山岡荘八のレビュー一覧
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本能寺の変まで。それまでにも危機はあったが、そのたびにそれを打開してきた。
明智光秀の疑心暗鬼モードは、読んでいていらいらするほどだ。それに気づきながら効果的な策を取れない信長にも、老年の弊害かと思ってしまう。
信長は世紀の豪傑であったが、組織管理については必ずしも優秀でなかったのかもしれない...続きを読むPosted by ブクログ -
侵略怒濤のの巻。タイトル付けが見事だ。
まさにそのような感じで、尾張の大うつけがいつの間にか日本中に名を馳せる大名に成長している。相変わらず信じられないほど頭の回転が速い。一つを見聞きして百を考えているようだ。そのくせ一ほども口に出さない。これについていく家臣も大変である。味方を欺けなければ敵も...続きを読むPosted by ブクログ -
大阪夏の陣で、秀頼と淀の方が自害。家康はショックを受ける。家康と秀忠の王道に対する考え方の違い。世間の目。全てが覇者の思うようには進まない。13.1.20Posted by ブクログ
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小説なのかどうか…たまに感情的な箇所もあるから、小説なのかな?(笑)
こういうものが、時折「誰も知らなかった太平洋戦争の真実」とか題名つけて売られてる気がする。
切ない。Posted by ブクログ -
司馬遼太郎の描く家康像が崩れていく。方広寺の鐘楼の文字に因縁をつけたのは、秀頼を大人として扱い大阪城開城を悟らせるもの。片桐且元は裏切り者ではなく、豊家のためを願う純な老臣。間にたっての苦衷が哀れ。奥原豊政の達観に感じ入り、その師柳生石舟斎に興味を覚えた。13.1.4Posted by ブクログ
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これは小説なのか……。
あえて、小説と銘打っているのであれば、真実に近くともそうではないことを肝に銘じて読まねばならない。
それを踏まえてでも、開戦前の外交の緊張感、東条の苦悩……
近衛のひどさに、震える(笑)
なんか近衛は現在の政治家たちに通じるものがあるので、いろいろな意味での震え。うーむ。Posted by ブクログ -
関ヶ原の戦い。ここでは、家康が勝つべくして勝ったように描かれている。それにしても戦後処理の難しさ、それを繊細な気遣いで処理する苦労が見事に描かれている。12.11.23Posted by ブクログ
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姉川の戦い、比叡山の焼き討ち、三方ヶ原の戦い、古谷城の戦い。
この巻は、戦だらけ。
しかし、決して
『他を征服したい』と言うわけではなく、
『戦などない世の中にしたい』と言う思想から。
どちらも私的な思想には代わりないけど。
『戦を無くす為に、戦を以て、戦を制する。』
一度、戦争が起こると、
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秀吉と利休の確執、利休の切腹。秀吉の朝鮮出兵。鶴松丸、大政所の死。茶々が拾い(秀頼)を懐妊。家康と天海のやり取りがおもしろい。12.10.14Posted by ブクログ
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北条氏征伐。世に云う小田原評定と揶揄される無惨な位負け。阿茶々、鶴松を生み権勢を得る。寧々が良妻というより、燗の強い女として描かれている。12.10.8Posted by ブクログ
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僕の中で伊達・徳川・毛利関係はあまり読む気にならなかったのですが。伊達はなんかパッとしない印象があって。実際の伊達は派手だったようですけど。中央から離れてしまっていたのが現代に残るイメージも小さくなっているのかも。最近はかなり取り上げられてるからファンも多いんでしょうね。Posted by ブクログ
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渋っていた上洛を決行。天下平安のために秀吉に華を持たせる。秀吉九州征討の間に着実に東を固め始める。三河気質に珍しい本多正信の台頭。しかし、出世を望んで策を弄する者は、躓きを予感させる。12.9.29Posted by ブクログ
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これまた痛快な巻。
美濃攻め、近江蹂躙、近畿制圧。
前半は木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)の活躍が目覚ましい。
中盤から明智光秀が信長の下で働き出すけど、
僕が知っている光秀のイメージとは、全く違う人物に描かれている。
僕のイメージとは違うまま終わるのか?
それとも、これから変わっていくのか?
そこらへん...続きを読むPosted by ブクログ -
信長を殆ど知らなかった僕でも、聞いた事くらいはあった『桶狭間の戦い』。
ドラマチックに知る事が出来てとても嬉しかった。
その後の信長の熊野詣は、『鉄砲の調達』と『尊皇を軸とした軍の準備』。
信長に尊皇の心意気があったのは知らなかったから意外だった。
苦悩している公卿の涙を目の前にした時に、信長の人...続きを読むPosted by ブクログ -
戦国終息が家康の理想であり、秀吉の目的。石川数正は断腸の思いで出奔。それを理解し口には出せない家康と本多作左衛門。秀吉が関白になった頃、家康は腫れ物を患い、生死をさまよう。秀吉の妹、朝日姫の家康への嫁入り。12.9.16Posted by ブクログ
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大権現様がずっと猿のターンを堪え忍ぶ9巻。
光秀を討ち、支配者と化した秀吉には誰も逆らえない。
掌の上で踊らされて滅ぶ柴田勝家が可哀想になる。
そして親友の利家とまつにすら厳しい視線を送る。
だが、その秀吉の目にも涙を流させるまつの仏心。
一方、我らが大権現様はそこには参加せず、
甲斐を切り取っ...続きを読むPosted by ブクログ