【感想・ネタバレ】毛利元就(1)のレビュー

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Posted by ブクログ 2011年10月24日

昨今の戦国ブームを切欠に、歴史上の人物が、実際は何をした人なのか知りたい、と思った人は多いと思います。
しかしブームに便乗して関連書籍も乱造されていますので、どの本を読めばいいかさっぱり分からず、途方に暮れることも少なくありません。
で、とりあえず「毛利元就」の一冊目として、私はこれをお勧めします。...続きを読む

彼は戦国武将としてはかなり長生きした部類の人です。
その生涯を二冊で、となると、必然的に制作の上での選択は、全体の密度を下げるか、エピソードを取捨選択して飛ばしつつ、選んだ部分に重点を置くか、ということになるのでしょう。
こちらは後者で、内容はかなり飛ばしでピンポイントに摘まれている感じですし、実は扱っているのも厳島の戦いまでです。
そういう意味では、ある程度知識を得た後で読むと、期待はずれかも知れません。

ただ、この小説には、圧倒的な内容の分かりやすさという長所があります。
歴史小説の中には、硬い文体の上「これはただの記録書では……」というレベルで事実と単語の羅列に終始し、初学者には訳が分からないものも少なくはありません。初学の時点で、情報量が多いからといっていきなり難しい本に取り掛かると、最悪ついていけず学習自体を諦めたくなる恐れがあります。私自身そういうタイプです。
その点こちらは分かりやすい文章で感情移入もしやすく、飛ばしてはいるものの、漠然と概略がつかめ、とりあえず学習の最初の一歩を踏み出すことができます。
ここから二冊目、三冊目に進むには、とても良い本です。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

毛利元就を主人公に書かれた本。
架空の人物である小五郎と於仙といった人たちも登場します。
この2人は物語にとても重要なキャラとなっていて、大内に取り入り裏で大内を操っていくなど・・・面白かったです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年03月12日

幼少期に父を亡くし、命を狙う家臣から見を守るため分家、兄が亡くなった折にはその嫡子、幸若丸を後見する立場となるが、その子も幼くして夭逝してしまう。
百万一心を掲げて家臣団の結束を強め、戦国の非道の中、理想を心に秘め日頃から思慮を尽くして生き抜いていく姿。

戦国の初期にこうした人物が出たことが、驚き...続きを読む。早くに両親と離れている上に、戦経験も無く初陣で華麗な勝利をおさめ、且つ理想やあるべき姿勢を見失わない。
大内義興や尼子経久といった強者には、こうした跡継ぎは生まれなかった。時代の流れ、また子孫の出来不出来とお家の繁栄が、この時代を形作っている。毛利家もまた、今後三本の矢がそれぞれどのような道を辿るのか、見ていきたい。

ひいてはそれが、輝元不出馬の関ヶ原に、大きな影響を及ぼすことになる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年10月17日

山岡荘八は初読だが、なかなかおもしろい。
十歳にして父を失い、城主となった元就こと松寿丸。だが家臣の裏切りで領地を奪われる。兄も謀殺され、その嫡男も早世。聡明な元就は家臣団をまとめ「百万一心」を合い言葉に、宿敵武田元繁を滅ぼし、大内と尼子が二分する中国で着々と勢力をひろげる。

一巻は本家の家督を二...続きを読む十七歳にして正式に継ぐ。そして大内側に与して、尼子と対立するまでの四十代に。かなり駆け足気味で話がすすむ。

彼も井伊直弼とおなじく埋もれ木の人材だったのだろう。彼は決して最初から野心を抱いていたわけではなかったし、ただ戦国の世に安寧をもたらしたかった。

愚弟を失った悲劇が、あの三本の矢の伝説を生んだのだろう。

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Posted by ブクログ 2014年10月13日

ちょっと地味だが、「3本の矢」の話は、有名。中国地方の大名。関が原の戦いで敗れたが、残る。最近は、戦国BASARAで有名かもしれない。

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Posted by ブクログ 2013年07月13日

毛利元就は謀略では無く百万一心で
中国地方の覇者になったのだ!という話。

家康公だったらさっさとやる所を
謀略!謀略!とにかく謀略!で、
毛利元就公が難局に対処し、
全二巻だから駆け足で話が進む。

「皇国史観」と「正義は勝つ」の山岡節で、
読む人を選ぶかも知れないけど、
人物関係や当時の情勢が分...続きを読むかりやすく、
毛利元就初心者にとっては良い本。

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Posted by ブクログ 2011年06月04日

はじめて山岡荘八さんの本を読みました。昔徳川家康にトライした時にはギブアップしましたが、今回は読めました。

昔放送されていた大河ドラマのイメージで読んでいましたが、なんかちょっと違った~。彼の生涯をまるまる書いているのかな?と思ったら、厳島の戦いまででした。

百万一心、百代一心など。あと信念を持...続きを読むって行動するということは大事なのね。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

松寿丸の可愛さは異常。  厳島以降もあったらよかったのに……。
毛利小説はどんだけ年取ってもBASARAナリ様ビジュアルで読んでしまうのは俺だけですかね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年12月17日

毛利元就の半生を描いた歴史小説。1964年と古い作品なだけあって分かりやすい人物設定でサクサク読める。周りの者が虫の眼状態のときに一人だけ鳥の眼で俯瞰できる英雄。勧善懲悪で、驕れる者は久しからずの展開。もちろん「三本の矢の教え」も出てくる。中国地方の武将を改めて認識できて面白かった。そういえば「信長...続きを読むの野望」の開始直後に、陶晴敬が大内義隆を倒す謀反イベントがあったなあ。。

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Posted by ブクログ 2011年11月17日

「徳川家康」と異なり、テンポよく話が進んでいく。
その分、大内氏、尼子氏、吉川、小早川など、他家描写が少なく寂しい。
1巻は、元就が地盤を固めるための小競り合いがメイン。
隆元が大内義隆の人質に出されるところで終わる。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

も、元就様…!みたいな感じです。サクセスストーリーです。全2巻ですが、1巻の方が私は好きです。夜襲のところがかっこいいです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

面白いし読みやすいですが、こんな正義の味方な武将はちょっと嫌だなあとも思ってしまいます。あんまり人間的でない。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

毛利元就は好きなんだけどなぁ。あまりに書くことがキレイごとに過ぎる。毛利元就が天皇を中心とした平和な国を目指したって?てっきり太平洋戦争最中に書かれたのかと思ったけど、初出は1960年代だった。そこにひっかからなければ、普通に読める。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

松寿丸様ーッ!健気さに惚れます。
読む前はBASARAの毛利元就を思い浮かべていたのだけれど(笑)外見そのまんまで性格正反対…?
でも太陽崇拝とか、策略家なあたりとか。たしかに元就様です!年表で「武田信玄誕生」とか「上杉謙信」「大友宗麟」「織田信長」…と他の武将の名前を見ていると一回り古い人なんだな...続きを読むぁと実感させられました。

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