山岡荘八のレビュー一覧

  • 高杉晋作(1)

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    メモ
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    周布政之助が、高杉晋作に宛てた言葉。
    「つねに大局を見るの明も必要ながら、その局面、局面の狙いが何であるかを鋭く洞察してゆく洞察力も、大事をなすには欠くべからざるものなのだ。」

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    水戸の加藤有鄰が高杉晋作に宛てた言葉
    「新しい世を開くほどのものは、第一に詩人でなければなりません。」
    「第二に、無頼でござるぞ」
    「第三に、新しい世を開くほどの人物は、至誠の人でなければならぬ。おわかりかな」

    続けて

    「人間は心の中に、八、九分までの無頼の賊を棲

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    2023年02月21日
  • 徳川家康(4) 葦かびの巻

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    桶狭間も終わりまして、岡崎城に入りまして、という頃の家康さん。女性問題が増えております。どうも女性問題のところは読むのが遅くなるので時間がかかりますが。とはいえ浜松城にも入りましたし、ここからが家康の本番という感じもします。

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    2023年02月02日
  • 小説 太平洋戦争(1)

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    最初に『執筆を終えて』から始まりますが、これが印象的。この小説がどこまでノンフィクションかフィクションなのか分からず、でも一方で、戦争が行われたのは事実なので、なんとも言えない気持ちで読みました。太平洋戦争の始まりっていつなのか、やはり昭和2年の満州事変からなのかな。20年近い戦争の最終盤が、この最悪の太平洋戦争。しかし、欧米に戦争をするよう仕向けられた。相手は原爆を落としたのに、日本はホノルル市街に被害は与えていないといった内容をはじめ、日本贔屓の論調が、かなり偏った見方かもと、気になりました。残り8巻!

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    2023年01月28日
  • 徳川家康(6) 燃える土の巻

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    前半は浅井長政の小谷城落城を中心とした話。
    後半は岡崎城のロジを任されていた家康の信頼厚い大賀弥四郎の謀反がばれて処刑されるまで。
    その間に長篠城を奪われた武田勝頼が反撃を伺う。

    家康の判断や行動に風格が出てきた。
    次の巻は武田勝頼との決戦かな。

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    2022年11月17日
  • 徳川家康(26) 立命往生の巻

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    最終巻は、家康が倒れてからしぶとい。こんな、しぶといんだったら、もうちょっと倒れる場面を後にしたらいいのにと思わず思ってしまいました。それとあれだけ忠輝の処分を引っ張って結局、最後まで決着つかず。これはだいぶ不満。全巻を通して思ったのは、途中でも書きましたが、さすがにちょっと家康をいい人にしすぎかなあということ。1月から読み始めて、あっという間のシリーズでした。

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    2022年10月13日
  • 徳川家康(25) 孤城落月の巻

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    自業自得とはいえ、且元が哀れ。豊臣家は、ここに至るまでに、助かる選択肢はいくつもあったのに、変なメンツにこだわり続けて、よりによって最悪の選択肢を取り続けた結果、滅亡。そして政宗の野望の煽りを受けた忠輝も、決断せざるを得なかった家康も気の毒。そして千姫のしょぐうは?次の最終巻で、どういう結末になるのか。いよいよ次で終わり!

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    2022年10月02日
  • 徳川家康(5) うず潮の巻

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    京を目指す武田信玄に三方ヶ原の戦いで負けて命からがら逃げたと思ったら、武田信玄に何かが起こる。家康の運命の岐路、というか何と運がいいのか。
    その最中に築山御前の狂気の行動。というか病気だな。この人の場面のみは読むのが嫌になる。

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    2022年09月15日
  • 豊臣秀吉(3)

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    有名な一夜城のエピソードも登場。美濃攻めののちに竹中半兵衛も手に入れて、いよいよ大名豊臣秀吉の飛躍が始まる3巻。
    お話的には半兵衛という頭脳役が登場した結果、秀吉のドタバタは少々落ち着き、大名としてのカッコがつくキャラクターになってきた感じ。

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    2022年08月27日
  • 豊臣秀吉(2)

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    ついに織田家への奉公にありつく2巻。『織田信長』ではひょっこりあられては才覚を見せつけ、妖怪じみた出世をしていく知恵者として描かれていたが、こちらでは信長に叱られ、濃姫に叱られ、それでも窮地となると頭脳を煌めかせて大手柄を上げていくドタバタとした立志伝といった様子。
    偉人なれど、自分のハッタリに苦しめられたり、女に心悩ますさまは人間味に溢れている。

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    2022年08月27日
  • 豊臣秀吉(1)

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    豊臣秀吉の少年期が描かれている。秀吉の少年期はこれといった史実がないらしく、これもまたほぼすべて創作であろうが、幼少期よりの天才でもなく、さりとて凡俗でもない秀吉が失敗しくじけながらも確実に一歩ずつ進んでいく様子が好ましい。
    少し成功しては調子乗りの地が出てホラを吹き己を困らせるのも愛嬌がある。
    ひょんなことから細作(密偵)となり、旅に出た先でまたロマンスというお約束の展開も楽しい。

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    2022年08月27日
  • 徳川家康(4) 葦かびの巻

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    第4巻。

    前巻は信長が桶狭間で今川義元を討つところまで。

    それを受けて、松平元信が岡崎城に入るところから。駿府にいた正室の瀬名と子供を岡崎に呼び寄せる。岡崎城の築山に御殿を建てて迎えたので瀬名は築山御前と呼ばれるようになるのですな。
    岡崎が安定しだしたと思ったら一向一揆、これを仏の心で静める。
    築山御前のよく描かれる狂気がこの辺りから。
    信長の娘を息子の嫁に迎える。
    徳川家康に改名。
    あとは家康の色恋の話が少々。

    成長して若者になってきて、築山御前の場面以外は面白いです。

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    2022年08月25日
  • 徳川家康(21) 春雷遠雷の巻

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    この巻では、江戸と大阪の様子は小休止。交易や外交の話が中心で、あまり知らない話が多かったです。君主って内政に外交に、ほんとたいへん。そこで、この巻の主役ともいうべき大久保長安が気になって、架空の人物なのか、実在の人物なのか、思わず調べました。なんと実在!今まで知りませんでした。この巻の最後の方を見てる限りでは、豊臣家が滅ぼされるなんて嘘のよう。これからどんな展開を見せるのか。残り5巻!

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    2022年08月24日
  • 徳川家康(20) 江戸・大坂の巻

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    戦国時代も小休止。この巻に至るまでずっと思っていたのですが、こと巻では、家康の亡き太閤に対する尊敬の念や、大坂への気の遣い方がすごい。実際の家康ってどうだったんだろう?と、改めて考えさせられました。一方、この後の歴史を知っている者からすれば、大坂方の反応や対応は、滑稽に映ります。そして何より滑稽なのが、終盤の淀の方。幼少期、あれだけ賢かったのに、もう終わってます。あと6巻。

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    2022年08月14日
  • 織田信長(3) 侵略怒涛の巻

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    かの有名な墨俣一夜城の話から、竹中半兵衛の城取り、斎藤家の滅亡へ。蜂須賀小六など有名武将がどんどん加わり、やはりどれも魅力ある好漢として描かれていて面白い。
    信長の快進撃と次々出てくる登場人物に魅力があるのがこの小説の面白さだ。

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    2022年08月07日
  • 織田信長(2) 桶狭間の巻

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    桶狭間から斎藤龍興の死没まで。
    桶狭間直前の、絶望的な戦力差に懊悩する信長が吹っ切れるまでの展開も気持ちがよく、少年漫画のような楽しさがある。
    美濃の刺客を手玉に取る京への旅行も面白い。
    秀吉も堺商人相手に鉄砲確保のために奔走。太閤立志伝を思い出すな。

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    2022年08月07日
  • 織田信長(1) 無門三略の巻

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    織田信長の元服前から尾張国内の統一までを描く。
    様々な物語の題材にされる信長だが、尾張国内での織田家同士での話は省かれがちのため、興味深く読めた。
    とにかく、信長や濃姫とキャラクターが際立っている。山岡荘八はそれこそ60年ほど前の作家だが、今読んでも色褪せないキャラクターの良さがある。

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    2022年08月07日
  • 徳川家康(19) 泰平胎動の巻

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    今まで当たり前のように思っていたのですが、今更ながら、家康はなぜ幕府を開こうとしたのか、ということがよく分かりました。。関ヶ原以降の大坂城内の風紀の乱れと人物のなさ。片桐且元も、頭はよくても考えるだけで、何もせず。大野治長に至っては全くの奸物。あの賢かった茶々は色狂いと宴会好き。これは、滅ぶべくして滅ぶ。一方の家康は、秀吉との約束を果たすため、千姫を秀頼に嫁がせる律儀さ、この時点では、家康はまだ豊臣家を潰そうなどとは、全く思っていなかった表れなのでしょう。残り7巻!

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    2022年08月06日
  • 徳川家康(18) 関ケ原の巻

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    この巻は関ヶ原の戦い。戦いの様子が克明に描かれていて、読んでいて楽しかったです。ちょっとずれるところでは、秀忠の関ヶ原への遅参は家康の計算で、徳川本隊を温存するため、わざと先に開戦したものだったとか。歴史は、いろんな解釈はあって当然ですが、さすがにちょっと家康を美化しすぎているかなぁと、この巻でも、いろいろな部分で感じました。大坂城に残る大量の軍資金を火種にして、まだまだ物語は続きます。残り8巻。

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    2022年07月28日
  • 徳川家康(17) 軍荼利の巻

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    この巻は関ケ原前夜。結局、淀君は本当に三成を応援していたのか家康を応援していたのかがよく分からないところ。またさらに分からないのは、なぜ三成は、こんなに家康を敵視していたのか、三成がここまであかんやつじゃなかったら、たぶん豊臣家は滅んでなかったんやろうなあと、思いました。そしてこの巻のハイライトは、鳥居元忠の伏見での奮戦。次は、いよいよ関ヶ原!

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    2022年07月18日
  • 徳川家康(3) 朝露の巻

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    元信の初恋が書かれる。その後、鶴姫(瀬名姫、今川義元の姪)と結婚へ。
    墓参で岡崎への帰郷を許される。

    後半は木下藤吉郎が登場、前田利家が訳ある逐電。最後は織田信長が桶狭間で今川義元を打ち取るまで。

    前半は青洲物語風、後半は生き詰まるような流れで、おもしろかった。

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    2022年07月23日