山岡荘八のレビュー一覧

  • 徳川家康(2) 獅子の座の巻

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    第2巻め。

    竹千代は、今川の人質として駿府に行くまで。
    後半は信長が父の葬式で焼香を投げつけるところまで。

    信長の話がちょっと面白かった。先は長い。

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    2022年07月12日
  • 徳川家康(16) 日蝕月蝕の巻

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    どこまでも小賢しい三成。中途半端に賢い淀君。他の小説だったら家康は本当に狸ジジイなのに、この小説では三成の方が早くいなくなってほしいと思ってしまいます。誰を主人公にするかでこんなに違うのかぁと変に感心した巻でした。

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    2022年07月08日
  • 徳川家康(15) 難波の夢の巻

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    ますます老いる秀吉。まさに晩節を汚すというところ。それを汚させたのは間違いなく三成。前半は秀頼誕生と関白秀次の扱い。思っていたのと違った。もっと秀次を排斥しようとしてたと思ってました。家康もあくまで日本のために秀吉を支えるといういい人物に描かれていて、これがまた、三成と対照的。書く人によって全然違うなぁと改めて思いました。最後は63で秀吉が病没。今の時代からしたら、早すぎる死なのでしょう。

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    2022年06月28日
  • 徳川家康(1) 出生乱離の巻

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    父方の松平家と、母方の水野家を中心とした話。竹千代は生まれたあたりまでで、本人はまだほとんど登場せず。

    話はけっこう面白いのだが、進み方が遅いので、全26巻、そもそもどこまで読み続けられるか、どれくらいかかるか、お楽しみ。

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    2022年06月10日
  • 徳川家康(10) 無相門の巻

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    この巻は小牧長久手の戦い。戦いに至るまでの経緯が詳しくて、信雄の無能ぶりが目につきました。前の巻辺りから感じましたが、流石に家康を主人公にしている作品だけに、ここまで読んで感じたのは、秀吉をどちらかと言うと悪者とまではいいませんが、好意的には書かれていないところ。この辺りは司馬遼太郎作品や、池波さんの作品とは全く違うところ。肝心の戦いは、誰がどこに行ってこうしてああしてと、あっち行ったりこっち行ったりで、分かりにくかったです。でも今まで漠然としか知らなかった石川数正のことがよく分かり、へぇーこんな可哀想な人だったんだとちょっと勉強になりました!

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    2022年05月07日
  • 徳川家康(8) 心火の巻

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    この巻は何と言っても本能寺。光秀謀叛に至るまでの経緯が、信長に左遷されるという光秀の勘違いとして、この本では書かれていたのが新鮮でした。また、本能寺の戦いでは、信長視点ではなく、濃姫の視点で描かれていたのもすごく良かったです。そして中国大返しの秀吉が恵瓊を説得して清水宗治を切腹させるよう説得する場面。ここまで詳しく書かれている小説はありません。この巻は伊賀抜けはあったものの、家康の存在感は薄めの巻でした。

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    2022年04月17日
  • 徳川家康(3) 朝露の巻

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    全26巻ある山岡荘八徳川家康ですが、3巻目にして桶狭間まで完了。ということは家康の人生の最初の1/4は2~3巻の2巻で語られることに。まあ家康の人生はどう見たって独立してから、大きくなってからが面白いので、これで良いのかもしれません。にしても木下藤吉郎、こんな真面目なのか不真面目なのか判らない人を面白いと思って奉行に引き立てるのって勇気がいるでしょうな。

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    2022年04月04日
  • 徳川家康(7) 颶風の巻

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    矜持。信康切腹の信長からの命令も、人の指図は受けぬとして、命を受ける前に自ら切腹させる家康の矜持。すごいの一言。しかし信康が、こんな性格の悪い奴だったとは、この小説で初めて知りました。でも最後は可哀想。それをいえば、勝頼も可哀想。ほんと戦国時代って残酷な時代と改めて感じさせられました。そして信長。天下人として、振る舞いが変わりつつあり、終わりの始まり。本能寺で死ななかったら織田家と徳川家はどうなったのか、ということも考えさせられました。

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    2022年04月03日
  • 徳川家康(6) 燃える土の巻

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    この巻では、歴史上のいわゆる敗者となる者が印象的でした。まずは長政。そして、偉大な父に負けないようにと気負うものの、空回りを続ける勝頼。そしてもう一人は信康。尾張からきた信長の娘の徳姫に付いてきた小侍従を斬り殺してしまい、その報告を聞く信長は不気味。いよいよ信康の終わりの始まり。信康のことを思って進言する家臣の言葉に聞く耳持たずで、本当に困ったもの。信玄も家康も、子育てに失敗したなぁと思わず、思わせられました。次巻はいよいよ武田家滅亡でしょうか。

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    2022年03月20日
  • 徳川家康(5) うず潮の巻

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    この巻は冒頭から見どころたっぷり!まずは金ヶ崎撤退戦。そして次に姉川の戦い。その中にあって信長に一歩も引かない家康の武将としての気概に、すごいなあと感じさせられました。そら後世の三成ではこの家康には勝てません。そしてあの三方原の戦い。家康が若い!遮二無二打って出ようとする姿は後世のタヌキジジイとはまるで別人!そして信康。今までの本では、単に信長に切腹させられたというだけでどんな人物か描かれたものは見ませんでしたが、結構詳しく書いており、興味深く読めました。それにしても築山御前は気の毒。ますます目が離せません。

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    2022年03月04日
  • 徳川家康(4) 葦かびの巻

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    桶狭間のどさくさで遂に岡崎に帰城した元康。今川から、駿府に戻るようにとの催促をする使者とのやりとりで、これをかわす手練は、もう後の狸ジジイぶりを彷彿とさせるもの。ここまで読んできて、この本はあまり戦いや政治的な話は少なめで、どちらかといえば、男女の話がメイン。家康パートは、本当だっだら、もっと一向一揆の話にページを割いてもいいのに、家康の情事がメインになっている。そこは期待外れ。でも、この巻で面白かったのは信長の姫が家康の息子信康に輿入れする際の信長からの贈り物の大鯉3尾のエピソード。『たとえ誰がくれたものでも鯉は鯉』と言って、食べてしまうよう指示した家臣にあっぱれ!まだまだ先は長い。

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    2022年02月19日
  • 徳川家康(3) 朝露の巻

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    この巻は人の入れ替わりが激しい印象。太原雪斎が死に、竹千代の祖母も死に、一方で、後の秀吉が針売りとして登場。太原雪斎って、ゲーム『信長の野望』で、めちゃくちゃ能力が高いくらいしか知らなかったのですが、この小説では比較的詳しく書かれていて、これを読む限りではすごい人です。一方信長は、桶狭間の戦い以前の様子も丁寧に書かれていて、今川を既に警戒させている様子が、少し他の小説に比べて新鮮でした。そして、この巻のハイライトはなんと言っても最終の桶狭間で、義元が討たれる場面。戦国時代の真っ只中であることを実感させます。

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    2022年02月06日
  • 徳川家康(2) 獅子の座の巻

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    松平家に忠義を立てる松平家の家臣たち。後の徳川家の結束の強さは既にこの頃から健在。一方の広忠はクズ度が高まるばかり。織田家といえば、だいたいが桶狭間の戦以降しかあまり知りませんが、平手政秀など、信長の守役くらいにしか知らなかった武将のほか、あの今川家の名将太原雪斎など、ここにはギッシリとそれ以前の織田対今川家、そしてそこに挟まれる松平家の様子が詰まっていて、面白かったです。また信長15歳、竹千代6歳の頃の掛け合いがなんともいい。この巻のラストは信秀の死。信長19歳。まさに内憂外患の中にあって、これから尾張をどう統一していくか楽しみ。

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    2022年01月23日
  • 徳川家康(1) 出生乱離の巻

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    家康出生前とあって、その頃の松平家で出てくる登場人物はほとんど知らず。新鮮に読めました。思っていたよりも脇道的な話が多く、さすが全26巻。家康の生母於大の賢さが光るのに、松平家が弱小であるがために、お家の事情に振り回されるのが、読んでいてかわいそう。そしてこの巻のハイライトは、於大と松平家の家臣との別れの場面。本当に頭のいい生母です。それに引き換え、広忠は家臣を困らせてばかりの最低ぶり。広忠でなく竹千代に希望を見出そうとする家臣が哀れ。ここまでで竹千代はまだ3歳。まだまだ先は長い。

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    2022年01月10日
  • 柳生石舟斎

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    歴史小説というより哲学書の趣きがありました。文才のない大学の先生が翻訳したド直訳哲学書なんかよりよほど真理や思索にあふれた一冊でした。自分が何に傷ついたかをひたすらアピールして他人に押しつけてくる人間で溢れてしまった現代に疲れている自分には、男として人として生まれたならかくあるべし、という上泉信綱や柳生石舟斎と柳生宗矩の生き様は心に沁みました。後半は若干展開が駆け足で読み足りない感はあったものの、著者による柳生宗矩全4巻へと期待したいと思います。

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    2022年01月18日
  • 徳川家康(1) 出生乱離の巻

    ネタバレ 購入済み

    若い頃は「松平はかわいそう」というくらいな気持ちで読んでいたが、婚姻政策がいきあたりばったりで女性陣が犠牲になったと考えると(於大の方のあとの正室は別に何も悪くないのにいじめているし)、やはり今川預かりになったのもしかたなかったのかもしれない(まだ先の話だが)。小国ほど外交上手でなければいけないのに、みごとにそれに逆行している。

    #タメになる #泣ける #感動する

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    2021年12月12日
  • 徳川家康(2) 獅子の座の巻

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    松平も織田も父親の時代が終わりました。信長のほうは濃姫との掛け合いが始まって、今後を期待してしまいます。一方竹千代は駿府に移って、暫くは勉学の時でしょうか。何度読んでも良いテンポで進む良い小説です。

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    2021年09月24日
  • 徳川家康(1) 出生乱離の巻

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    これ、最初に読んだのは小学校のころだから35年くらい前ですかね。今思うとよくこんなの読んでたな。それから何回目か判らない再読です。書かれたのは半世紀以上前ですが、それでも今の学説ではそーじゃないよねと言いたくなるところが余りない、あっても小説的には有りと思えるあたり、上手く書いてるなぁと思います。人の動きが説明的でなくて面白いのよね、山岡さんのは。

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    2021年07月30日
  • 柳生石舟斎

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    この年齢になったからこそ味わえる小説。
    身を捨ててこそ、浮かぶ背もあれ。
    無刀取りの極意、戦わずして勝つために。

    P41
    人間本来の姿は無心。敵意は利害の念の生じたとこrにさsh8いhかけてゆく陰、この陰を取り除いて無心に返すのが新陰流のめざすところ。

    P73
    一方が死に一方が勝つ。さなくば双方が傷つき倒れる。
    まことの武は、その文字の作りを見ても戈を止めると書かれている。せめて素手で白刃を取ってやれたら、取られた方も取った方も無事ですもう。
    双方無事、これがぶどうのめざす境地となれば、兵法家も当然その工夫に苦心を積まねばならぬ

    P191
    常に正しいものには好意を感じ、不正なものには嫌悪

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    2021年05月26日
  • 新太平記(4) 湊川の巻

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    中先代の乱の北条征伐のため、足利尊氏は征東将軍として鎌倉を制圧、ただし大塔宮虐殺もあり尊氏は逆賊となる。
    尊氏は持明院統の光厳上皇の綸旨を得て九州で勢力を盛り返し東上、湊川の合戦で楠木正成は最期を遂げる。
    非理法権天、本書での楠木正成の生き方の根本理念ですね。

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    2021年05月14日