山岡荘八のレビュー一覧

  • 小説 太平洋戦争(2)

    Posted by ブクログ

    小説なのかどうか…たまに感情的な箇所もあるから、小説なのかな?(笑)
    こういうものが、時折「誰も知らなかった太平洋戦争の真実」とか題名つけて売られてる気がする。
    切ない。

    0
    2013年01月06日
  • 徳川家康(23) 蕭風城の巻

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の描く家康像が崩れていく。方広寺の鐘楼の文字に因縁をつけたのは、秀頼を大人として扱い大阪城開城を悟らせるもの。片桐且元は裏切り者ではなく、豊家のためを願う純な老臣。間にたっての苦衷が哀れ。奥原豊政の達観に感じ入り、その師柳生石舟斎に興味を覚えた。13.1.4

    0
    2013年01月04日
  • 小説 太平洋戦争(1)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これは小説なのか……。
    あえて、小説と銘打っているのであれば、真実に近くともそうではないことを肝に銘じて読まねばならない。

    それを踏まえてでも、開戦前の外交の緊張感、東条の苦悩……
    近衛のひどさに、震える(笑)
    なんか近衛は現在の政治家たちに通じるものがあるので、いろいろな意味での震え。うーむ。

    0
    2012年12月31日
  • 徳川家康(18) 関ケ原の巻

    Posted by ブクログ

    関ヶ原の戦い。ここでは、家康が勝つべくして勝ったように描かれている。それにしても戦後処理の難しさ、それを繊細な気遣いで処理する苦労が見事に描かれている。12.11.23

    0
    2012年11月23日
  • 織田信長(4) 天下布武の巻

    Posted by ブクログ

    姉川の戦い、比叡山の焼き討ち、三方ヶ原の戦い、古谷城の戦い。
    この巻は、戦だらけ。

    しかし、決して
    『他を征服したい』と言うわけではなく、
    『戦などない世の中にしたい』と言う思想から。
    どちらも私的な思想には代わりないけど。

    『戦を無くす為に、戦を以て、戦を制する。』

    一度、戦争が起こると、
    軍とは関係無い国民も死に、
    国土は壊滅的被害を受ける。
    国を支えているのはその国の民であり、
    その国民が泰平に暮らせる世の中にしなければ、
    真の平安にはなり得ない。

    「戦争はこんなに酷い悲惨な状況を生み出す行為なのだ。」
    と認識させる為に、
    やり過ぎなくらいの戦争をする。

    それは正義なのか?悪な

    0
    2012年10月29日
  • 吉田松陰(1)

    Posted by ブクログ

    吉田松陰の命日を迎え、山岡荘八の著書を読む。
    第一巻は幼少時から脱藩覚悟で東北への旅へ向かい士籍を失うまで。
    この後、松陰は10年間の遊学を認められるわけだが、この長州藩の優秀な若手を育成させる術が維新に向けて人材を輩出する原動力になっていることを改めて認識する。

    叔父の玉木文之進からの受けた厳しい教育等、松陰の人格形成を育んだ幼少期の部分は「教育のあり方」を考える意味でも興味深い。
    英才教育とは『公』を徹底的に意識させること。

    以下引用~
    ・「足るを知らない人間は生涯幸福にはなり得ない」
    ・「これから十五、六歳の元服までの期間は躾の時期じゃ。この間に、忠をつけ、孝をしつけ、礼をしつけ、勤

    0
    2012年10月28日
  • 徳川家光(1) 三代の風の巻

    Posted by ブクログ

    徳川幕府3代目将軍。祖父と違って名君ではなかったけれど、家光なりに生きた様と生きた時代が、太平の世を表していて興味深かった。

    0
    2012年10月17日
  • 徳川家康(14) 明星瞬くの巻

    Posted by ブクログ

    秀吉と利休の確執、利休の切腹。秀吉の朝鮮出兵。鶴松丸、大政所の死。茶々が拾い(秀頼)を懐妊。家康と天海のやり取りがおもしろい。12.10.14

    0
    2012年10月14日
  • 徳川家康(13) 侘茶の巻

    Posted by ブクログ

    北条氏征伐。世に云う小田原評定と揶揄される無惨な位負け。阿茶々、鶴松を生み権勢を得る。寧々が良妻というより、燗の強い女として描かれている。12.10.8

    0
    2012年10月08日
  • 伊達政宗(一)

    Posted by ブクログ

    僕の中で伊達・徳川・毛利関係はあまり読む気にならなかったのですが。伊達はなんかパッとしない印象があって。実際の伊達は派手だったようですけど。中央から離れてしまっていたのが現代に残るイメージも小さくなっているのかも。最近はかなり取り上げられてるからファンも多いんでしょうね。

    0
    2012年10月03日
  • 徳川家康(12) 華厳の巻

    Posted by ブクログ

    渋っていた上洛を決行。天下平安のために秀吉に華を持たせる。秀吉九州征討の間に着実に東を固め始める。三河気質に珍しい本多正信の台頭。しかし、出世を望んで策を弄する者は、躓きを予感させる。12.9.29

    0
    2012年09月29日
  • 織田信長(3) 侵略怒涛の巻

    Posted by ブクログ

    これまた痛快な巻。
    美濃攻め、近江蹂躙、近畿制圧。
    前半は木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)の活躍が目覚ましい。
    中盤から明智光秀が信長の下で働き出すけど、
    僕が知っている光秀のイメージとは、全く違う人物に描かれている。
    僕のイメージとは違うまま終わるのか?
    それとも、これから変わっていくのか?
    そこらへんも楽しみ。

    とにかく副題の『侵略怒涛の巻』の通り、
    どんどんと攻め落として行く織田軍。
    広く視野を持ち、決して自分の都合の良い計算をしない。
    いろいろな思想を汲み取り、
    瞬時に判断し、電光石火のごとく行動を起こす。
    大事だと思った。

    意外だったのは、
    京に上洛した信長が、民から支持されていた事。

    0
    2012年09月24日
  • 織田信長(2) 桶狭間の巻

    Posted by ブクログ

    信長を殆ど知らなかった僕でも、聞いた事くらいはあった『桶狭間の戦い』。
    ドラマチックに知る事が出来てとても嬉しかった。

    その後の信長の熊野詣は、『鉄砲の調達』と『尊皇を軸とした軍の準備』。
    信長に尊皇の心意気があったのは知らなかったから意外だった。
    苦悩している公卿の涙を目の前にした時に、信長の人間味溢れる姿が描かれている。
    こういう信長を知りたかった。

    この巻の終盤は、斉藤義龍の話。
    次が読みたくなる、見事なフリになってる。
    楽しみ♪

    0
    2012年09月17日
  • 徳川家康(11) 竜虎の巻

    Posted by ブクログ

    戦国終息が家康の理想であり、秀吉の目的。石川数正は断腸の思いで出奔。それを理解し口には出せない家康と本多作左衛門。秀吉が関白になった頃、家康は腫れ物を患い、生死をさまよう。秀吉の妹、朝日姫の家康への嫁入り。12.9.16

    0
    2012年09月16日
  • 徳川家康(10) 無相門の巻

    Posted by ブクログ

    家康家臣石川数正と秀吉との駆け引き。小牧、長久手の戦いでの家康の智略。本多忠勝の強烈なキャラクター。じっくり楽しめる。12.9.9

    0
    2012年09月09日
  • 徳川家康(9) 碧雲の巻

    Posted by ブクログ

    大権現様がずっと猿のターンを堪え忍ぶ9巻。

    光秀を討ち、支配者と化した秀吉には誰も逆らえない。
    掌の上で踊らされて滅ぶ柴田勝家が可哀想になる。
    そして親友の利家とまつにすら厳しい視線を送る。
    だが、その秀吉の目にも涙を流させるまつの仏心。

    一方、我らが大権現様はそこには参加せず、
    甲斐を切り取って武田信玄の力を取り込み、
    新しい側室を召し上げ、地盤を固めるのであった。
    あえて空気を読まない。そこに痺れる憧れる。

    0
    2014年09月13日
  • 徳川家康(8) 心火の巻

    Posted by ブクログ

    大権現様が盟友の死と人生の危機を堪え忍ぶ8巻。

    自分の中の家康像では、
    伊賀越では信長の死を知り、
    狼狽えまくり、前途に絶望して死のうとし、
    本多忠勝あたりに殴られて思いとどまり、
    ひいひい言いながら岡崎に帰って、
    兵を出したところで光秀が討たれた知らせを聞き、
    秀吉の行動の速さに唖然とするのだが、
    この小説では常に堂々としており、三手先を読みつつ、
    どんな状況でも民衆を救うことばかりを考えている。

    聖人君子というレベルを超えており、
    思わず本に手を合わせたくなってしまう。
    この小説の家康公は作者に平和への祈りを
    託された存在なので、天から遣わされた
    神仏の化身として描かれているのだろうか

    0
    2013年12月01日
  • 小説 太平洋戦争(9)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いよいよ最終巻だ。

    陛下の玉音放送に先立ち,日本が条件付で受諾することが日本軍の青年将校達に漏れ,彼らの動きは慌しくなった。ある者はテロによって,平沼,近衛,岡田,鈴木,米内,東郷を暗殺すべきだとし,またある者は陸軍大臣の治安維持のための兵力使用権を利用し,実質的にクーデターを断行すべきだとして,その構想を進めだしていた。

    外務省では『天皇の主権が一時軍司令官の”制限下におかれる”』と訳され,これは『”隷属”ではないか』と将校達が騒ぎだした。天皇の大権が軍司令官に隷属して何の国体護持であろうか。もはや逡巡すべき時ではない。国体護持のために敢然決起して天皇を我らの手に奪い返さなければならない

    0
    2012年06月09日
  • 小説 太平洋戦争(8)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    そして,戦艦大和の登場だ。当時,世界第一を誇った超弩級戦艦大和が遮二無二沖縄目指して海上特攻を決行し,満身創痍,途中の海上で沈没してしまった。戦死者の数は大和だけで2,740名。行動を共にした第2水雷船隊の981名を加えると,3,721名がこの世から消えてしまった。わずかに戦場を離脱しえた人々もまた大半が戦傷者で,その数も459名だった。

    沖縄へのアメリカ軍上陸の責任をとって,小磯内閣は退陣し,鈴木貫太郎海軍大将を首班とする新内閣が成立した。当時,天皇の意志を最も良く体し得る者は,長い間侍従武官長として側近にあった鈴木大将をおいてほかにはない。大将ならば誤りなく陛下のご意志をこの超非常時の政

    0
    2012年06月03日
  • 小説 太平洋戦争(7)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    そして舞台は硫黄島へと移る。この硫黄島には耕された田畑もなく,何よりも水がなかった。そんな島になぜ2万人以上もの兵を進め,司令部まで移したのか。また,アメリカ側も7万の大軍をひっさげてやってきて,一歩も退かずに戦っているのか。アメリカ側がさきに占領したサイパンから東京を爆撃するためには2千7百マイルの長距離を飛行しなければならない。それだけの航続力をB29はもっているが,これを実行するためには,護衛の戦闘機を同伴する必要があるし,燃料を多く積む必要があるので,爆弾の積載量に大きな制限を加える必要がある。それを克服するために,東京とサイパンの中間地点である小笠原諸島がターゲットになったのだ。小笠

    0
    2012年05月25日