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慶長5年9月15日、運命の関ヶ原で戦いの火ぶたは切られた。東軍7万5000対西軍10万8000。世にいう天下分け目の合戦である。しかし、歴史のめざす方向は、すでにその前から定まっていたのかもしれない。戦は東軍のあっけない大勝利に終わり、三成は京の六条河原の露と消えた。新時代の幕明けである……。
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Posted by ブクログ
とうとう関ヶ原の戦い。 江戸を動かなかった理由、岐阜城攻め、忠吉の先陣、松尾山での秀秋の葛藤、島津の退き口、三成の捕縛から処刑まで、そして戦後の論功行賞と大坂城の黄金という新たな火種。
ついに関ヶ原。 でも、そこに至るまでの過程・準備で勝敗は決していたか。何事も、戦略と戦術が必要。そして、戦略は大局を見ないと描くことはできない。 戦後処理に気を遣い、これから安定した時代にするべく礎を築く。 でも、まだまだ波乱はある。時代を作るためには犠牲はまだまだ必要なのか。
いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。 結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な...続きを読む時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。 また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。
関ヶ原の合戦は家康の勝利に終わる。 最後まで三成は人を小馬鹿にする奇妙な性格を止めなかった。 見事と言えば見事。 だが、未熟と言えば未熟。 器量が無ければ地上の富を貸し与えてくれる何者かはすべてを奪ってしまう。 大好きだった淀君はなんだか瀬名御前みたいになってきちゃってシ...続きを読むョックだった。 厭離穢土・欣求浄土 家康の目指す泰平がついに芽吹こうとしている。
この巻は関ヶ原の戦い。戦いの様子が克明に描かれていて、読んでいて楽しかったです。ちょっとずれるところでは、秀忠の関ヶ原への遅参は家康の計算で、徳川本隊を温存するため、わざと先に開戦したものだったとか。歴史は、いろんな解釈はあって当然ですが、さすがにちょっと家康を美化しすぎているかなぁと、この巻でも、...続きを読むいろいろな部分で感じました。大坂城に残る大量の軍資金を火種にして、まだまだ物語は続きます。残り8巻。
三成を寄せ付けず、家康の圧倒的勝利で終わった関ヶ原の合戦。 ここから、家康の天下泰平への道が始まる。 関ヶ原の合戦は、淡々と終わってしまった。 もっと、濃密な人間ドラマが待っているかと思っていたので少し期待外れ。 だが、決してつまらないわけではない。 そこは、山岡荘八の筆力で魅せてくれる。
関ケ原の合戦を描いた巻。 これまでになく石田三成が生き生きと描写されている。 関ケ原の合戦に絡んでは、様々な逸話があるが、改めてこの徳川家康を読むとそうした関ケ原の逸話についてはずいぶんあっさり目に書かれている印象。
関ヶ原の合戦が本巻のメイン。 本書に共通していることだが、家康は決して自身の野望のためでなく、あくまでも天下泰平のために行動している。 関ヶ原が終わって泰平の世となるはずだったが、終盤には再び不穏な兆候が...
いよいよ天下分け目の関ヶ原の合戦。 いやが上にも盛り上がるかと思われたが。 結構あっけなく結末に至る。 敗戦の将、石田三成。 悟りの境地に達しのかと思われたが、その先突っ込んだ描写がなく残念。 この巻は、徳川家康の内面が描かれていてよかったと思う。
関ヶ原の戦い。ここでは、家康が勝つべくして勝ったように描かれている。それにしても戦後処理の難しさ、それを繊細な気遣いで処理する苦労が見事に描かれている。12.11.23
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