山岡荘八のレビュー一覧
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従軍記者であった山岡氏の著書。現場で見た事実と、戦後の関係者への徹底的な取材による、まさに「戦史」。教科書で習った(しかも学年末で駆け足で、、)内容の何倍も、この戦争のことが理解できる。なぜ開戦に踏み切らざるを得なかったのか、国民はどう思っていたのかなど。小説と銘打たれているが徹底的に客観的に書かれ...続きを読むPosted by ブクログ
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2020.03
伊達政宗、完結。
戦が終わってからの政宗はまさに事業化でもあった。
そして、徳川2代目を育てていったというのはすごいこと。忠誠を誓い、太平の世に必要な働きに変えていったのだなぁーPosted by ブクログ -
二百数十年続く、泰平の礎を築いた徳川家康が七十五年の人生に幕を下ろす。
晩年は、天下泰平のために人生を捧げてきた家康。
この家康があってこそ、後の徳川幕府があった。
正に、神仏にも劣らぬ人物であったのだろう。
足掛け十八年。
二十六巻にも及ぶ、大作を描き上げた山岡荘八に脱帽である。Posted by ブクログ -
秀長の死。
千利休の切腹。
愛息、鶴松の死。
生母、大政所の死。
秀吉の周囲で起こる不運。
その中での朝鮮出兵の失敗。
下り坂を転がり落ち、人生の岐路に立たされた秀吉。
家康は、何を思い、秀吉に仕えているのか。
家康が見つめる先には、何が待っているのか。Posted by ブクログ -
家康と秀吉の頭脳戦に手に汗握る。
この巻では、合戦が一度も出てこない。
だが、頭脳戦で読み込ませてくれる。
静の家康。
動の秀吉。
戦の無い世にしたいという、思いは同じ。
この巻を読んだ自分の印象では、家康の方が一枚上手なのではないか。Posted by ブクログ -
この物語、どこまで面白くなってゆくのか。
家康の大将としての器は計り知れない。
己の天下を見越して、動く家康。
先の先まで見越せる目を持つ家康。
この先の運命を家康は、もう見ているのだろうか。
すべては家康の手の内にあるのだろう。Posted by ブクログ -
主役は、豊臣秀吉。
ついに、天下取りへの第一歩を踏み出した。
戦巧者ぶりを、遺憾無く発揮。
まさに、秀吉行く所に敵無し。
勝つ者と、敗れゆく者。
その差は、紙一重。
天下を取る、最後の一人になるためには、紙一重の差を切り抜けて行かなければならない。Posted by ブクログ -
家康の真価が問われる。
徳川家の至る所で、ゴタゴタが起こる。
対処の仕方で、初めて将軍の器が分かる。
親と子の戦い。
女と女の戦い。
この危機を、どう乗り切るかで家康は、成長してゆくのだろう。Posted by ブクログ -
この巻では、子供から大人に成長する家康が楽しめる。
妻帯し、初陣も飾る。
だんだんと、武将としての貫禄が付いてくる。
一方の信長は、岐路に立たされる。
約四万の兵、率いる今川義元に千の兵で挑む。
その時の、信長の武将ぶりが大変、凛々しい。Posted by ブクログ -
今まで、読んだ坂本龍馬の中で、いちばん面白い。
『竜馬がゆく』の龍馬みたいに、無理にキャラクターを作ってるのではなく、人間味あふれる龍馬がいい。
苦悩し、葛藤し、成長してゆく龍馬に期待したい。Posted by ブクログ -
竹千代(後の徳川家康)の父、広忠の苦悩が手に取るように分かる。
先祖代々、続いてきた家をとるか、敵方から嫁いできた妻を取るか……
あまりにも残酷すぎる戦国の世。
その中で、竹千代は、生まれ落ちた。
読んでいるだけで、可愛らしい竹千代の姿が想像できる。
本当にものすごく、可愛らしい赤児だ。
この可愛い...続きを読むPosted by ブクログ -
朝鮮出兵から関ヶ原の前の上杉征伐開始まで。
政宗、家康、秀吉、三成の駆け引きがとても面白い。年の功もあってやはり家康が一枚上手か。Posted by ブクログ -
信長、カッコいい!!
とにかくページを繰る手が止まらなくて5巻の長さを感じさせません。会話が多いのでテンポがいい。おもしろかったです。
信長はうつけ者と言われて、規格外の発想で戦国の世を躍動していきます。そして山岡荘八が描く信長は平和主義者でもある。自身が天下を取ることで、戦の世を終わらせようとい...続きを読むPosted by ブクログ -
最初から最後までわかり易く、読みやすい。
史実に基づいているだろうけれど、史料の少ない時代。作者の想像力で埋めていくしかない部分の個性の描き方、選ぶ言葉のセンス、解釈の仕方などが魅力的です。
特に濃姫は婚礼後のことが記されている史料がないにも関わらず、鋭敏で機知に富み、気性の荒い信長を支えた芯の強い...続きを読むPosted by ブクログ -
ミッドウェー海戦の敗北。ガダルカナル島での敗北。共に闘った兵士の戦意は立派であるが、決して忘れてはならない悲惨している様子で。キツいです。著者も描いてる中で、高熱を持ってペンを走らせてる仕事のプライドも忘れられない。とにかく、簡単に言葉に出来ないくらいの地獄の戦争だった。Posted by ブクログ