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長州藩きっての俊才として吉田大治郎(松陰)の前途は明るい。だが時代の嵐を察知する彼の目は外へ外へと向けられた。九州遊学中に出会った山鹿万介、宮部鼎蔵らの烈々たる尊皇攘夷の弁、平戸で見た数多くの黒船や異人の姿、大治郎は外圧の高まりを身に刻んで知った。彼は叫ぶ、神州の民よ、めざめよ、と。
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Posted by ブクログ
この本を読んで吉田松陰が大好きになり、その後色々と吉田松陰関連の物を読むようになりました。 小説ではありますが吉田松陰の思想を知る入門書としても非常によくできているような気がします。
今年は卯年。「卯」は自らの肉を割いて神に捧げるという意味を持つ文字。インドのジャータカ神話(自らの身を火に投じて帝釈天に捧げたウサギ)とつながっています。・・・それには自我を滅して大いなるものに奉じる見識と胆力が必要。それにぴったりな「吉田松陰」。全身「肝」でできた人物になれるか。生き様が問われます...続きを読む。 ●諸君、今日から、各自、何か一つだけ、必ず事を成して国に尽くす・・・その約束をして欲しいのだ。事の成る成らぬは問うべきではない。成功するものあり、敗れ去るものあり・・・それでよいのだ。一人一事その情熱の集積が、必ず国家の進展に役立つと思うのだ。 ●世の人は よしあしことも言わば言え 賤が誠は 神ぞ知るらん
坂本龍馬も時代を突き動かしたが、この男の生き様と死に様も、時代を大きく動かした。 よく一人が行動したところで、世の中は何も変わらないという声を耳にするが、それは違うということがこの本を読むと分かる。「たった一人の熱意が、国を大きく動かすことがある。」 現代に、吉田松陰がいたら・・・。やはり凄いこ...続きを読むとを起こしそうだ。
グイグイ引き込まれていく。 江戸の末期も平成の世も、閉塞感と絶望感は 変わらないのだなあと思う面と、 自分もそんな日本を照らす小さな光になるために 学び実践していかなければと思う。
思想家であり、激しく短い人生を送り、明治維新に多大なる影響を与えた吉田松陰の生き様に触れられます。 この本で感じる事は、「真面目とは行動する事である」という。一直線に生きた松陰の生き方には感銘を受けます。
もっと早く読んでいれば…と悔やまれた。 この本で自分の中の吉田松陰というイメージに生命の息吹を与え、吉田松陰の著作・原典を読んで学びに繋げる。
吉田松陰の命日を迎え、山岡荘八の著書を読む。 第一巻は幼少時から脱藩覚悟で東北への旅へ向かい士籍を失うまで。 この後、松陰は10年間の遊学を認められるわけだが、この長州藩の優秀な若手を育成させる術が維新に向けて人材を輩出する原動力になっていることを改めて認識する。 叔父の玉木文之進からの受けた厳し...続きを読むい教育等、松陰の人格形成を育んだ幼少期の部分は「教育のあり方」を考える意味でも興味深い。 英才教育とは『公』を徹底的に意識させること。 以下引用~ ・「足るを知らない人間は生涯幸福にはなり得ない」 ・「これから十五、六歳の元服までの期間は躾の時期じゃ。この間に、忠をつけ、孝をしつけ、礼をしつけ、勤勉をしつけるのに何の容赦がいるものか」 ・「百術不如一清(ひゃくじゅついっせいにしかず)」あらゆる権謀術策は一つの清廉さに及ばない。 ・「日本中の人物地理を描いておくために」
1・2巻通しての感想を書きます。 維新の立役者で高杉晋作や久坂玄端などの錚々たる志士を門下生としていた松下村塾の吉田松陰。有名すぎるのでほとんど解説はいりませんが、その行動力と意思の強さに感銘を受けました。若くして死罪になっているのに、それほど年の離れていな弟子たちが志を継ぎ、見事に維新を成し遂...続きを読むげているのをみると、とても熱い男だったのだと思います。 「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」という辞世の句に壮絶な決意を感じます。 牢獄で一日二冊の読書をしたという記述があり、囚われの身でありながら一日二冊読めるなら、モラトリアム世代と呼ばれる大学生(当時はそう呼ばれていました)ができないはずがないと、それに倣い、一か月で50冊の本を読んだ思い出があります。 でも内容はとんど覚えていません。オーバーペースは意味がない事に気づき、この時以来あまり読書量にはこだわらなくなりました。 そんなきっかけを与えてくれた本でもあります。
吉田松陰の前半生。 この人の人生経験に因数分解を施していますが、思想の成立の土台部分がよく理解できます。
生い立ちから黒船密航未遂までに焦点を当てた構成。村塾時代をよく知っている人向けか?「神々しい松陰先生」を描いた本。
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