【感想・ネタバレ】徳川家光(3) 地の声 天の声の巻のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年01月31日

読んだ本 徳川家光(3) 山岡荘八 20230131

 第三巻のエピソードとしては、無風といった感じでしょうか。側近が亡くなっていき、由井正雪が何か企む。第四巻に続く下地作りというところでしょうか。
 寛永御前試合などが家光の治世観として語られています。
 江戸幕府になってから、改易大名の数は、家...続きを読む康41、秀忠38、家光47、家綱29、綱吉45となっていて、まあ家光が一番多いんですが、家康・秀忠は親藩は各2にとどまっていたものが、家光の時代には7になっている。仮想敵国が外様から跡目争いの身内に変わってるんですね。
 5代綱吉がピークで、その後は牢人の増加が社会問題化したため、改易はほとんど無くなります。この間約80年。
 幕府も大名も、幾代かの代替わりで戦国の世を忘れて安定し、仮想敵国がいなくなったってこともあるんだと思います。
 明治維新で幕府を倒したのは身分の低い武士たちですもんね。
 改易の断行政治と身分制度の浸透や行き届いた治安が300年の太平を生んだと思えば、暴君のイメージの家光も犬公方の綱吉も優れた人だったのかな。

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