小野不由美のレビュー一覧
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シリーズ四作目。今回もまた、安らげるはずの家に身も凍るような怪異がたっぷりと押し寄せます。しかしその怪異をあっさりと祓うのではなく、そのままで折り合いをつけ共存しようという姿勢に優しさも感じられる作品です。個人的にはきっぱり祓ってほしい気もするのですが……だって怖いが圧倒的に勝つ。
お気に入りは「いつか眠りを」。これ、怖いんですよ。怖いんだけれど、とてつもなく優しくもあってほっこりとしました。いくら害がないとはいえ、これほどの優しさを持つことができるのはあまりに素敵。穏やかで切ない一作です。
「迦陵頻伽」「夜明けの晩に」はとにかくとことん怖い! 「迦陵頻伽」はリアルな恐怖があるし、「夜明けの晩 -
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家にまつわる怪異と、それを修繕して整える『営繕かるかや怪異譚その参』。かるかやの尾端さんは、家や人、祟りにも寄り添う営繕を行います。
『誰が袖』では、家に受け継がれる呪いが描かれています。
「末代までも祟る」は昔の芝居でよくあるセリフですが、家系や先祖とのつながりの薄い現代人から見ると、「受け継がれる祟り」に理不尽さを感じます。
家を維持するために人を犠牲にした結果、恨みが家(または家具)に残り、それがまた人に祟るのは悲しいことです。
家や人、時に祟りにも寄り添う尾端さんの言葉からも人の念の悲しさが伝わります。
「恨みが強いと視野が狭まって捨てるなんて考えられない。(中略)剥がれて初