山岡荘八のレビュー一覧

  • 豊臣秀吉(1)

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    山岡荘八氏の豊臣秀吉。歴史とは、数少ない文献などから、現代の我々が思いを馳せるところにロマンがあります。山岡版の太閤記は、実に面白い。
    第1巻は、日吉と呼ばれた幼少期、数々の奉公先を経験し、天下をとるべく、新しい知識を得て、経験、修行を重ねる。蜂須賀家での2年間の武芸修行を経て、自ら、木下藤吉郎と名乗り、天下をとるべく旅に出かける。16才であった。細作のお春と出会い、夫婦のように装って、今川の松下嘉平次のもとでの武家奉公が始まる。ひょんなことから、甲州の武田晴信のもとへ行くことになる。

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    2019年03月18日
  • 小説 太平洋戦争(9)

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    完結編。ポツダム宣言受諾を受け天皇から詔勅が発せられた。マッカーサー厚木基地到着までの緊迫感はあったものの敗戦を大きな混乱なく粛々と受け入れた。多数の命と生活を奪った戦争の愚かさを改めて実感する。2019.2.21

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    2019年02月21日
  • 徳川家康(7) 颶風の巻

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    長篠の合戦の模様が面白かった。一対一で名乗りあってから戦うものから、隊列を組み銃を使って一撃で大量にダメージを与える手法に変わったとのこと。
    この戦で敗れた武田勝頼一族の滅亡は悲劇。家康の嫡子 信康の切腹もここで初めて知った。
    小侍従を信康に斬られた姫が、信康とよりを戻すのは納得いかない

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    2019年02月16日
  • 小説 太平洋戦争(8)

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    戦艦大和は玉砕に向かった。すでに手の打ちようなく原爆の投下、ソ連の参戦と続く。ポツダム宣言受諾について一発触発。2019.2.1

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    2019年02月01日
  • 小説 太平洋戦争(7)

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    援護なく22千名の日本人が硫黄島で玉砕した。栗林中将の人徳がよく知られた戦い。敗戦が明らかなのに引けない時局に突入する。2019.1.3

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    2019年01月05日
  • 小説 太平洋戦争(6)

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    レイテ島、ルソン島での戦い。圧倒的な物量差に日本軍の勝ち目はなく、しかしなお祖国東京を守るために死闘する兵たち。山下大将の挙動が際立つ。2018.10.16

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    2018年10月16日
  • 徳川家康(2) 獅子の座の巻

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    於大と広忠、お春と八弥、思い合っているのに成就しないことの悲しさ。生きるのがこんなに辛く大変な時代があつたのかと思わされる。信長の破天荒ぶり、家康の大物ぶりは興味深い。

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    2018年09月16日
  • 小説 太平洋戦争(5)

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    ビルマのインパールの牟田口司令官の無謀な作戦強行、サイパンの失陥。日本の敗戦が見えた。神風特攻隊が誕生する。2018.9.13

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    2018年09月13日
  • 徳川家康(1) 出生乱離の巻

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    於大を中心に描かれており、切なくなる場面が多数あった。昔の人たちは、自分の意思で生きるなんてはなから考えられず、与えられた運命を全うすることしかなかったようだ。好きなことができるのは、当然のことではないと気付かされた。

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    2018年08月13日
  • 小説 太平洋戦争(4)

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    ニューギニアおよびビルマでの劣勢。現地指揮官たちの苦衷。米英との物量差が歴然と表れてきた。2018.7.30

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    2018年07月30日
  • 豊臣秀吉(8)

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    ネタバレ

    信長を読んでからの秀吉だったので、同じ出来事が秀吉目線で書かれていて、面白かったです。
    知恵の限りを尽くし、百姓から天下を動かす人物にまでなった秀吉の生涯が、テンポよく、読みやすく描かれています。ただ、どんどん出世していく秀吉の生き方はある種の爽快さはあるものの、晩年は朝鮮出兵にお家騒動にと読んでいて苦しくなる生き方であり、性格的なところで好き嫌いのわかれる武将だなと改めて思いました。
    「人たらし」と呼ばれるほど、人心掌握術に長けていた秀吉は、かなり周りの人物に救われています。その周りの人物たちも活き活きと描かれています。山崎の戦いの後、明智光秀が秀吉を陰で支えるようになったという描き方が面白

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    2018年07月18日
  • 小説 太平洋戦争(3)

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    ジャワ島での勝利の後、ミッドウェー、ガダルカナルで海軍、陸軍が大敗を食らい、戦況が大きく傾く。2018.6.17

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    2018年06月17日
  • 小説 太平洋戦争(2)

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    開戦前から作戦を立て敵地近くまで迫っていた日本軍は、緒戦各地で戦果を得る。石油の供給を断たれた日本はその確保のため蘭印を攻める。陸軍司令官を贔屓目に記述している。2018.5.14

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    2018年05月15日
  • 徳川家康(21) 春雷遠雷の巻

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    海外との関わりに多くを割かれており、また、大久保長安が本巻では重要人物の一人となっている。

    家康をクローズアップした小説で、海外貿易についてここまで詳細に書かれているものはおそらく他にない。著者が江戸時代の基礎を築いたものの一つが貿易にあると考えただろう。

    一方で、新たな紛争の種が芽生えるようなこともキッチリ書いている点はいかにもこの著者らしい。

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    2018年01月20日
  • 徳川家康(19) 泰平胎動の巻

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    江戸幕府開府が中心。

    しかし一方で、豊臣家が没落に向かうさまが描かれている。

    幕府開府は家康にとって最重要ではあるが、本巻に登場する種々のエピソードはやや冗長な気がした。

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    2018年01月03日
  • 徳川家康(12) 華厳の巻

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    秀吉の九州征伐が話の中心で、このあたりから切支丹が絡み始める。

    家康が登場したのは4割程度。

    ただ、「家康の無心」の話は参考になる。

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    2017年10月01日
  • 徳川家康(7) 颶風の巻

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    長篠の戦いを家康目線で書くとこう書けるのか、という印象。

    信康と築山殿の事件は、確かに家康にとって重要な出来事ではあるが、やや冗長な気がする。

    勝頼時代の武田氏がかなり残忍な印象を与えるような書き方がされているが、戦国の世であり、何も武田氏に限った話ではないだろう。

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    2017年08月18日
  • 明治天皇(1)

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    ネタバレ

    明治天皇という題名だが、明治天皇即位までの幕末維新の動きについて記している。
    この本の特徴としては、その時代を天皇家の側から綴ったものであると言うことだ。
    私もいろいろ、幕末物を読んでいるが、天皇家の側から書かれた物はあまりない。
    という意味では新鮮である。

    話は、黒船渡来に端を発した幕末日本の受難から、将軍継嗣問題の紛糾、尊皇攘夷の対立を経て、条約の勅許問題から遂には安政の大獄に進展し、桜田門外の変、禁門の変、七卿落ち、孝明天皇崩御、明治天皇即位と流れていく。

    その明治天皇の誕生から即位までを、厳密には即位までは生き延びることができなかったが、皇室側から支えてきた、田中河内介を中心に物語

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    2017年02月24日
  • 徳川慶喜(6)

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    贔屓するにも程がある、最後は信仰の告白に近くって自家撞着に陥っていることに気付いていない模様。
    まぁ幕末・明治維新の凝り固まった変革万歳的史観に一石を投ずる一つの見方であることは確かだし、それなりに興味深い。
    でもやっぱりね、、、たった80年程度で破滅的破綻に陥った制度の嚆矢でもある明治維新については、当方そんなに評価していない口ですが、それでもここまでの狂信的評価を明示されると引いてしまいますわなぁ。

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    2016年10月20日
  • 徳川慶喜(5)

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    ありゃ?5巻で終わりかと思っていたらもう1巻残ってるのね。買わんといかんですなぁ。ということでいつ終わるか知れんので★評価を途中経過ではありますが付けときます。
    で徳川礼賛ですなぁ。こりゃ司馬遼とか現在の主流派とは一線を画している訳で、忘れられつつある作家のように思われる現在の立ち位置も仕方ないかも。
    一応断っておきますが、当方司馬史観、特に明治以降のスタンスには全く共感できません。でもこの作家の立ち位置も流石に苦笑で誤魔化すしかないかな。兎に角やたらと安保関連への言及が目立つ、時代を感じさせますなぁ。それだけ戦争に対する緊迫した意識が日本に流れていたということかも。そう考えると今は確かに平和

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    2016年08月13日