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Posted by ブクログ
この年齢になったからこそ味わえる小説。
身を捨ててこそ、浮かぶ背もあれ。
無刀取りの極意、戦わずして勝つために。
P41
人間本来の姿は無心。敵意は利害の念の生じたとこrにさsh8いhかけてゆく陰、この陰を取り除いて無心に返すのが新陰流のめざすところ。
P73
一方が死に一方が勝つ。さなくば双方が傷つき倒れる。
まことの武は、その文字の作りを見ても戈を止めると書かれている。せめて素手で白刃を取ってやれたら、取られた方も取った方も無事ですもう。
双方無事、これがぶどうのめざす境地となれば、兵法家も当然その工夫に苦心を積まねばならぬ
P191
常に正しいものには好意を感じ、不正なものには嫌悪をおぼえる。どらわれ過ぎなければそれでよいのじゃ。
P365
小才は縁を求めて縁に気づかず、中才は縁に気づいて縁を投げうち、大才は縁に気づいて縁を活かす
P451
天下というものは、盗もうなどと考えて盗めるほど手軽なものではない。いちばん天の心にかのうたものに、天がおあずけなさるものじゃ。それゆえ人間は、油断のう、何が天意かを見極めて、正しいことに励めばそれでよい。
P453
嬉しい時には言葉を慎み、悲しい時には涙を慎め。人間は何事によらず天をおそれる慎みが第一。
Posted by ブクログ
不殺(ころさず)の剣。それは神仏の尊い化身である人の命を守り、そして天下に平安をもたらすもの。
大和の名の知られた剣客というだけであった彼が、剣聖伊勢和泉守との出会いにより、道を究め、無刀取りを編み出すまでの前半と柳生が一族として世に出、将軍家指南役として天下を導く剣を目指す後半部とが、過剰な描写を廃し淡々と語られています。
師匠の死ですらこの作品の中では静かに描かれ、梅花がつつましく桜に主役を引き継いだかのような、爽やかな香気を感じる。
いずれにせよ、時代劇や歴史小説では悪役になることの多い柳生但馬守ですら、人格者に描かれているのが楽しかったです。
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小説・文芸
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