山岡荘八のレビュー一覧

  • 織田信長(1) 無門三略の巻

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     10年近く前に父に買ってもらったが、当時は難しくて読みきる事ができなかった織田信長全5巻を、ふと思い立って読み返すことにした。
     1巻は吉法師が尾張の大うつけから徐々に身を立てていく話。
     身内を驚かせるほどではないと敵を欺く奇策は打てないようなことを言っていたが、少し行き過ぎなのでは。平手政秀を自害させてしまうし。
     織田家の中の抗争、縁者同士で騙し合い殺し合う世界は、さすが武士の時代というか、現代では考えられない。
     文体は歴史小説としては簡易で読みやすく、一気に読み切った。

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    2013年04月14日
  • 織田信長(5) 本能寺の巻

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     本能寺の変まで。それまでにも危機はあったが、そのたびにそれを打開してきた。
     明智光秀の疑心暗鬼モードは、読んでいていらいらするほどだ。それに気づきながら効果的な策を取れない信長にも、老年の弊害かと思ってしまう。
     信長は世紀の豪傑であったが、組織管理については必ずしも優秀でなかったのかもしれない。あるいは、時代がまだ熟していなかったのだろうか。

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    2013年04月14日
  • 織田信長(3) 侵略怒涛の巻

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     侵略怒濤のの巻。タイトル付けが見事だ。
     まさにそのような感じで、尾張の大うつけがいつの間にか日本中に名を馳せる大名に成長している。相変わらず信じられないほど頭の回転が速い。一つを見聞きして百を考えているようだ。そのくせ一ほども口に出さない。これについていく家臣も大変である。味方を欺けなければ敵も欺けない、それを地で行っている。

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    2013年04月14日
  • 徳川家康(2) 獅子の座の巻

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    いよいよ歴史が動き出しそうな雰囲気。
    織田信長の振る舞いが、気持ちいいですな。実際に対峙すると大変だろうけどけども。

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    2013年03月16日
  • 徳川家康(25) 孤城落月の巻

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    大阪夏の陣で、秀頼と淀の方が自害。家康はショックを受ける。家康と秀忠の王道に対する考え方の違い。世間の目。全てが覇者の思うようには進まない。13.1.20

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    2013年01月20日
  • 小説 太平洋戦争(2)

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    小説なのかどうか…たまに感情的な箇所もあるから、小説なのかな?(笑)
    こういうものが、時折「誰も知らなかった太平洋戦争の真実」とか題名つけて売られてる気がする。
    切ない。

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    2013年01月06日
  • 徳川家康(23) 蕭風城の巻

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    司馬遼太郎の描く家康像が崩れていく。方広寺の鐘楼の文字に因縁をつけたのは、秀頼を大人として扱い大阪城開城を悟らせるもの。片桐且元は裏切り者ではなく、豊家のためを願う純な老臣。間にたっての苦衷が哀れ。奥原豊政の達観に感じ入り、その師柳生石舟斎に興味を覚えた。13.1.4

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    2013年01月04日
  • 小説 太平洋戦争(1)

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    ネタバレ

    これは小説なのか……。
    あえて、小説と銘打っているのであれば、真実に近くともそうではないことを肝に銘じて読まねばならない。

    それを踏まえてでも、開戦前の外交の緊張感、東条の苦悩……
    近衛のひどさに、震える(笑)
    なんか近衛は現在の政治家たちに通じるものがあるので、いろいろな意味での震え。うーむ。

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    2012年12月31日
  • 徳川家康(18) 関ケ原の巻

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    関ヶ原の戦い。ここでは、家康が勝つべくして勝ったように描かれている。それにしても戦後処理の難しさ、それを繊細な気遣いで処理する苦労が見事に描かれている。12.11.23

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    2012年11月23日
  • 織田信長(4) 天下布武の巻

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    姉川の戦い、比叡山の焼き討ち、三方ヶ原の戦い、古谷城の戦い。
    この巻は、戦だらけ。

    しかし、決して
    『他を征服したい』と言うわけではなく、
    『戦などない世の中にしたい』と言う思想から。
    どちらも私的な思想には代わりないけど。

    『戦を無くす為に、戦を以て、戦を制する。』

    一度、戦争が起こると、
    軍とは関係無い国民も死に、
    国土は壊滅的被害を受ける。
    国を支えているのはその国の民であり、
    その国民が泰平に暮らせる世の中にしなければ、
    真の平安にはなり得ない。

    「戦争はこんなに酷い悲惨な状況を生み出す行為なのだ。」
    と認識させる為に、
    やり過ぎなくらいの戦争をする。

    それは正義なのか?悪な

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    2012年10月29日
  • 吉田松陰(1)

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    吉田松陰の命日を迎え、山岡荘八の著書を読む。
    第一巻は幼少時から脱藩覚悟で東北への旅へ向かい士籍を失うまで。
    この後、松陰は10年間の遊学を認められるわけだが、この長州藩の優秀な若手を育成させる術が維新に向けて人材を輩出する原動力になっていることを改めて認識する。

    叔父の玉木文之進からの受けた厳しい教育等、松陰の人格形成を育んだ幼少期の部分は「教育のあり方」を考える意味でも興味深い。
    英才教育とは『公』を徹底的に意識させること。

    以下引用~
    ・「足るを知らない人間は生涯幸福にはなり得ない」
    ・「これから十五、六歳の元服までの期間は躾の時期じゃ。この間に、忠をつけ、孝をしつけ、礼をしつけ、勤

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    2012年10月28日
  • 徳川家光(1) 三代の風の巻

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    徳川幕府3代目将軍。祖父と違って名君ではなかったけれど、家光なりに生きた様と生きた時代が、太平の世を表していて興味深かった。

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    2012年10月17日
  • 徳川家康(14) 明星瞬くの巻

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    秀吉と利休の確執、利休の切腹。秀吉の朝鮮出兵。鶴松丸、大政所の死。茶々が拾い(秀頼)を懐妊。家康と天海のやり取りがおもしろい。12.10.14

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    2012年10月14日
  • 徳川家康(13) 侘茶の巻

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    北条氏征伐。世に云う小田原評定と揶揄される無惨な位負け。阿茶々、鶴松を生み権勢を得る。寧々が良妻というより、燗の強い女として描かれている。12.10.8

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    2012年10月08日
  • 伊達政宗(一)

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    僕の中で伊達・徳川・毛利関係はあまり読む気にならなかったのですが。伊達はなんかパッとしない印象があって。実際の伊達は派手だったようですけど。中央から離れてしまっていたのが現代に残るイメージも小さくなっているのかも。最近はかなり取り上げられてるからファンも多いんでしょうね。

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    2012年10月03日
  • 徳川家康(12) 華厳の巻

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    渋っていた上洛を決行。天下平安のために秀吉に華を持たせる。秀吉九州征討の間に着実に東を固め始める。三河気質に珍しい本多正信の台頭。しかし、出世を望んで策を弄する者は、躓きを予感させる。12.9.29

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    2012年09月29日
  • 織田信長(3) 侵略怒涛の巻

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    これまた痛快な巻。
    美濃攻め、近江蹂躙、近畿制圧。
    前半は木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)の活躍が目覚ましい。
    中盤から明智光秀が信長の下で働き出すけど、
    僕が知っている光秀のイメージとは、全く違う人物に描かれている。
    僕のイメージとは違うまま終わるのか?
    それとも、これから変わっていくのか?
    そこらへんも楽しみ。

    とにかく副題の『侵略怒涛の巻』の通り、
    どんどんと攻め落として行く織田軍。
    広く視野を持ち、決して自分の都合の良い計算をしない。
    いろいろな思想を汲み取り、
    瞬時に判断し、電光石火のごとく行動を起こす。
    大事だと思った。

    意外だったのは、
    京に上洛した信長が、民から支持されていた事。

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    2012年09月24日
  • 織田信長(2) 桶狭間の巻

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    信長を殆ど知らなかった僕でも、聞いた事くらいはあった『桶狭間の戦い』。
    ドラマチックに知る事が出来てとても嬉しかった。

    その後の信長の熊野詣は、『鉄砲の調達』と『尊皇を軸とした軍の準備』。
    信長に尊皇の心意気があったのは知らなかったから意外だった。
    苦悩している公卿の涙を目の前にした時に、信長の人間味溢れる姿が描かれている。
    こういう信長を知りたかった。

    この巻の終盤は、斉藤義龍の話。
    次が読みたくなる、見事なフリになってる。
    楽しみ♪

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    2012年09月17日
  • 徳川家康(11) 竜虎の巻

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    戦国終息が家康の理想であり、秀吉の目的。石川数正は断腸の思いで出奔。それを理解し口には出せない家康と本多作左衛門。秀吉が関白になった頃、家康は腫れ物を患い、生死をさまよう。秀吉の妹、朝日姫の家康への嫁入り。12.9.16

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    2012年09月16日
  • 徳川家康(10) 無相門の巻

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    家康家臣石川数正と秀吉との駆け引き。小牧、長久手の戦いでの家康の智略。本多忠勝の強烈なキャラクター。じっくり楽しめる。12.9.9

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    2012年09月09日