山岡荘八のレビュー一覧

  • 徳川家康(26) 立命往生の巻

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    伊達政宗への対応と忠輝への対処をどうするか、がこの巻の半分以上の話。
    それを成し終えてほっとしたときに、鯛をオリーブ油で揚げたのを食べて倒れる。

    意識が混濁する中で、将軍職や金銀は神仏からの預かり物、自分のために使ってはいけない、と秀忠に諭しつつ、ご遠行なされた。

    読み始めて約2年、長かったがやっと読み終えた。

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    2024年08月16日
  • 徳川家康(25) 孤城落月の巻

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    大阪夏の陣の話。

    前の巻の冬の陣のときは関係者の心理描写が中心だったが、こちらは合戦のシーンが多くて読み応えがあった。

    家康は最後の最後まで秀頼と淀を助けたいと思っていたが、時代の流れに押し切られた、という感じ。

    将軍家は忠輝と伊達政宗の処置をどうするか、は次の最終巻へ。

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    2024年08月04日
  • 徳川家康(24) 戦争と平和の巻

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    前半は大阪冬の陣。
    後半はその和議と、その後に夏の陣に向けて動き出す。

    家康はなんとか秀頼とその母を助ける手段を探し続けるが、相手にも味方にも理解されず、時の勢いは止められなかった。

    家康73歳、おじいちゃんになってきた。

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    2024年07月07日
  • 徳川家康(23) 蕭風城の巻

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    大阪方の家老格である片桐且元は大阪をまとめる器量がなく、家康との合意を進められない。
    家康は方広寺の鐘楼の銘に難癖をつけることでメッセージを送るがそれも届かず、対決の様相となる。
    最後に真田幸村が大阪城入り。

    次の巻でいよいよ大阪冬の陣。関ヶ原以降が長いなー

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    2024年06月13日
  • 伊達政宗(4) 黄金日本島の巻

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    政宗が一皮も二皮も剥けた時期の巻だったのか。
    家康に対する対抗心で燃え上がっていた心が大きな視点から世界を眺めるようになっている。

    その裏で大阪の陣の裏側にこんな暗躍があったのかと興味深い内容であった。大阪の陣は家康が後世のためにいちゃもんをつけたイメージが大きかったが、当然であるが色んな諸将とのやりとりがあったのだなぁと改めて感じた。
    「人間の一生には、少なくとも三度は大きな転機がある。」

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    2024年03月26日
  • 徳川家康(3) 朝露の巻

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    大河で再評価された瀬名は、ステレオタイプの悪女。今川義元、織田信長、そして松平元康の運命の歯車が大きく動く桶狭間!

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    2024年02月25日
  • 徳川家康(2) 獅子の座の巻

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    乱世の荒波にこれでもかと揉まれる松平家!
    これでよく最終勝利者になれたな家康は。。。織田信長と出会い、少しずつ役者が揃ってくる印象かな。

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    2024年02月25日
  • 徳川家康(20) 江戸・大坂の巻

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    家康が征夷大将軍を秀忠に譲り、その直前に秀頼を右大臣に推挙する。武家を徳川将軍家が治め、公家を豊家がまとめる構図で両家を並び立つように考えた。
    それを諸侯に示すために京の二条城で秀頼と秀忠を並べて披露するつもりが、淀の方が秀頼の上洛に反対する。
    この淀の方の描き方が相当に神経を逆撫でする。築山殿に匹敵するいやらしい人物に感じる。

    それとは別に大久保長安もけっこう登場。ちょっときな臭い動き。

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    2024年01月23日
  • 伊達政宗(五)

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    山岡荘八の描く伊達政宗伝第五巻(全六巻)遂に大坂の陣。太閤の子としてすべてをもって生まれ、強い母の下で抑圧されて生きた秀頼の、死こそが自らを生かすリアル。という虚無が切ない。そして遣欧使節による大逆転の挫折や婿の忠輝の不行状もあって窮地に立った政宗の、太平の世に向けた人生への大きな気づき。どこまで行っても家康の掌の上なのは何とも歯がゆいが、体は天からの借り物、心こそが我が物という片倉小十郎の最期など、仏教思想的達観も感じさせる内容は心に残った。

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    2023年09月30日
  • 徳川家康(16) 日蝕月蝕の巻

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    秀吉の死後、石田三成は家康に対抗しようとする。
    家康は朝鮮撤兵を指図して無事完了。
    朝鮮から戻った加藤清正らの武闘派と奉行を中心とした文治派が派閥争いとなる。
    その重しになっていた前田利家が亡くなる。
    三成は利家から毛利に乗り換えて家康に対抗しようと考る。
    最後は、武闘派に襲われそうになった三成が家康の伏見の屋敷に逃れるが、これはドラマなどで出てくる有名な話ですね。

    三成と家康の駆け引きがおもしろかったが、ここまでは家康が一枚上手だった。

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    2023年09月15日
  • 徳川家康(15) 難波の夢の巻

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    秀吉と秀次の間が険悪になり、秀次は自刃に追い込まれる。天下のことを思っていた秀吉が豊家というか秀頼に執着するようになり、この世を去る。

    次巻は天下が再び乱れそうな中、家康がどう立ち回っていくのか…

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    2023年09月08日
  • 高杉晋作(1)

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    幕末に倒幕運動を推し進めた高杉晋作。松下村塾四天王と呼ばれていたが、吉田松陰さえも扱えないほどの暴れ馬だったとは知らなかった。
    黒船が日本に着いてから、日本が侵略されない強い国となるために命をかけた人物。ここから展開していく物語がとても楽しみ。

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    2023年08月30日
  • 伊達政宗(一)

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    山岡荘八の描く伊達政宗伝第一巻(全六巻)政宗誕生前夜から小田原参陣前までを描く。娯楽寄りの作風かなと思うけれど、その分"臍曲がり”の政宗の活躍を楽しく読むことができる。もちろん薄っぺらではなく、含蓄ある語りや生き生きとした人物描写で読みごたえもあり。
    母との隻眼の所以のやり取りなど面白かった。

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    2023年06月28日
  • 小説 太平洋戦争(9)

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    戦争終結とともに自殺する軍人たち。今ではおよそ考えられない考えの下の行為で、これは昔の侍のようです。こういったことは、遠い昔のことのようでありながら、わずか80年ほど前の出来事。この本を読んで戦争は絶対にやってはいけないこと。そして戦争終結後の満州国に残された人たちの悲劇も、辛い出来事。著者のソ連を憎む気持ちはよく分かります。そして印象的だったのが、ラスト2ページ。どんな理由があれ、戦争を否定する著者の思いは、今の某国々のお偉い方に読ませたいと、強く思いました。

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    2023年05月13日
  • 小説 太平洋戦争(8)

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    いよいよ武器もなくなってくる沖縄戦。当時の指揮官が、最後の戦いに臨む際に打ったいわゆる決別電報が多く出てきますが、申し訳ないという気持ち、愛国心が偲ばれる内容で、読んでいて何とも言えない気持ちになりました。そして原爆。著者は、人を殺し合う戦争が行われていて、科学技術も進歩するのだから、高度な兵器が使われるのはやむなしとの意見。戦争そのものが良くないということなのでしょう。そして思ったのは、戦争を始めることの簡単さに比べて終えることの難しさ。原爆を落とされてさえ、なおポツダム宣言の受諾に逡巡する幹部や軍の将校たち。そう思うとウクライナ問題もなかなか治らないのかなあとそんな気持ちにもなりました。

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    2023年04月29日
  • 小説 太平洋戦争(7)

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    この巻は、硫黄島の戦いから。ここが占領されると、いよいよ本土まで爆撃機が来れてしまうということで、必死の防戦。しかし、ここでも2万人以上の人が死ぬことに。沖縄での決戦に向けて、徐々に民間人にまで被害が出始め、特に沖縄では、小学生までが戦闘員にさせられることに。現場では負けると思っていながら、突撃して死ぬことを主張するのが正しいのか、冷静に退いて生きることを取るのが正しいのかさえ、誰も分からなくなるような極限の戦争状態の悲劇を、改めて痛感させられる巻でした。

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    2023年04月15日
  • 小説 太平洋戦争(5)

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    どんどん悲惨さが増してきます。サイパン島では、戦闘員かどうかにかかわらず、大勢が命を落とすことに。島の洞窟では、戦闘員が、非戦闘員の子供が泣くと、敵に見つかるから出て行けと言ったり。そして行き場がなくなり、仕方なく首を吊る人たち。一見、戦闘員を憎んだりしたくなりますが、みんな自分の生命を守るのに必死なので。そしてこの巻の最後は、神風特攻隊。自ら爆弾と化して、敵に体当たり攻撃をするこの攻撃方法。ここまでしないといけないのか、もう早く戦争なんてやめればいいのにと思いました。

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    2023年03月19日
  • 新装版 小説太平洋戦争 (3)

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    この巻は徐々に消耗する日本軍というところ。軍隊は上からの命令は絶対なので、どれだけ無理と分かっていても従わないといけず、そこでまたみすみす多くの人が亡くなっていく。食料も補給もない中で、勝てる訳がないのになぜ戦争を続けないといけないのか、本当に当時が気の毒に思いました。そしてもう一つ思ったのは、戦争は殺し合い。いかにたくさんの人を殺す技を身につけるか、それを身につければ勝ちで、周りからは賞賛されるということ。こんな残酷なことはありません。読むのが辛い巻でしたが、まだまだ続きます。

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    2023年03月15日
  • 新太平記(4) 湊川の巻

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    鎌倉幕府が滅亡し、建武の新政が始まったが、政権側のマネジメントも偏ったものであり、武士たちはストレスをためている。鎌倉の管理を任されている足利尊氏の弟である直義に、北条高時の子である時行を棟梁にした不平分子が中先代の乱を起こす。直義は、鎌倉に幽閉されている後醍醐天皇の子である護良親王を虐殺する。混乱の情勢の中、護良親王の虐殺の責任をとって謹慎していた尊氏が体制奪還に向け立ち上がる。対する新田義貞、三木一草の一人である楠木正成も最後の戦いを挑む。後醍醐天皇の取り巻きである貴族たちに翻弄されながら、大将新田義貞を守るため、楠木正成は湊川の戦いで敗れ自害する。混沌とした情勢の中、尊氏、直義の亀裂も見

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    2023年03月08日
  • 小説 太平洋戦争(2)

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    開戦後、序盤は東南アジアで快進撃を続ける日本軍。その目的が、資源にあったことに恥ずかしながら、この小説を読んで初めて知りました。マレー半島、フィリピン、インドネシアと、次々と攻略。なかなか読みにくい部分もあり、読むのがしんどいのですが、まだ先は長い。

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    2023年02月11日