山岡荘八のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2回目2008.7.9
時代を覆すような大事件は、三つの大きな要因によって引き起こされる。(1)文明の年齢。早期発見し得ず、多くの場合老衰現象が現われ、狼狽し収拾にあたる。(2)狼狽に直面するも、人間頭脳は即応しえず、旧態依然の勢力争いが生ずる。(3)争いの激化に伴う混乱に乗じ、一方に便乗し手柄を立てようとする人物が現われる。
(攘夷と開国の衝突の)根本は日本の政治が、世界の大勢に添い得ないほど老衰していたことに端を発す。安政大獄の弾圧は、今までになかった新しい形の志士たちを生み出す素地を作る結果となった。旧志士は観念論を出ず、実践面では幕府に及ばないが、武力がなければ例え天子といえども涙をのんで・・・という事実を見せつけられた。従って世を動かすものは、その力を持つものであり、それを吉田松陰が実感として受け取った。 -
Posted by ブクログ
全26巻。
人の心は時に浅く、しかし深いもの。
人にはそれぞれに事情があり、
なにを大事として生きるのかもさまざま。
人の話も、善意を持って聞くのと、
悪意を持って聞くのでは
受け取り方も違うのだなと思いました。
この全26巻はそんな事を教えてくれました。
すっきりとした文章はとてもわかりやすく、
おもわず泣いてしまうところも多かったです。
長きにわたり続いた戦国の世を泰平にしようと勤めた家康。
あの時代の日本の人々が何を考え、どう生きていたのか。
今の日本の基盤がどのようにしてできていったのか。
そういった歴史の勉強にもなるし、
「人」とは、「友」とは、「平和」とは、
そして「生きる」とはどういう事かを教えてくれる本です。
悪く言われがちな家康ですが、
この作品は山岡さんの、先人達への供養なのだと感じました。
本当の悪人はいない。それを基本に書かれていると思います。
たくさんの事実が、時に悪にも見えようし、善にも見える。
歴史小説でありながら、人の道について語られている、
素晴しい本です。