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Posted by ブクログ
発売日に買って読んだ初読時はまだ大学生だったし、(シリーズの流れ的に)ヒロイックな感触のストーリーが欲しいっちゃ欲しかったから、今ひとつハマれない感がなきにしも…という感じだったが、再読するたびに忘れられない作品に成長していっている。
現実への訴求がシリーズ中最も強いように思う。自分が働き始めたからか。
とにかく、自身の生業に向かうことがこのファンタジー世界でも最も尊くしかし苦しいというのは、王を主人公にし政争を描いたシリーズの他作品と何ら変わらないわけである。
「刑」に関する意識や、専門知や学問知への敬意がどんどん欠けてきている2026年の日本で。
Posted by ブクログ
王や麒麟が出てこない、民が主役の言わばスピンオフ。
シリーズの途中でちょっと休憩、くらいのつもりで読んでみたら、予想以上に面白くて。
主要人物不在でここまで読ませる小野さんの文章力に脱帽です。
「落照の獄」の死刑の是非については、私たちが生きている現実世界にも通ずる問題。
ニュースで惨い事件を起こした犯人が死刑ではなく無期懲役になったりしたときに、どう考えても死刑が妥当なのにって思ってしまいがちなのですが、それがいかに素人の感情任せの発想なのかということを痛感しました。
「青条の蘭」では国を守るために奔走する国管である標仲の報われなさ、民衆に理解してもらえないもどかしさで苦しくなり、そんな標仲の思いを受け継いでくれる人たちが現れたことで胸が熱くなり、終盤になってどこの国の話か判明するわけですが、国がわかった途端、あーもう絶対大丈夫だ!王にちゃんと伝わるからね!という安堵感で涙がこみ上げてきました。
それと同時にやっぱり王は王というだけで期待されて、背負うものが多いんだなーとも。
引き続き十二国記を読むにあたって、より深く各国を知ることができたので、読んでよかった。
Posted by ブクログ
シリーズ再読中(30年ぶりに)
おもしろかったけど、このタイトルだけ印象がほぼなかった…のは、市井の話やからかな?
読み込み不足のわたしにはどの王の話かはわからんけど(陽子なのか、その前なのか…)どちらにしろ
現実!!!!
て、感じが、ややお疲れの今はしんどい。笑
特に裁判(平たく言い過ぎか)の話がしんどかったな
このしんどさは30年前にはわからんかったかもしれへんし、そもそもこの話をホワイトハートで…?
(禁句)
しかも後半の二つは新潮版書き下ろしなの?
まじすか!!
書き下ろしのひとつ、山の話が一番おもしろかった
こうして読むと先の二章より読みやすい気がしたのは気のせいか。笑
筺がどうなったのか、最後まで書ききってないところがまたたまらん…
関弓って楽俊がいるところやっけ?
あれ?違う?
もしかするとこの先の話に今回のエピソードも関係してくるかもしれない
引き続き再読していこう
新作(いうて何年前よ)はまだ未読
Posted by ブクログ
十二国記のエピソード5。
今作は名もなき男たちの生き様を描く短編集となっています。どの作品も考えさせられる内容でした。
特に『落照の獄』は、死刑の是非を問うもので、司法官たちの問答が描かれています。憎しみや悲しみという感情を優先して死刑にできるものではないし、かと言って拘禁や戒心に意味があるのかという葛藤が繰り返されます。そして、死刑判決を下す司法官や刑を執行する役人の責任の重み。私情を切り離して考えることの難しさが読んでいてとても苦しかったです。
現代の死刑について、重罪を犯した犯罪者は早く裁かれるべきだと思っていましたが、そんな単純な感情が恥ずかしくなりました。
違った視点で十二国記の物語が読めて、更に深みが増しました。
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