山岡荘八のレビュー一覧

  • 徳川家康(3) 朝露の巻

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    信秀の葬儀と平手政秀の諫死、駿府での人質生活、瀬名との馴れ初め、元服と初陣、大高城への兵糧搬入、秀吉の仕官、義元の戦死。

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    2021年06月15日
  • 徳川家康(2) 獅子の座の巻

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    竹千代が今川に人質に送られるも途中で尾張に拉致され、織田信広との人質交換で駿府に行って、というところまで。織田信秀の死と葬儀もこの巻で、織田家中も丁寧に描かれている。
    広忠が情けなく歯痒いが、本人の苦悩もわかる気がする。華陽院も於大も相当過酷な人生を歩んでいる。
    あとがきで、この本を書き始めたきっかけが第二次大戦が終わったときだったことに触れている。家康を掘り下げていったい何が戦乱を終わらしめたのかを大衆と考えたかったのだと。

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    2021年06月06日
  • 徳川慶喜(3)

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    安静の大獄の前後の巻です。

    ここで考えさせられるのは、当時の幕府内には、

    日本をよりよくするためにはどうすべきか、という一念に、

    雑念として、権力闘争や保身という我執(井伊直弼)が入ってきたところに、政治的混乱が生まれ、それが朝廷も巻き込み出して解きほぐせぬところまで発展したと言えるところです。

    これに、慶喜は、謹慎中の法華経の写経を通じて、自然の軌道とか、天道とかいう概念と現実を対比させて、日本の先を考えていた、という内容なのですが、

    それは、今日の日本にも誠に当てはまることだし、一個人や、企業などでもすべて当てはまることであろう、ということだと思われます。

    そうした気づきを与え

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    2021年01月29日
  • 徳川慶喜(2)

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    一橋慶喜がどういう評価のもと、江戸城に入りつつ、14代将軍にならなかったのかの事情がわかります。また、安政の大獄前夜の、幕府内の動きもよく分かります。

    それから、尊王攘夷が表面的なものではなく、開国後の自国の精神的独立を維持するための高遠な考えに基づく政治的スタンスであったことが学べます。

    小学校のころに教科書で学ぶ知識が、いかに表面的で薄っぺらいものであるかを自覚させてくれます。

    加えて、本論とは関係ありませんが、いまでいう茨城県が、これほど日本の中心的な時期があったのかと驚きでした(笑)

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    2021年01月08日
  • 徳川慶喜(1)

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    幕末の慶喜が将軍になる前の話。

    この時に、日本国内が、どういう精神状態であったのかがよく分かる1冊です。

    「天の人は、使命感によって動き、地の人は、自分の生活や地位のために動く。」

    こんなキーワードを中心に、一橋慶喜・徳川斉昭・藤田東湖・西郷隆盛あたりの動きが描かれています。

    そして、山岡荘八氏の歴史小説が良いと思うのは、この作者の大局観とも言えるところから放たれる指摘が鋭いと思われるところです。

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    2020年09月23日
  • 高杉晋作(1)

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    幕末の志士として坂本龍馬がクローズアップされることが多いが、やはり一番やんちゃで人を惹き付けるのは高杉晋作です。様々な作家が書いた高杉晋作の中でこの作品は秀逸です。これを読み終えたら歴史上の人物で一番好きな人は?と聞かれたら高杉晋作‼️と答えると思います(笑)

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    2020年07月03日
  • 新装版 小説太平洋戦争 (1)

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    従軍記者であった山岡氏の著書。現場で見た事実と、戦後の関係者への徹底的な取材による、まさに「戦史」。教科書で習った(しかも学年末で駆け足で、、)内容の何倍も、この戦争のことが理解できる。なぜ開戦に踏み切らざるを得なかったのか、国民はどう思っていたのかなど。小説と銘打たれているが徹底的に客観的に書かれているので、読み物というよりは歴史の解説に近いイメージ。どうしてあのような戦争を起こしてしまったのかを明かしたい自分としては、かなり参考になった。

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    2020年06月07日
  • 吉田松陰(2)

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    吉田松陰の後半の半生記。

    吉田松陰の尊皇攘夷は生半可なものではない。その後の日本を大きく突き動かす原動力になるこの考え方は現代でも学ぶ価値が大いにあるように感じます。

    ただ単に外国人を倒し、天皇にお仕えするだけでは本当の意味での尊皇攘夷ではありません。

    “日本の日本たる所以は、一君万民の理想顕現の中にしかない。この理想がなければ、日本人はただの東海の一列島の土民に過ぎないのではないか。”
    ※本著より引用

    日本人が日本人たる為に、その時代には尊皇攘夷が必要でした。グローバル化した現代、日本人が日本人たる所以はどこにあるのか、日本という国の存在意義はなんなのだろうか。そんなことを考えさせら

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    2020年01月18日
  • 伊達政宗(8) 旅情大悟の巻

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    2020.03

    伊達政宗、完結。
    戦が終わってからの政宗はまさに事業化でもあった。
    そして、徳川2代目を育てていったというのはすごいこと。忠誠を誓い、太平の世に必要な働きに変えていったのだなぁー

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    2020年01月14日
  • 徳川家康(26) 立命往生の巻

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    二百数十年続く、泰平の礎を築いた徳川家康が七十五年の人生に幕を下ろす。
    晩年は、天下泰平のために人生を捧げてきた家康。
    この家康があってこそ、後の徳川幕府があった。
    正に、神仏にも劣らぬ人物であったのだろう。
    足掛け十八年。
    二十六巻にも及ぶ、大作を描き上げた山岡荘八に脱帽である。

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    2019年12月29日
  • 徳川家康(14) 明星瞬くの巻

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    秀長の死。
    千利休の切腹。
    愛息、鶴松の死。
    生母、大政所の死。
    秀吉の周囲で起こる不運。
    その中での朝鮮出兵の失敗。
    下り坂を転がり落ち、人生の岐路に立たされた秀吉。
    家康は、何を思い、秀吉に仕えているのか。
    家康が見つめる先には、何が待っているのか。

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    2019年10月04日
  • 徳川家康(12) 華厳の巻

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    家康と秀吉の頭脳戦に手に汗握る。
    この巻では、合戦が一度も出てこない。
    だが、頭脳戦で読み込ませてくれる。
    静の家康。
    動の秀吉。
    戦の無い世にしたいという、思いは同じ。
    この巻を読んだ自分の印象では、家康の方が一枚上手なのではないか。

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    2019年09月14日
  • 徳川家康(11) 竜虎の巻

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    この物語、どこまで面白くなってゆくのか。
    家康の大将としての器は計り知れない。
    己の天下を見越して、動く家康。
    先の先まで見越せる目を持つ家康。
    この先の運命を家康は、もう見ているのだろうか。
    すべては家康の手の内にあるのだろう。

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    2019年08月31日
  • 徳川家康(9) 碧雲の巻

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    主役は、豊臣秀吉。
    ついに、天下取りへの第一歩を踏み出した。
    戦巧者ぶりを、遺憾無く発揮。
    まさに、秀吉行く所に敵無し。
    勝つ者と、敗れゆく者。
    その差は、紙一重。
    天下を取る、最後の一人になるためには、紙一重の差を切り抜けて行かなければならない。

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    2019年08月07日
  • 徳川家康(6) 燃える土の巻

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    家康の真価が問われる。
    徳川家の至る所で、ゴタゴタが起こる。
    対処の仕方で、初めて将軍の器が分かる。
    親と子の戦い。
    女と女の戦い。
    この危機を、どう乗り切るかで家康は、成長してゆくのだろう。

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    2019年06月11日
  • 徳川家康(3) 朝露の巻

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    この巻では、子供から大人に成長する家康が楽しめる。
    妻帯し、初陣も飾る。
    だんだんと、武将としての貫禄が付いてくる。
    一方の信長は、岐路に立たされる。
    約四万の兵、率いる今川義元に千の兵で挑む。
    その時の、信長の武将ぶりが大変、凛々しい。

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    2019年04月27日
  • 坂本龍馬(1) 黒船の巻

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    今まで、読んだ坂本龍馬の中で、いちばん面白い。
    『竜馬がゆく』の龍馬みたいに、無理にキャラクターを作ってるのではなく、人間味あふれる龍馬がいい。
    苦悩し、葛藤し、成長してゆく龍馬に期待したい。

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    2019年04月17日
  • 徳川家康(1) 出生乱離の巻

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    竹千代(後の徳川家康)の父、広忠の苦悩が手に取るように分かる。
    先祖代々、続いてきた家をとるか、敵方から嫁いできた妻を取るか……
    あまりにも残酷すぎる戦国の世。
    その中で、竹千代は、生まれ落ちた。
    読んでいるだけで、可愛らしい竹千代の姿が想像できる。
    本当にものすごく、可愛らしい赤児だ。
    この可愛い赤児がどのように、徳川家康になっていくのか楽しみだ。

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    2019年03月09日
  • 豊臣秀吉(8)

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    戦国時代

    素晴らしい著作です。

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    2019年01月26日
  • 伊達政宗(3) 夢は醍醐の巻

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    朝鮮出兵から関ヶ原の前の上杉征伐開始まで。
    政宗、家康、秀吉、三成の駆け引きがとても面白い。年の功もあってやはり家康が一枚上手か。

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    2018年06月04日