山岡荘八のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ全4巻「柳生宗矩」はでっかいケーキだ。このケーキが甘くて結構美味しい。
1971年、NHKの大河ドラマ「春の坂道」のために書き下ろされた原作。オイルショック直前、いかに自分を社会に生かしていくべきかを描いた作品。ある意味、同じ71年に完結した「巨人の星」と似た一心一徹な生き方の提示であり、そういう生き方が好まれた時代の作品なのかもしれない。
とは言いながら、面白いことには間違いない。リアルタイムで「春の坂道」を見ていたので、宗矩の所作言動はすべて中村錦之助の姿と重なる。世間に反抗するだけの青年宗矩が石舟斎とともに家康と出会い、戦国末期の戦乱から学び、家光までの三代将軍の傍にあって、剣を平和の -
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Posted by ブクログ
吉川英治『私本太平記』と山岡荘八『新太平記』を続けて読んでみた。
足利尊氏を主に前半では佐々木道誉を絡めて、室町幕府の成立と、その後の足利兄弟、高師直との確執までを描いて、足利の一族である覚一検校の引き回しで物語を終えた吉川『太平記』に対して、楠木正成、新田義貞の親政の理想派と、足利兄弟の武家幕府再興の現実派との対立を描いて、新田義貞の死を持って物語を終えた山岡『太平記』。
二作を読んだ後に、先に読んだ吉川太平記の意味がわかりかけてきた。
時代や、主題の捉え方はともかくも、吉川太平記の方が気に入った。とにかく文章が綺麗だと思った。先に吉川英治を読んで『太平記』という時代に興味を持っていな