小野不由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
家にまつわる怪異と、それを修繕して整える『営繕かるかや怪異譚その参』。かるかやの尾端さんは、家や人、祟りにも寄り添う営繕を行います。
『誰が袖』では、家に受け継がれる呪いが描かれています。
「末代までも祟る」は昔の芝居でよくあるセリフですが、家系や先祖とのつながりの薄い現代人から見ると、「受け継がれる祟り」に理不尽さを感じます。
家を維持するために人を犠牲にした結果、恨みが家(または家具)に残り、それがまた人に祟るのは悲しいことです。
家や人、時に祟りにも寄り添う尾端さんの言葉からも人の念の悲しさが伝わります。
「恨みが強いと視野が狭まって捨てるなんて考えられない。(中略)剥がれて初めて、捨てたほうが楽なんだと気づく」