山岡荘八のレビュー一覧

  • 毛利元就(2)

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    ネタバレ

    尼子の大軍六万に囲まれ、篭城戦をとった元就。大内の援軍も遅参し絶体絶命の状況で、驚天動地の逆転劇。城内で恐怖心を増やさないために、家臣や家族をねぎらい結束を固めていくその心は、多くの経営者にとって模範となるだろう。

    元就が中国を制覇したのには、兵法に寄らずに自分の勘を鍛えた天性の才能、幼い頃の不寓による忍耐力もあったろうが、尼子や大内といった強敵の後継ぎがことごとく愚鈍であったということにも負っている。信頼できる家臣にも、息子にも恵まれた。彼が江戸時代に国人のような身分で生まれていれば、一生そのままであったことだろう(よい国家老ぐらいには出世できただろうが)。まさに時代が生んだ寵児である。

    元就の成功は、ひとえに彼の人徳と民を憂い国を和平で治める経綸の志があるゆえ。その象徴となっているのが、間諜の成田小五郎と於仙の夫婦の存在感。於仙などは恋愛沙汰をまで操り、大内家内紛の騒動の種をつくりあげる。最後はこの夫婦の別れで締められる。

    主家を滅ぼした陶晴賢を厳島との合戦を打ち破ったところで物語は幕を下ろす。以後の尼子とのことは書かれていないが、毛利家が中国を制覇したのは皆が知るところであったので蛇足であったのだろう。

    元就の夢は、勤王であり、かつ国土の安定と民草に戦乱のない日常を約束することであった。個人の享楽のみのために謀略に終わる、領地を広げることに囚われ戦争を広げていく、という夢との対比がおもしろい。

    当世代の横の連携のみならず、その高い理想を子々孫々まで継承すべきという「百万一心、百代一心」の思想はすばらしい。

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    2014年10月18日
  • 毛利元就(1)

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    ネタバレ

    山岡荘八は初読だが、なかなかおもしろい。
    十歳にして父を失い、城主となった元就こと松寿丸。だが家臣の裏切りで領地を奪われる。兄も謀殺され、その嫡男も早世。聡明な元就は家臣団をまとめ「百万一心」を合い言葉に、宿敵武田元繁を滅ぼし、大内と尼子が二分する中国で着々と勢力をひろげる。

    一巻は本家の家督を二十七歳にして正式に継ぐ。そして大内側に与して、尼子と対立するまでの四十代に。かなり駆け足気味で話がすすむ。

    彼も井伊直弼とおなじく埋もれ木の人材だったのだろう。彼は決して最初から野心を抱いていたわけではなかったし、ただ戦国の世に安寧をもたらしたかった。

    愚弟を失った悲劇が、あの三本の矢の伝説を生んだのだろう。

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    2014年10月17日
  • 毛利元就(1)

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    ちょっと地味だが、「3本の矢」の話は、有名。中国地方の大名。関が原の戦いで敗れたが、残る。最近は、戦国BASARAで有名かもしれない。

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    2014年10月13日
  • 伊達政宗(1) 朝明けの巻

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    戦国時代でも、少し遅れて生まれてきた。もう少し、前に生まれていたら、天下取りにも参戦できるだけの実力あり。

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    2014年10月13日
  • 徳川家康(19) 泰平胎動の巻

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    戦はほぼほぼなくなり太平の世を築く布石をどんどんと打つ家康。ただし、大阪豊臣方はまだまだ野心を忘れられず、時代を読めていない。
    大久保長安登場。今後の政治的争いはどのように描かれるか。本多親子とどのように争うのか。戦いから闘いへ。

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    2014年10月06日
  • 徳川家康(17) 軍荼利の巻

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    石田三成、自分の器を知りつつ、皆を破滅に巻き込んでいく。
    直江兼続、賛否が分かれそうな対応。漢を魅せた立派な対応ととるか、状況をわからないただの愚行と取るか。
    なんにせよ、皆家康の掌の上で踊っている・・・。
    いよいよ関が原へ。

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    2014年09月03日
  • 徳川家康(16) 日蝕月蝕の巻

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    文治派対武断派。
    家康それに巻き込まれる?うまく利用する?
    人にはやはり、器というものがある。権力争いをしつつその後の世界をどのように描いていくか、が家康と三成の違いか。
    前田利家死去。時代はさらに流転する。

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    2014年09月01日
  • 徳川家康(15) 難波の夢の巻

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    天下泰平から豊臣家のため、自分のメンツのためにまい進する秀吉。老いとはそういうことか。現代でも、よくあること。無駄な長生きは自分を含めた周りを不幸にする。
    家康、いよいよ天下取りに向けて動き出すか。

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    2014年08月20日
  • 徳川家康(13) 侘茶の巻

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    じわじわと追い詰めていく秀吉の攻撃。それを隙を見せずにうまくかわしていく家康。
    耐えに耐えて・・・。
    耐えられなかった北条氏は位の違いを見せられて敗北。
    耐える家康、そろそろ芽が出て花が開きそうだ。

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    2014年07月25日
  • 徳川家康(12) 華厳の巻

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    家康と秀吉の心理戦。
    これはずっと続くのであろう。
    本多正信、少しずつ存在感を増してきたか。これからどうなるか。
    徳川家はいろいろあるがますます家臣との結びつきは強固に、豊臣家は、人材いないね。

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    2014年07月03日
  • 織田信長(5) 本能寺の巻

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    面白かった!戦国物は初めて読んだから、なんとなく聞いたことのある武将達がどういう人なのか少しわかって良かった。

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    2014年06月05日
  • 明治天皇(6)

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    明治天皇という小説タイトルのくせに、まさかの明治天皇即位と同時に完結って・・かなりがっかり・・。

    が、幕末動乱の時期、いかにして明治天皇へ政治が受け渡されたかはよくわかった。明治維新後の物語は、別の作品で読むことにしましょう・・。

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    2014年03月23日
  • 豊臣秀吉(4)

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    お市の方輿入れから中国征伐まで。歴史的に有名な合戦シーンなどはサクッとすっ飛ばして、そこに至る過程が描かれているのが面白い。次はいよいよ本能寺の変か。

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    2014年02月11日
  • 徳川家康(11) 竜虎の巻

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    部下に惚れさせる事が大事と。
    そうだよなー、と思いつつもできない・・・。
    それができれば苦労しないよ。
    石川数正、家康のために出奔。実際はどうだったんでしょうねー。

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    2013年12月11日
  • 徳川家康(10) 無相門の巻

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    家康と秀吉の腹の探り合い。
    小牧長久手の戦いとはそういう事だったのか。
    それにしても石川数正の今後の動きが気になる。

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    2013年11月27日
  • 徳川家康(9) 碧雲の巻

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    秀吉と勝家、意地と意地のぶつかり合い。お互い妥協出来なかったか・・・。
    秀吉、天下取りへ盤石な歩み。
    さて、家康はどう出るのか。

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    2013年11月07日
  • 小説 太平洋戦争(8)

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    悲惨な沖縄戦、戦艦大和の最後、原爆投下、そして終戦に向けた動きを描く第8巻。

    終戦直前の日本にに、ソ連へのすり寄りといった動きがあった。そして連合国各国の思惑が渦巻く中で、戦争継続か降伏かで揺れ動く日本。一歩間違えば国が亡ぶか、日本人が全滅するかという瀬戸際にあったことをあらためて知る。

    著者は、沖縄で戦争に巻き込まれて亡くなっていった人々について、あのまま進めば、本土の日本人も同じ運命をたどったと指摘する。300万人もの日本人が亡くなったというこの戦争をなぜしなければならなかったのか。日本は、いまでもやはりここを起点に何事も考える必要があると思う。

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    2013年09月18日
  • 小説 太平洋戦争(7)

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    第7巻は、硫黄島の戦いと、沖縄戦の開始。

    2万3千人が勝利の見込みない中で、しかし統率された中で闘い玉砕した硫黄島。本書で初めて詳しい状況を知った。本土に敵を近づるのを少しでも遅らせるためという目的の中で、勝つ見込みのない戦いに挑んだ人々。先日読んだ本の中で、硫黄島の滑走路は、この戦いのあと、米軍が兵士の遺体の上にコンクリートを敷いて作ったものだそうで、今でも遺骨がその下に眠っていると紹介されていた。想像を絶する戦争の状況。

    沖縄戦では、兵士の他に一般市民の犠牲が出る。著者も書くのがつらかったというように、この小説もいよいよ平常心では読めない場面が増えてきました。

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    2013年09月10日
  • 徳川家康(8) 心火の巻

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    本能寺の変。
    オーソドックスな展開。
    秀吉、一気に天下取りに走り始める。
    家康、困難な伊賀越えを成し遂げ、地盤を固め始める。
    慎重に慎重に。

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    2013年08月29日
  • 吉田松陰(1)

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    もっと早く読んでいれば…と悔やまれた。
    この本で自分の中の吉田松陰というイメージに生命の息吹を与え、吉田松陰の著作・原典を読んで学びに繋げる。

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    2013年08月16日