大前研一のレビュー一覧
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日本は大量生産・低コストで勝負する「ボリューム国家」から脱却し、「クオリティ国家」を目指さなければいけない。
クオリティ国家とは、経済の規模が小さいが、高い賃金をカバーする高い付加価値を発揮する、生産性が高い国であり、主な例はスイスやシンガポールである。
これらのクオリティ国家は、魅力的な国をつくり・投資を呼び込むことで、人・物・金・情報・企業を集める。自国の力だけで成長するのではなく、他者のリソースを使っての繁栄を目指す。
そのため、人材が来たいと思う国・人々が生活しやすい国・投資/資産家が魅力を感じる国をつくらなければならない。規制撤廃し・市場を開放する等、他者を呼び込むために様々な -
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ネタバレチェック項目11箇所。教科書に書いてあることをそのまま暗記し、右向け右といわれたら何の疑問ももたずに右を向く人間は、20世紀の工業化社会には、たしかに適していただろう、しかし、21世紀というのは、何が正解か誰も知らない時代なのだ、答えを知りたければ誰かに教えを請うのではなく、自分の頭で考え出すよりほかない。親は、型にはめようとする学校教育のダメージから子供の脳をどう守るかを考えるべきなのだ。きちんとした仕事をすればそれにふさわしい対価を得られることを子供は学ぶ、何もせずに小遣いがもらえる環境では、この感覚は育たない、だから大前家では小遣いはもちろん、お年玉もやったことはない。日本の教育の最大の
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道州制を提言する大前氏。私の個人的な意見は「大賛成」。しかし国や利権がらみでがんじがらめにされないようにしなければ何の意味もない。そう、今の日本はそのがんじがらめで進化出来ないシステムが出来上がってしまっている。
道州制で出来る地方の首長はなんと「大統領」。日本の総理大臣は政党の長だからころころ変わるが、大統領は任期制。だからじっくりと改革が出来る。
スイスやシンガポールをモデルとした小さい規模を原則としたイノベーティブな取り組みをする「クオリティ国家」は日本でも導入可能だ。
個人的には出身の東北を応援して変えて行きたい。世界にない、自然と一体となった新しい国家。エネルギーの少ないグリーンな。 -
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ネタバレ[読んだ理由]==================
本を紹介するメルマガで進められているのを見かけた。この著者の子育て本っていう異色さが気になった。
[読んだ後の感想]==============
(なかなか大前家のようには行かないけど、)子供に自分で考える力を付けさせる、子供に責任を取らせる、親の成功体験を押し付けないとか、原則にはとても共感。
[読書録]======================
■少し眺めのプロローグ
教育というものに対する考え方を変える。「あれはするな、これはいけない」と子供を枠に押し込め、そこからはみ出さないようにしつけることが教育なのだと思っていません -
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ネタバレベンチャーを起業するためのスキルを確認できた。いくつか新たに勉強になったキーワードを残しておく。経営の7S:SharedValue(価値観)、Strategy(戦略)、Structure(組織構造)、System(制度)、Skills(知識・技能)、Staff(人材)、Style(経営スタイル、会社の持つ文化)。顧客インタビューで明らかにスべきポイント:顧客の購買意思決定プロセスの5W1Hを詳しく見る(KBFは何か)、満たされていないニーズとターゲット顧客を見つける、満たされていないニーズを満たす製品とサービスを検討する、そのような製品やサービスが実現すればいくらくらい払ってくれそうかを探る。
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1979年に書かれた経営戦略の古典ですが、非常に参考になりました。
コンサルというのは結局組織のなかでレバレッジが効くポイントを洗い出して、それを順位付けてインパクトの大きいところから改善して結果を出す職業なので、とにかく事象の要素分解が優れているわけです。
その事象の要素分解はたくさんの企業にたくさんのマッキンゼー従業員が適用しないといけないからフレームワーク化されているし、実績に基づいて常に磨きがかけられています。
目標を立てることは簡単だけど、それを要素分解しないことにはアクションプランに落とし込めない。
コンサルがノウハウをこうやって公開することは社会的意義が大きいと思います。 -
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大前研一率いる「アタッカーズ・ビジネススクール」の講師陣が、それぞれの担当教科の立場から実況中継のようなかたちで講義を展開します。
ビジネスプランから始まり、そのマネジメント、資本政策と、全体を通して「起業してある程度成功するまで」の流れを終えるようになっています。
本書の優れているのは「うまくいく生徒」「うまくいかない生徒」を引き合いに出して、その要因に言及しているところです。
例えばアイデアをたくさん出しても、起業すること自体に思い入れがなかったり、事業として動かしていくセンスがなかったら実現できない、というような視点を提供できるのは、様々な生徒を世に送り出してきた講師陣ならではだと思