山岡荘八のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いよいよ武器もなくなってくる沖縄戦。当時の指揮官が、最後の戦いに臨む際に打ったいわゆる決別電報が多く出てきますが、申し訳ないという気持ち、愛国心が偲ばれる内容で、読んでいて何とも言えない気持ちになりました。そして原爆。著者は、人を殺し合う戦争が行われていて、科学技術も進歩するのだから、高度な兵器が使われるのはやむなしとの意見。戦争そのものが良くないということなのでしょう。そして思ったのは、戦争を始めることの簡単さに比べて終えることの難しさ。原爆を落とされてさえ、なおポツダム宣言の受諾に逡巡する幹部や軍の将校たち。そう思うとウクライナ問題もなかなか治らないのかなあとそんな気持ちにもなりました。
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Posted by ブクログ
鎌倉幕府が滅亡し、建武の新政が始まったが、政権側のマネジメントも偏ったものであり、武士たちはストレスをためている。鎌倉の管理を任されている足利尊氏の弟である直義に、北条高時の子である時行を棟梁にした不平分子が中先代の乱を起こす。直義は、鎌倉に幽閉されている後醍醐天皇の子である護良親王を虐殺する。混乱の情勢の中、護良親王の虐殺の責任をとって謹慎していた尊氏が体制奪還に向け立ち上がる。対する新田義貞、三木一草の一人である楠木正成も最後の戦いを挑む。後醍醐天皇の取り巻きである貴族たちに翻弄されながら、大将新田義貞を守るため、楠木正成は湊川の戦いで敗れ自害する。混沌とした情勢の中、尊氏、直義の亀裂も見
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