山岡荘八のレビュー一覧

  • 高杉晋作(1)
    幕末の志士として坂本龍馬がクローズアップされることが多いが、やはり一番やんちゃで人を惹き付けるのは高杉晋作です。様々な作家が書いた高杉晋作の中でこの作品は秀逸です。これを読み終えたら歴史上の人物で一番好きな人は?と聞かれたら高杉晋作‼️と答えると思います(笑)
  • 新装版 小説太平洋戦争 (1)
    従軍記者であった山岡氏の著書。現場で見た事実と、戦後の関係者への徹底的な取材による、まさに「戦史」。教科書で習った(しかも学年末で駆け足で、、)内容の何倍も、この戦争のことが理解できる。なぜ開戦に踏み切らざるを得なかったのか、国民はどう思っていたのかなど。小説と銘打たれているが徹底的に客観的に書かれ...続きを読む
  • 吉田松陰(2)
    吉田松陰の後半の半生記。

    吉田松陰の尊皇攘夷は生半可なものではない。その後の日本を大きく突き動かす原動力になるこの考え方は現代でも学ぶ価値が大いにあるように感じます。

    ただ単に外国人を倒し、天皇にお仕えするだけでは本当の意味での尊皇攘夷ではありません。

    “日本の日本たる所以は、一君万民の理想顕...続きを読む
  • 伊達政宗(8) 旅情大悟の巻
    2020.03

    伊達政宗、完結。
    戦が終わってからの政宗はまさに事業化でもあった。
    そして、徳川2代目を育てていったというのはすごいこと。忠誠を誓い、太平の世に必要な働きに変えていったのだなぁー
  • 徳川家康(26) 立命往生の巻
    二百数十年続く、泰平の礎を築いた徳川家康が七十五年の人生に幕を下ろす。
    晩年は、天下泰平のために人生を捧げてきた家康。
    この家康があってこそ、後の徳川幕府があった。
    正に、神仏にも劣らぬ人物であったのだろう。
    足掛け十八年。
    二十六巻にも及ぶ、大作を描き上げた山岡荘八に脱帽である。
  • 徳川家康(14) 明星瞬くの巻
    秀長の死。
    千利休の切腹。
    愛息、鶴松の死。
    生母、大政所の死。
    秀吉の周囲で起こる不運。
    その中での朝鮮出兵の失敗。
    下り坂を転がり落ち、人生の岐路に立たされた秀吉。
    家康は、何を思い、秀吉に仕えているのか。
    家康が見つめる先には、何が待っているのか。
  • 徳川家康(12) 華厳の巻
    家康と秀吉の頭脳戦に手に汗握る。
    この巻では、合戦が一度も出てこない。
    だが、頭脳戦で読み込ませてくれる。
    静の家康。
    動の秀吉。
    戦の無い世にしたいという、思いは同じ。
    この巻を読んだ自分の印象では、家康の方が一枚上手なのではないか。
  • 徳川家康(11) 竜虎の巻
    この物語、どこまで面白くなってゆくのか。
    家康の大将としての器は計り知れない。
    己の天下を見越して、動く家康。
    先の先まで見越せる目を持つ家康。
    この先の運命を家康は、もう見ているのだろうか。
    すべては家康の手の内にあるのだろう。
  • 徳川家康(9) 碧雲の巻
    主役は、豊臣秀吉。
    ついに、天下取りへの第一歩を踏み出した。
    戦巧者ぶりを、遺憾無く発揮。
    まさに、秀吉行く所に敵無し。
    勝つ者と、敗れゆく者。
    その差は、紙一重。
    天下を取る、最後の一人になるためには、紙一重の差を切り抜けて行かなければならない。
  • 徳川家康(6) 燃える土の巻
    家康の真価が問われる。
    徳川家の至る所で、ゴタゴタが起こる。
    対処の仕方で、初めて将軍の器が分かる。
    親と子の戦い。
    女と女の戦い。
    この危機を、どう乗り切るかで家康は、成長してゆくのだろう。
  • 徳川家康(3) 朝露の巻
    この巻では、子供から大人に成長する家康が楽しめる。
    妻帯し、初陣も飾る。
    だんだんと、武将としての貫禄が付いてくる。
    一方の信長は、岐路に立たされる。
    約四万の兵、率いる今川義元に千の兵で挑む。
    その時の、信長の武将ぶりが大変、凛々しい。
  • 坂本龍馬(1) 黒船の巻
    今まで、読んだ坂本龍馬の中で、いちばん面白い。
    『竜馬がゆく』の龍馬みたいに、無理にキャラクターを作ってるのではなく、人間味あふれる龍馬がいい。
    苦悩し、葛藤し、成長してゆく龍馬に期待したい。
  • 徳川家康(1) 出生乱離の巻
    竹千代(後の徳川家康)の父、広忠の苦悩が手に取るように分かる。
    先祖代々、続いてきた家をとるか、敵方から嫁いできた妻を取るか……
    あまりにも残酷すぎる戦国の世。
    その中で、竹千代は、生まれ落ちた。
    読んでいるだけで、可愛らしい竹千代の姿が想像できる。
    本当にものすごく、可愛らしい赤児だ。
    この可愛い...続きを読む
  • 豊臣秀吉(8)

    戦国時代

    素晴らしい著作です。
  • 伊達政宗(3) 夢は醍醐の巻
    朝鮮出兵から関ヶ原の前の上杉征伐開始まで。
    政宗、家康、秀吉、三成の駆け引きがとても面白い。年の功もあってやはり家康が一枚上手か。
  • 伊達政宗(2) 人取られの巻
    いよいよ秀吉の登場!白装束や金の十字架、猿のしつけなど有名なエピソードがたくさん出てくる。
    政宗と秀吉のやりとりがとても面白い。
  • 織田信長(1) 無門三略の巻
    信長、カッコいい!!
    とにかくページを繰る手が止まらなくて5巻の長さを感じさせません。会話が多いのでテンポがいい。おもしろかったです。

    信長はうつけ者と言われて、規格外の発想で戦国の世を躍動していきます。そして山岡荘八が描く信長は平和主義者でもある。自身が天下を取ることで、戦の世を終わらせようとい...続きを読む
  • 織田信長(5) 本能寺の巻
    最初から最後までわかり易く、読みやすい。
    史実に基づいているだろうけれど、史料の少ない時代。作者の想像力で埋めていくしかない部分の個性の描き方、選ぶ言葉のセンス、解釈の仕方などが魅力的です。
    特に濃姫は婚礼後のことが記されている史料がないにも関わらず、鋭敏で機知に富み、気性の荒い信長を支えた芯の強い...続きを読む
  • 徳川家康(7) 颶風の巻
    20年ほど前に読んで感動したが、今はスマホで電車の中や、病院の待合室で手軽に読んで再び感動しています。
  • 小説 太平洋戦争(3)
    ミッドウェー海戦の敗北。ガダルカナル島での敗北。共に闘った兵士の戦意は立派であるが、決して忘れてはならない悲惨している様子で。キツいです。著者も描いてる中で、高熱を持ってペンを走らせてる仕事のプライドも忘れられない。とにかく、簡単に言葉に出来ないくらいの地獄の戦争だった。