山岡荘八のレビュー一覧

  • 漫画版 徳川家康 8

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    文字の本も若かりしころ読んだが今回改めて、漫画で読んだ。
    まあ、そうだったなあと思い出すところが良い。 家康の生涯が文字だと26冊あるのに漫画では8冊とはすごいショートカットかな。でも定番だか良かった。

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    2023年09月06日
  • 伊達政宗(三)

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    山岡荘八の描く伊達政宗伝第三巻(全六巻)関ケ原の合戦前夜から江戸幕府開闢後の日々まで。秀吉の死で再び漂いだした天下の風船に手を伸ばそうと画策する政宗をしり目に、あっけなく終わった関ケ原。戦国の終わりと、そして遂に家康を認めた政宗の姿はすがすがしくもあり、また一つの時代の終わりの寂しさをも感じる。
    と、しんみりとしたところから江戸幕府開闢でまたにぎやかになる政宗の周囲。婿の傍付きである大久保長安の正真正銘の山師っぷりに、物語はまだまだその動きをやめない。新旧キリスト教国の暗躍する世界を見据えた政宗の次の一手は!?

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    2023年08月28日
  • 徳川家康(14) 明星瞬くの巻

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    秀吉と利休の間が険悪となり利休切腹となる。
    家康は随風改め天海に会う。
    秀吉は子の鶴松丸を亡くし、朝鮮から明に攻め入ろうとする。出兵はうまくいかず講和を画策する。
    その間に淀が懐妊、秀頼が生まれる。

    天海のあたりは面白かったが、この巻は今ひとつだったかな。

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    2023年08月24日
  • 伊達政宗(二)

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    山岡荘八の描く伊達政宗伝第二巻(全六巻)小田原参陣から秀吉の死去まで。白装束や十字架、眼のあいた鶺鴒の花押などなど、おなじみのエピソードを挟みつつ、政宗と秀吉の化かしあいと奇妙な関係の深化、そして豊臣政権の揺らぎのなかで天下への野望を新たにする政宗の姿を描く。

    秀吉が軽すぎる気もするけど、政宗にどこかシンパシーを感じながら綱引きをする描写はまあ面白い。三成と家康の間でバランスを取りつつ天下を目指す政宗。さて、これからどう出るか。
    青大将を男の一物で撃退するおバカエピソードもあり(笑)

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    2023年07月27日
  • 徳川慶喜(6)

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    読んだ本 徳川慶喜(6)山岡壮八 20230721

     最終巻。大政奉還がなされるけど、矛を収めきれない薩長軍が江戸に迫る。いきり立った空気の中で、江戸城無血開城が勝海舟と西郷隆盛の間で果たされる。会津や河合継之助なんかがエネルギーのはけ口になって犠牲になってゆくんですが、戦争は回避されて、英仏列強の介入を許さなかった。それも、慶喜の徹底した恭順の功が大きいと描かれてます。大阪城を密かに抜け出して鳥羽伏見の戦いから逃げたのなんか、無責任の極致にしか思えないんですが、こうして徹底的に功労者として描かれると、やはり国体を重んじて徹底した恭順を通したっていうのが自然に思えてきますね。
     明治に入って

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    2023年07月21日
  • 徳川慶喜(5)

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    読んだ本 徳川慶喜(5)山岡荘八 20230717

     いよいよ幕末は蛤御門の変から長州征伐。高杉晋作好きの僕としては、一番のクライマックスなんですが、幕府の立場から読むと、本当に歯痒い。なんで第一次長州征伐をあんな形で終わらせてしまったのか。徳川慶喜という人を中心に読むと、薩長に任せずとも、近代日本は生まれたんじゃないかと思ってしまいます。志士史観だと、幕府を倒すという行為なくして、新しい時代の到来を知らしめることができない。っていように思っていたんですがね。
     薩長同盟もなって、薩摩が陰謀の黒幕となってからは、維新は鎖国開国ではなく、尊王でもなく、ただ討幕の為だけの運動になっていく。開明的

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    2023年07月17日
  • 徳川慶喜(3)

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    読んだ本 徳川慶喜(3)山岡荘八 20230709

     遂に、安政の大獄が行われ、桜田門外の変につながっていく。
     ストーリーの中では、幕府内(水戸藩含む)の相互理解不足が2つの事件を引き起こしたってことになってますが、水戸の徳川家乗っ取りを、井伊直弼が防ごうとしたっていう構図ですかね。水戸を維新の功労者と見ると、井伊は悪者になりますが。広い視野を持っていなかったってだけで、むしろ徳川家の能吏だったbんでしょうね。しかも、御三家のような一門をを裁くなんて家光ぐらいしか思いつかないですよね。将軍でもないのに。
     いよいよ慶喜が将軍後見役となって、維新の渦中に飲み込まれていく。幕府側から明治維新が

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    2023年07月09日
  • 徳川慶喜(2)

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    読んだ本 徳川慶喜(2)山岡荘八 20230705

     安政の大獄に至る井伊直弼を軸に、慶喜が水戸派と紀伊派の対立を防ごうとする話。ここでは攘夷派と開国派というものは存在せず、全てが開国派。それをしなければいけない状況を、どういう体制で乗り切るかで争っている。こうして読み進めていると、水戸の尊王も覇権争いの道具でしかないし、単なる派閥争いが高じて、安政の大獄→明治維新って風にエスカレートしていったと読むのが素直ですね。これが、欧米列強の思惑を阻むほどのエネルギーに転化していくのかと思うと、幸運というか志士という下級武士がいかに優秀だったかと感心させられます。なんせ、革命のような階級闘争のないま

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    2023年07月09日
  • 徳川慶喜(1)

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    読んだ本 徳川慶喜(1)山岡荘八 20230701
     山岡荘八歴史文庫も、残すところ徳川慶喜と明治天皇の2作となりました。まぁ、面白そうなところから読んでったので、家光とか千葉周作なんかの地味なのが続いてましたが、同じ地味でもこちらは明治維新がクライマックスであるので、期待してます。
     1巻は、慶喜の世子(次の将軍)問題のお話し。攘夷派と開国派が継嗣争いを繰り広げてたのかと思ってましたが、憂国派とノンポリが、両方とも開国派で、開国の仕方に権力争いが加わって争っている図式。慶喜はまだあまり顔を出してませんが、自分が継嗣争いに加わることで国を分かつことは諸外国の圧力を前に避けたいとの政治感覚。これ

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    2023年07月02日
  • 小説 太平洋戦争(6)

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    中央からの無理な命令を伝える者、それを受ける現場の将、それを更に伝えられる現場の兵隊。三者三様で、誰も幸せにならない辛い戦争です。そして『人間抹殺の悪業を認めるほど立派なイデオロギーなどがあるはずないのにそれがあたかも正義であるかの如く妄想して愚行を演じ合っている』戦後24年時点で著者が書いているこの一文が、この巻では印象的でした。

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    2023年04月01日
  • 千葉周作(1)

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    読んだ本 千葉周作(1) 山岡荘八 20230304

     今年、山岡荘八第2弾です。
     これは物語要素が強くて、小説として面白いです。剣豪なんかは、著名になってからの履歴はあるものの、若かりし頃の記録なんてないから、作者の想像力が発揮されるんですね。
    「徳川家光」なんかは、生まれついての将軍なもんで、記録が残りまくってて、それを作者が定義づけていくってことになり、小説としての成り立ちが全く違ってくるんでしょうね。
     青春の匂いがしていいですね。やたら女にもてまくってます。
     昔、司馬遼太郎の「北斗の人」だったかな。千葉周作の小説を読んだんですが、もう少し堅かったような気がしますね。こっちの方が

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    2023年03月08日
  • 新太平記(3) 建武中興の巻

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    鎌倉幕府滅亡から、建武の新政、朝廷と足利氏の対立、中先代の乱から護良親王の虐殺を描いている。楠木正成、新田義貞が殆ど登場しない巻となっている。

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    2023年02月20日
  • 徳川家光(4) 時流と運命の巻

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    読んだ本 徳川家光(4) 山岡荘八 20230203
     徳川家光最終巻。
     三代将軍家光の生涯を通して、徳川御三家や駿河大納言との関係や牢人問題に焦点を当てたストーリーでした。
     基本的には全て性善説で語られているというところが山岡荘八らしいところでしょうか。今のところ、山岡荘八の批判的な文章って「小説太平洋戦争」以外思いつかないんですよね。
     天下を治める、藩を治めるってことは、国を平和にし、民に穏やかな暮らしを与えるってことが基本理念になっていないと、政権ていうのは長続きしていかないですよね。鎌倉、室町と、頼朝や尊氏に時代にその理念があったかはわかりませんが、政権にその考えがあったからこそ

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    2023年02月05日
  • 徳川家光(3) 地の声 天の声の巻

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    読んだ本 徳川家光(3) 山岡荘八 20230131

     第三巻のエピソードとしては、無風といった感じでしょうか。側近が亡くなっていき、由井正雪が何か企む。第四巻に続く下地作りというところでしょうか。
     寛永御前試合などが家光の治世観として語られています。
     江戸幕府になってから、改易大名の数は、家康41、秀忠38、家光47、家綱29、綱吉45となっていて、まあ家光が一番多いんですが、家康・秀忠は親藩は各2にとどまっていたものが、家光の時代には7になっている。仮想敵国が外様から跡目争いの身内に変わってるんですね。
     5代綱吉がピークで、その後は牢人の増加が社会問題化したため、改易はほとんど無く

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    2023年01月31日
  • 徳川家光(2) 泰平人脈の巻

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    読んだ本 徳川家光(2) 山岡荘八 20230120
     二巻目は、島原の乱への対応が中心になっています。
     だけど、山岡荘八が描くのは主人公の生涯であり、その生涯を通した治世観が主題なので、これだけの題材が作品のほんの一部になってしまうんですね。
     島原の乱を描いた小説で、飯嶋和一の「出星前夜」というのがあるんですが、これがすごく読み応えがあって、島原の乱というものが、病的な緻密さで描きこまれています。島原の乱というのは、キリシタンの一揆という教科書的なイメージがありますが、実際には関ケ原以降に大量に発生した牢人が中心となった一揆なんだと改めて認識させられました。幕府を手こずらせたのも、信仰の

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    2023年01月31日
  • 徳川家光(1) 三代の風の巻

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    読んだ本 徳川家光(1) 山岡荘八 20230122
     今年は、山岡荘八歴史文庫全百巻の読み残しを制覇する予定です。残りは「徳川家光」「千葉周作」「徳川慶喜」「明治天皇」。かなり地味目なのが残ってしまいました。
     昨年は、吉川英治の歴史時代文庫を読破。「私本太平記」をトリに持ってきました。
     吉川英治は、時代小説は勿論ですが、歴史小説にも小説的な設定が多くなされている印象です。「私本太平記」なんかでも足利尊氏に楠正成、佐々木道誉、大塔宮、高師直などなど、個性の強い歴史上の人物が山ほどいるのに、さらに脇役的な登場人物をたくさん描いていて、それが尊氏や正成の人間味を引き出していきくんですね。「宮本

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    2023年01月31日
  • 織田信長(4) 天下布武の巻

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    苦しい信長包囲網の話がメイン。浅井朝倉に手間取り、武田につつかれ、一向宗には歯向かわれる。
    革命児信長が、周囲の考えを飛び越えて活躍していく爽快感をここまで楽しんで来ているので、苦闘が続くこの巻は少々ペースダウンを感じる。
    といっても歴史小説である以上どうしようもないのだが。
    話が重苦しくなると信長と愛のあるじゃれ合いをして空気を変える濃姫のキャラクターが良く出来ている。

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    2022年08月07日
  • 吉田松陰(2)

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    吉田松陰の後半生。

    前半生で得た思想・知識をどこまで熟成させて、松下村塾を運営したのか、あたりをハッキリさせにいきたかったが、結論は、学者バカで、明治維新の精神的指導者などとはほど遠い。明治政府内の長州出身者が持ち上げただけの、二流教育者であるということが分かります。

    なぜなら、吉田松陰は、
    理屈では動かぬ現実に腹を立てているし、
    日本を想うといって、暴力革命(討幕)に教え子を導いたのだとすると、

    それが「大和魂」「日本の国体」を深く探索した思想などとどうして言えましょうか。

    最後に、幕府に収攬されるとき、「孟子の教えを試してみたい」というようなことを言っていますが、これがつまり、学者

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    2021年11月01日
  • 吉田松陰(1)

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    吉田松陰の前半生。
    この人の人生経験に因数分解を施していますが、思想の成立の土台部分がよく理解できます。

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    2021年10月09日
  • 小説 太平洋戦争(2)

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    第 1 巻を読んだ後長く積読だった大河小説。76回目の終戦記念日のタイミングでやっと続きを。山のようにある太平洋戦争関連の小説の中でも、開戦から終戦までをストレートに描き切っている数少ない作品。感情論に走るところはあるものの、従軍記者経験が十分に生かされていて分かり易い。執筆期間は1962 年から約 10 年、その時代における明治生まれ・山岡荘八の史観だということを念頭に置いて読むべきだろう。この第 2 巻は日本軍緒戦の“快進撃”が描かれる。マレーの山下奉文、フィリピンの本間雅晴、インドネシアの今村均各司令官の対比がとても興味深い。

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    2021年08月19日