山岡荘八のレビュー一覧
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さすがに半分ということで、家康の前に雪斎以来になる師、天海が現れる。
三巻くらいから登場していた随風が天海の若き日の姿だったようだ。
弥四郎の子分に天海自在の随風じゃとか言ってたのがヒントだったみたいだ。
無になることをひたすら自己の中心に据えてきた家康が無になりきり、そこから有と有の有用の相対を目指せというのが天海の教えだ。
こっからが本当に天下人への成長なんだろう。
我執を捨て去り、素直にモノを見、天下のために自己を相対化して用いていく。いい学びだ。
小悪魔茶々姫も秀頼出産を気に元気に悪女になり始めて、いい感じだ。
秀吉が鶴松の死で狂い始め、得意の位攻め -
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ここにきて家康の精神がまた一歩「天下人」に近づく。
天下というか自分の生命まで含めた諸々を神仏からの預かりものとして理解しはじめる。
あと十余年の生涯でどこまで成長していくのか。
かつて中国攻めで秀吉と交渉した怪僧安国寺が再び策動する。
光秀謀反の折りに初登場したガラシャが死ぬ。
正信の子の正純は表向きのことに口出すようになり、鳥居元忠は伏見で立派に戦って果てた。 結城秀康は大将が出来るくらいになり、秀頼は未だに幼い。
この糞長い小説は登場人物がどんどん生まれ、どんどん死んでいく。
無常感がどんどんと醸成され、家康の心境がとんでもなくよくわかる。
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伝通院の死と家光の誕生が印象的な泰平の幕開け。
あんなに大好きだった勝ち気な茶々姫は秀頼への偏愛と肉親を戦で失い過ぎたがゆえの虚無感から、ただの妄執に捕らわれた女に成り下がってしまった。
この小説でフィクサー的扱いをされている堺商人たちは大物たちの死により力を失っていく。
家康は時を築くという発見をした。泰平の永続を考えたのは家康が始めてのようだ。
信玄、信長、秀吉と強力なライバルたちも天下取り以降の目標を作れなかった。
家康が抜きん出たということだろう。
一巻で苦労続きの可哀想な小娘に過ぎなかった於大が高台院として天寿を全うするのは感動的だった。
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国家統一が達成されたからか話題の半分が外交と貿易の巻。
才気走ってる大久保長安は危険な夢を追い続けている。
家康がまた一歩成長する。
我執→無→相対→我執と循環構造を成すに至った。私の欲望を天下自然のことと理解する。神仏からの預かりものが人生だという解釈から我執を肯定することが出来たのだろう。これ以上の成長は循環構造を超えることになる。家康と共に成長してきたであろう山岡荘八がこれ以上の答えを出せるのか見ものだ。
淀君がなぜかここに来て改心の兆しを見せる。豊臣家との争いがどう勃発するのかも興味深い。
作中時間で六年後に家康が死ぬ。
七十年近くを追ってきたがあ -
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徳川家康の生涯を描いた本。
7巻は長篠の戦いが済んだ後に襲う、信長の家康妻子への疑惑、そして妻子切腹、斬首の頃の話。
今川家の人質から解放され、岡崎に戻ってから妻の築山殿と別居の続く家康。
外から見る限り、家康は築山殿を嫌っていた風にしか見えないが、この本では、最後の最後までできる限り築山殿を守ろうという家康の姿が描かれている。
ざっとした知識しかない人間が読めば新しい視点の家康が見えてきて、こういう面もあったのかと新鮮に映る。
信長への体面でどうしても思った通りに事を通すことのできない家康。
家のことを思って、家康の言葉通りに行動していく家臣。
言ったことの、その言葉の奥を知れと無言の -
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全巻通読後のレビューです。
兵法師範の柳生石舟斎(こちらも講談社から文庫化)を父に持ち、柳生新陰流を確立した人物。
徳川3代に仕え、秀忠、家光の治世には兵法のみならず、政治面でも将軍に様々なアドバイスをおくった。
江戸幕府の土台作りに尽力し、立派な名君を作り上げたにもかかわらず、その禄はわずか1万2500石であった。
というのも、宗矩が固辞して、これだけしか受けなかったからである。さらに死去の際にこれも返上を申し出ている。
ここに柳生新陰流の真髄が見える!
厳しい修行の上に作り上げられたしっかりとした人生観は、我々にも参考になる。
余談だが、秀吉時代から家光の治世まで -
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全巻通読後のレビューです。
兵法師範の柳生石舟斎(こちらも講談社から文庫化)を父に持ち、柳生新陰流を確立した人物。
徳川3代に仕え、秀忠、家光の治世には兵法のみならず、政治面でも将軍に様々なアドバイスをおくった。
江戸幕府の土台作りに尽力し、立派な名君を作り上げたにもかかわらず、その禄はわずか1万2500石であった。
というのも、宗矩が固辞して、これだけしか受けなかったからである。さらに死去の際にこれも返上を申し出ている。
ここに柳生新陰流の真髄が見える!
厳しい修行の上に作り上げられたしっかりとした人生観は、我々にも参考になる。
余談だが、秀吉時代から家光の治世まで -
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全巻通読後のレビューです。
兵法師範の柳生石舟斎(こちらも講談社から文庫化)を父に持ち、柳生新陰流を確立した人物。
徳川3代に仕え、秀忠、家光の治世には兵法のみならず、政治面でも将軍に様々なアドバイスをおくった。
江戸幕府の土台作りに尽力し、立派な名君を作り上げたにもかかわらず、その禄はわずか1万2500石であった。
というのも、宗矩が固辞して、これだけしか受けなかったからである。さらに死去の際にこれも返上を申し出ている。
ここに柳生新陰流の真髄が見える!
厳しい修行の上に作り上げられたしっかりとした人生観は、我々にも参考になる。
余談だが、秀吉時代から家光の治世まで -
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全巻通読後のレビューです。
兵法師範の柳生石舟斎(こちらも講談社から文庫化)を父に持ち、柳生新陰流を確立した人物。
徳川3代に仕え、秀忠、家光の治世には兵法のみならず、政治面でも将軍に様々なアドバイスをおくった。
江戸幕府の土台作りに尽力し、立派な名君を作り上げたにもかかわらず、その禄はわずか1万2500石であった。
というのも、宗矩が固辞して、これだけしか受けなかったからである。さらに死去の際にこれも返上を申し出ている。
ここに柳生新陰流の真髄が見える!
厳しい修行の上に作り上げられたしっかりとした人生観は、我々にも参考になる。
余談だが、秀吉時代から家光の治世まで