山岡荘八のレビュー一覧

  • 徳川家康(3) 朝露の巻
    この巻からようやく「徳川家康」というタイトルらしくなってきた。また、木下藤吉郎(秀吉)が目立つようになってきた。秀吉も家康という人物を描写する上で当然、重要な人物であるからだろう。後の巻では家康と秀吉は絡みが当然増えてくるであろうと思われる。
  • 徳川家康(2) 獅子の座の巻
    竹千代(家康)の登場場面は増えてきたが、この巻の主役は家康というよりも信長。しかし、家康という人物を語る上で織田信長は外せないのであろう。
  • 新装版 小説太平洋戦争 (4)
    この本の最後のページ、山下奉文(ともゆき)大将の言葉、絞首刑前の遺言「人間の性根は学校に通う前に、わが家の母の教育で作られる。自分の遺言は、婦人の教養をたかめて、よい母をつくること!これを祖国に望むだけだと伝えてくれ」が心に刺さった。
    マレーの虎と呼ばれ、シンガポールの戦いを率い、自らの意に反しなが...続きを読む
  • 徳川家康(25) 孤城落月の巻
    大坂城落城、豊臣家滅亡。
    家康は秀頼を助けたかったのに、そうはさせないとする流れに飲み込まれたと描かれる。
    もう少し、秀頼に頼り甲斐があれば、結果は変わったのかも。
    近年の研究では、秀頼は暗愚ではなかったとの説もある。
    真田幸村の活躍は大して描かれず。
  • 徳川家康(23) 蕭風城の巻
    大坂冬の陣前夜。
    我が身のほども知らず、戦に進んでいく大阪方の愚かさ。
    真田幸村がこれからの主人公か。
  • 徳川家康(20) 江戸・大坂の巻
    泰平の世の礎を築こうとする家康と、自分の我儘しか通さない淀君との対比。
    すでに淀君は壊れている。
    この巻より、伊達政宗が登場。
    これから話の一方の中心となっていくのであろう。
  • 徳川家康(19) 泰平胎動の巻
    関ヶ原の合戦の始末も終わり、家康が将軍宣下を受ける。
    これからどのように泰平の世を築いていくのか。
    家康の描写が多くなり、読んでいて安心する。
    大久保長安というこれまた魅力的な人物が登場。
    それにしても、淀君の描写はやりきれない。
  • 徳川家康(18) 関ケ原の巻
    いよいよ天下分け目の関ヶ原の合戦。
    いやが上にも盛り上がるかと思われたが。
    結構あっけなく結末に至る。
    敗戦の将、石田三成。
    悟りの境地に達しのかと思われたが、その先突っ込んだ描写がなく残念。
    この巻は、徳川家康の内面が描かれていてよかったと思う。
  • 柳生石舟斎
    柳生があまりいままで詳しくなかったので、読む事に。
    この本は柳生石舟斎の一生ではなく半生が描かれてます。ただ間違いなくターニングポイントになった上泉秀綱との出会い及び弟子入りの部分がしっかりと描かれています。これがあったからこそ後々代々まで続く、柳生家の道が切り開けたのでしょう。
    後半は息子宗矩が描...続きを読む
  • 徳川家康(24) 戦争と平和の巻
    豊臣家滅亡へのカウントダウン。
    本当に豊臣家には人材はいなかったのであろうか。出てくる人物ことごとく、無能としか言いようがない。
    もっとも、実際、家康が本当に豊臣家を救おうとしていたのかはわからないが、救おうとしていたならば、どんな人物も流れには逆らえない、ということか。
  • 徳川家康(23) 蕭風城の巻
    大坂の陣は避けられないものだったのか。家康は謎かけばかりで、本当に戦を避けて豊臣家を存続させようとしていたのか。ちょっと厳しい解釈のような気がする。
    徳川家の天下泰平を築くためにはやはり豊臣家は邪魔でしかない、というのがすっきりする考え方か。
    それでも、戦から離れられない人々を一気に殲滅するような感...続きを読む
  • 毛利元就(2)
    尼子の大軍六万に囲まれ、篭城戦をとった元就。大内の援軍も遅参し絶体絶命の状況で、驚天動地の逆転劇。城内で恐怖心を増やさないために、家臣や家族をねぎらい結束を固めていくその心は、多くの経営者にとって模範となるだろう。

    元就が中国を制覇したのには、兵法に寄らずに自分の勘を鍛えた天性の才能、幼い頃の不寓...続きを読む
  • 毛利元就(1)
    山岡荘八は初読だが、なかなかおもしろい。
    十歳にして父を失い、城主となった元就こと松寿丸。だが家臣の裏切りで領地を奪われる。兄も謀殺され、その嫡男も早世。聡明な元就は家臣団をまとめ「百万一心」を合い言葉に、宿敵武田元繁を滅ぼし、大内と尼子が二分する中国で着々と勢力をひろげる。

    一巻は本家の家督を二...続きを読む
  • 毛利元就(1)
    ちょっと地味だが、「3本の矢」の話は、有名。中国地方の大名。関が原の戦いで敗れたが、残る。最近は、戦国BASARAで有名かもしれない。
  • 伊達政宗(1) 朝明けの巻
    戦国時代でも、少し遅れて生まれてきた。もう少し、前に生まれていたら、天下取りにも参戦できるだけの実力あり。
  • 徳川家康(19) 泰平胎動の巻
    戦はほぼほぼなくなり太平の世を築く布石をどんどんと打つ家康。ただし、大阪豊臣方はまだまだ野心を忘れられず、時代を読めていない。
    大久保長安登場。今後の政治的争いはどのように描かれるか。本多親子とどのように争うのか。戦いから闘いへ。
  • 徳川家康(17) 軍荼利の巻
    石田三成、自分の器を知りつつ、皆を破滅に巻き込んでいく。
    直江兼続、賛否が分かれそうな対応。漢を魅せた立派な対応ととるか、状況をわからないただの愚行と取るか。
    なんにせよ、皆家康の掌の上で踊っている・・・。
    いよいよ関が原へ。
  • 徳川家康(16) 日蝕月蝕の巻
    文治派対武断派。
    家康それに巻き込まれる?うまく利用する?
    人にはやはり、器というものがある。権力争いをしつつその後の世界をどのように描いていくか、が家康と三成の違いか。
    前田利家死去。時代はさらに流転する。
  • 徳川家康(15) 難波の夢の巻
    天下泰平から豊臣家のため、自分のメンツのためにまい進する秀吉。老いとはそういうことか。現代でも、よくあること。無駄な長生きは自分を含めた周りを不幸にする。
    家康、いよいよ天下取りに向けて動き出すか。
  • 徳川家康(13) 侘茶の巻
    じわじわと追い詰めていく秀吉の攻撃。それを隙を見せずにうまくかわしていく家康。
    耐えに耐えて・・・。
    耐えられなかった北条氏は位の違いを見せられて敗北。
    耐える家康、そろそろ芽が出て花が開きそうだ。