鳥飼茜のレビュー一覧

  • おはようおかえり(5)

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    にこたまに続く名言出現。これも名作になったなあ。
    「ただ僕は僕にできる方法で、もっと分けあえたらよかった。…
    失ったものを惜しみながら、あるものを愛で続けながら。」
    自分を見失いそうになったとき、この言葉を思い出すのだ!

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    2013年09月23日
  • おはようおかえり(3)

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    奈保子の過去がここで明らかになる。そして、それぞれ、少しずつ前に歩み出す。
    二巻のドロドロ路線から持ち直してきて良かった。

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    2013年01月06日
  • おはようおかえり(2)

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    美人姉妹の謎がじわじわと明かされていく第2巻。思ったよりディープな展開だけど会話の軽妙さのためかすいすい読める。根底に、人間が好きって感じが伝わってくるから、読後暗い気持ちにならないんだと思う。お雑煮のうんちくとか、京都の歳時記•文化もさりげなく散りばめられていて楽しめる。日本のどこよりも町並みが変わらない町が京都で、そのことが、そこに暮らす人々のメンタリティに与える影響についても考えさせられた。東京みたいに年中道路工事しててころころ変わる町並みもいやだけど、これからもこの先もずっと変わらない町並みの中で生きていくのは、それなりに息苦しくもあるんだろうな。

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    2011年09月29日
  • おはようおかえり(1)

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    恋愛における強がりや誤解がどこに由来するかっていうのが、ものすごくリアルに描かれていた。お互いが自分を守って先回りしてたら、結局前に進めないってことですね。描かれる女性たちは、ちょっとしたズルさを皆持っているんだけど、それでも魅力的。台詞回しも自然で、面白いのに示唆に富んでいて、すごくよいです。二巻が気になる!(今日読む!)

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    2011年09月29日
  • おはようおかえり(1)

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    ちょうど掲載誌が表紙&巻頭カラーで、一読してハマり、即座に一巻を買いました。まんまと戦略に乗ってます。
    京都が舞台の恋愛漫画は数あれど、ここまで生っぽく現代京都人を描けたものがあっただろうか。
    さりげない舞台設定といい、読みづらいながらも自然な京都弁といい、滋賀県民の私は分かる分かるとニヤニヤしっぱなしです。うん、これが京都人! (笑)
    現代男子の極みみたいな主人公・一保が魅力的で、また引っ掻き回しに来る姉二人もいい味出しててたまりません。

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    2011年05月19日
  • サターンリターン 3

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    お2人の過去なども

    アオイの最後の彼女・さほさんも大量の眠剤をバッグに入れていました。熱海で彼女に会いに行く理津子さんたちと、ついていくアキバさん。猫3匹も一緒です。
    さほさんが旅館で思わず理津子さんに水をぶっかけたりで、アオイ(中島淳)に振り回されている女性がここにも。
    理津子さん、安藤という男と別れてからアオイとホテルでSEXするだけの仲になって小説の賞金を使ってしまっていたようです。
    妹の絵美さんが理津子さんを敵視する理由も分からんでもないです。
    ホスト仲間でも女を寝とったりとかで、アオイ、家族からしたら相当に厄介なのは間違いないです。

    #ダーク

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    2025年12月05日
  • サターンリターン 1

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    書けない小説家でも

    理津子さん、5年前の作品がそれなりに売れた後はパッとしていないっぽいです。
    その元交際相手が死去したという連絡から何かが動き出しています。
    彼女も自死を企図して今の夫に救われたっぽいんですが、その夫が欲しがる子どもはいやらしく、低用量ピルを服用しています。
    担当編集者が若がえりし、2人で大阪に向かい、過去と現在が交錯しています。
    この方の作品はいつも心してかかっています。今回もそうなりそうです。

    #深い

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    2025年12月05日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

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    2025年10月28日
  • サターンリターン 2

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    【加治りつ子が本気でアオイの真実に目を向けるのって、その変な世界観が壊れだした時だと思う】
    小出の彼女というか居座り女房化したマキの一言が鋭い。陰鬱な世界観のマンガだけど、この2人のふざけ合っているやり取りが良いアクセントになっている。今回は、序盤から史くんがなぜ妻がいながら作家・加治りつ子の虜になっていたかが描かれていたけど、理津子はいわゆる「魔性の女」なんだろうな。関わる男を次から次に不幸にしていくような。そして、ラスト。理津子も狂っているけど、史くんはさらに狂ってるな。ラストの展開は完全にホラー。

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    2025年10月28日
  • サターンリターン 1

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    【心を預けた相手に去られた人はね、心のまん中にブラックホール抱えたまま生きていくんです】
    人間が抱く心の闇や葛藤、性癖といったデリケートな側面を、繊細かつ鮮烈に描く鬼才・鳥飼茜さんの作品。生っぽい質感で描かれる画力はとにかく圧巻だ。緩急のついた激しいストーリー展開と繊細な心理描写、そして登場人物の歪な関係性、この絶妙なバランス感覚が魅了される。「中島を殺したのは自分だ」と罪悪感に苛まれる主人公・理津子が「喪失感」とどう折り合いをつけていくのか?中島はなぜ亡くなったのか?中島の死ぬ前のプロポーズの真意とは?

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    2025年10月25日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日
  • 先生の白い嘘(1)

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    【女であることの不平等さ】
    男女の性の不条理に切り込む衝撃作。女性教師と男子生徒が男女間に存在する性の格差に向き合う姿が描かれている。自分の性を弄ばれた恐怖心、恥辱、自己嫌悪、無力感…人間の言葉にならない生々しい憤りの感情がグロテスクなほどこの作品にはたくさん詰まっているのだ。いつだって女は弱者で男は強者なのか?性被害において、男が弱者になることもあるのではないか?目を背けたくなるシーンも多くあるが、決して他人事ではない題材だと感じるので、私自身登場人物の行く末を見守りながら、性の問題と向き合っていきたい。

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    2025年10月19日
  • 先生の白い嘘(1)

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    これは重い

    無料で2巻まで。
    何というか、良くも悪くも重い作品。

    登場人物たちが取り繕うことなく、自分の事だけを考えている。
    主人公の考え方など、教師としてはあり得ないと思うし、周囲の人物も(新妻を除いて)皆そう。
    そしてドロドロしているので、読み進めるのにあまり気が進まない。

    こういう作品、男性には書けないだろうなと思う。
    ドロドロさは女性マンガっぽいのだけど、それともまた少し違う、キレイごとを許さず、嫌でも内面をさらけ出さされるような作品。
    すごいと思う。

    絵は正直、上手いとは言えない。
    特に上半身…腕の描き方に不自然さを感じる。
    ただし、非常に味のある絵なのは確かであり、この作品には合っている

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    2025年09月24日
  • 私の身体を生きる

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    ラジオでも話題になっていて手に取る。著者たちの年齢がほぼ年下であるということに気づく。語ることのタブーがいろいろと無くなったけれど、文筆業である以上、読み手を引き付けるプロ意識が見え隠れしていて面白い。

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    2025年09月16日
  • 私の身体を生きる

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    赤裸々に語られる身体についてのエッセイ。
    それぞれに身体の事情を抱えて生きているのだなあ。女性の場合は嫌な目に遭う機会も多くて。

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    2025年09月05日
  • 私の身体を生きる

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    女性たちによる性のエッセイ集と聞き、女性あるあるやフェミニズム的な問題提起を想像したが予想外だった。
    冒頭の西加奈子はフェミニズムへのお誘いに近いニュアンスを感じたが、続く村田沙耶香で一気に個人の話となる。
    その後も個人的なテーマを書く人が多く女性同士だけど違うのは当然、そもそも理解不能だったりする。
    でも不思議だなと思いながら読む理解不能の中に、少しだけ自分の面影があると仲間を発見したような安心がある。
    私だけの大切な話を自分も整理して書いてみたくなったり、男性バージョンも読んでみたくなった。

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    2025年08月27日
  • 私の身体を生きる

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    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

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    2025年08月19日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

    面白かった…!
    身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
    わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。

    島本理生「Better late than never」
    …直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した

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    2025年08月04日
  • 私の身体を生きる

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    女性の書き手が綴る、「身体」についてのエッセイたち。

    私がこれまでの人生誰にも言わずに、日記にすら書かずに閉じ込めてきた経験や思想や感情に近しいことが書かれていたりして、私だけじゃなかったのか……!という発見がいくつもあった。

    私みたいに、自分の中に閉じ込めている人も沢山いるであろう内容をこうして書いてくださったことに感謝したい。
    生理や身体の変化のこと、妊娠のこと、性自認のこと、性欲や自慰について、ルッキズム、性癖、尊厳などなど……
    女性の体と30年付き合ってきたからこそ、どれも興味深い内容だった。

    金原ひとみさんの「パリの砂漠〜(略)」を読んだ時にも思ったのだけど、
    金原さんの文章だ

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    2025年07月26日