顧客・市場競争会社に関するしっかりした数値に基づいた客観的全体像を土台としない会社は必ず、権謀術数の複雑さの中で何を優先すればいいかわからない会社」
「合理主義の限界をわきまえる」
「経営をオフィスに閉じ込めない」
「ビジネススクールああふれるほどの才能を持った管理者を生み出し、その才能は企業内で主流とはならない」
「生きるためのwhyを見つけ出したものは、ほとんどいかなるHowにも耐えることができる」
「ある目的意識を人の中に植え付けるということは創造性に対するひとつの大きな挑戦である」
「ある産業の中で、企業が生産性を上げていくプロセスそのものが、その企業の柔軟性と創造性を奪う」
「サービスで第一でやっていけば、利益はおのずからついてくる」
「何かが成し遂げられるときには、かならず、その使命のほかにはなにも考えられない偏執狂的な人間がいるもの」
「いつも新鮮であるためには、現場訪問を続けること、質問をしつづけること、これです。人々あいつもなにを考えてるか、と質問を怠ってはいけないのです」
「自社の価値体系を確立せよ。自社の経営理念を確立せよ。働く人の誰もが、仕事に誇りを持つようにするためになにをしているか自問せよ。」
など示唆に富む内容でした。古い本であり、多くの企業のバイブルにもなった本だと思いますが、振り返って読んでも考えさせられるものはあります。
Posted by ブクログ
古い本ですが、何度も読み返しており、今でも私のバイブルです。いろんなビジネス書を読みましたが自分の考え方の機軸になっているものは、この本の影響が大きいです。
内容(「MARC」データベースより)
永遠に成長し続ける組織を創る超優良企業8つの条件とは? 100万人以上のビジネスマンが読んだ世界的ベストセラー、講談社83年刊の復刊。
目次
第1部 超優良企業の条件(成功しているアメリカ企業)
第2部 新しい理論の構築を求めて(「合理主義」的な考え方
人々は動機づけを望んでいる)
第3部 基本にもどる(曖昧さと矛盾を扱う
行動の重視
顧客に密着する
自主性と企業家精神 ほか)
Posted by ブクログ
ここから、リーダーシップ論は終わって、企業戦略論に変更。
超優良企業の企業行動の8原則
1.行動の重視
2.顧客に密着する
3.自主性と企業家精神
4.ひとを通じての生産性向上
5.価値観に基づく実践
6.自分たちがやるべきことに専念する
7.シンプルな組織・適正な社員数
8.厳しさを穏やかさの両面を同時に持つ
こんなこと当たり前じゃん!
と思ったあなたに、コロンブスの卵。
それだけ、一冊の本が企業に与えた影響力の強さがわかる。
出版されて25年、世界中の多くの企業が真似たのである。
すごいな。
***
個人的に良かったのは2点。
・人間は不合理で、人間をまとめる組織はその責任を取らなくてはならない
・従業員は単なる一兵卒としてではなく、企業の成功のために不可欠な存在である
人間は不完全で多様な価値観をもっている。
一つの軸で判断せず、個人は不可欠な存在で、それぞれの最適な役割を与えて組織をつくるのが組織力である、と。
俺に欠けていて、苦労してた点だ。
学ばせてくれたきしべとなかじに感謝。
気づかせてくれて、実践の場をくれた斉藤さんに感謝。
Posted by ブクログ
エクセレント・カンパニー
■超一流企業でやっている事の一般化
①行動の重視
②顧客に密着する
③自主性と起業家精神
④人を通じての生産性向上
⑤価値観に基づく実践
⑥基軸から離れない
⑦単純な組織・小さな本社
⑧厳しさと穏やかさの両面を同時に持つ
■まずは何より「実行」
・自主性を持って考えて、実践する。
■価値観を変えていく力
・新しい価値観を獲得できた企業が生き残り、それが出来ない企業は淘汰
・環境の変化とともに、価値観を変えていく力が必要
・ビンから出られないハチにならない。ハエになって色々試す
・戦後の一時期うまくいったからと言って日本的経営にしがみついている姿は、知恵と成功体験を持つ八の群れ
・心のリセット
■オープン化
・ITとグローバル化による時間と場所の制約がなくなる。
・自前主義にこだわらず、ハードやソフトを社外からオープンイノベーションする
■日本企業の弱点
・簡単な合意ですむように、すでに取引実績のある相手とビジネスをしたがる。
・欧米・米国企業は自らが必要とするものを最も安価に提供してくれる企業であれば、どこの国でも構わないという判断基準
・初めての相手と意思疎通し、明確で断固としたコミュニケーションの力がないと、オープンソース方式の生産はマネージ出来ない
Posted by ブクログ
著者の2人はどちらもMBAの学位を持ち、R・H・ウォータマンはマッキンゼー社で21年の実務経験を持つ。訳者は技術者としても豊富な実務経験を持つ、大前研一氏。アメリカの62社をサンプルとして取り上げ、25年間のデータを分析した結果に基づいて書き綴られている。リーダーシップのあり方について論じている内容が多く、経営分析や経営計画などを偏った合理主義に基づいて推進すれば、生身の人間から構成される組織の活きた要素を取り除いてしまう点を問題提議している。「合理主義的な考え方は、価値観とういものがいかに重要かを忘れさせる」(P103)ということです。
経営研究家のクリス・アージリス氏が1950年代にマトリックス組織の問題点として中間管理者の無力感や資料作成や会議の多さなど組織の非効率性を指摘していたことに触れられているなど、豊富な事例が紹介されており、現在の私たちが生きている組織を見つめなおす視点を養うことができると思いました。組織に関する考察は、時代を超えて参考になるものではないでしょうか。
普段組織で働く社会人にとって、とても多くの気づきが散りばめられているように感じる良書だと思います。
Posted by ブクログ
今となっては素朴な科学知識、当時の水準からみても無邪気すぎるマックス・ウェーバーの理解。論理展開のための材料の一つ一つが四半世紀のときの流れを感じさせます。エクセレント・カンパニーの条件としての、創発的な個人の行動とそれらの総合を全体として一定に方向づけるしくみ、という大枠自体、70年代に大きく進歩した分子生物学に出てきそう。
とはいえ、いくら古いと入っても、個々で述べられていることから私たちが学べることはまだまだ多い。多いからこそ、今でも名著として読み続けられているわけだし、多くの実務家や研究者に影響を与えてきたわけで。
エクセレント・カンパンートして紹介された企業の多くが今では全くエクセレントでなかったりそもそも消滅したりしてしまったということは、この本が批判される時に根拠になるわけだけど、それもこの本の主張が間違っているかどうかはわからない。エクセレントの条件自体が間違っているのか、企業がエクセレントの条件から外れてしまっただけなのか、そこは書斎に検討されるべきなんだろうと思う。そういう研究って、あるんだろうか。