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激動の幕末から維新を“水戸精神”で生きた最後の徳川将軍慶喜の苦渋にみちた半生――。黒船の来航は、長い間鎖国を続けてきた日本を動揺の渦に巻きこんだ。幕府内は開国派と攘夷派の対立が深まり、将軍継嗣問題も持ち上がって、超非常事態を迎える破目となる。この時の流れに、慶喜の胸中を走るものは……。
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Posted by ブクログ
幕末の慶喜が将軍になる前の話。 この時に、日本国内が、どういう精神状態であったのかがよく分かる1冊です。 「天の人は、使命感によって動き、地の人は、自分の生活や地位のために動く。」 こんなキーワードを中心に、一橋慶喜・徳川斉昭・藤田東湖・西郷隆盛あたりの動きが描かれています。 そして、山岡荘...続きを読む八氏の歴史小説が良いと思うのは、この作者の大局観とも言えるところから放たれる指摘が鋭いと思われるところです。
最後の将軍 徳川慶喜の小説を読み終わった。坂本龍馬と合わせて、幕府側と倒幕側両方の視点が面白い。二人とも正反対な事をやっているのに目指すところは同じという。政治と戦争は複雑怪奇。それにしても、去年は徳川慶喜が死んで去年は丁度100年だったらしい。たった100年!
読んだ本 徳川慶喜(1)山岡荘八 20230701 山岡荘八歴史文庫も、残すところ徳川慶喜と明治天皇の2作となりました。まぁ、面白そうなところから読んでったので、家光とか千葉周作なんかの地味なのが続いてましたが、同じ地味でもこちらは明治維新がクライマックスであるので、期待してます。 1巻は、慶喜...続きを読むの世子(次の将軍)問題のお話し。攘夷派と開国派が継嗣争いを繰り広げてたのかと思ってましたが、憂国派とノンポリが、両方とも開国派で、開国の仕方に権力争いが加わって争っている図式。慶喜はまだあまり顔を出してませんが、自分が継嗣争いに加わることで国を分かつことは諸外国の圧力を前に避けたいとの政治感覚。これって後の鳥羽伏見で幕軍を見捨てて江戸に帰っちゃったのを腰抜け呼ばわりする本と、自分が京・大阪にとどまることで戦争の先鋭化を嫌ったって本がありますが、後者に通ずる流れですね。僕も慶喜は大政奉還も含め、日本をひとつの国と意識した優れた為政者だと思ってるので、先が楽しみです。 司馬遼太郎の「最後の将軍」は一冊でそんなに厚くなかった気がしますが、6冊って。どんだけ書き込まれるんですかね。
徳川家、最後の将軍である慶喜。 幕末の物語には、必ず出てくるが、慶喜自身の物語は読んだことがなかった。 まだ、将軍になる前。 ここから、慶喜の苦悩の物語が始まる。
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