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Posted by ブクログ
個人的な十二国記読み返しキャンペーン・新刊発売おめでとうスペシャルを敢行中です。景王赤子の登極後、物語はそれぞれ異なる立場の三人の視点で代わる代わる展開されます。
社会に暮らしていれば、仕組みや物事の進みように何も思わないではいられない。ましてや辛い環境に陥ればなおさら。そして同時に、その中にある自分の立場において、どうしてこんなに辛い目に遭わなければならないのかと自己憐憫に浸ったり他責したりすることも当たり前。
物語の人物の話を客観的に見ていれば「こんなに愚かな考えをするだなんて」と安全圏から呆れていられるけれど、果たして我が身に立ち返ってみればどうなのだろうか。十二国記はいつも私に、じゃあ自分はどうか?自分の生きるこの世界はどうか?という問いをふと投げかけてくる、そんな存在です。
Posted by ブクログ
実は過去に一巻しか読んでおらず、十二国記がどんな内容なのか、よくわかっていなかった。
で、陽子の話の続きが知りたくて、四巻目を読んだわけだが…。一巻はやはり序章に過ぎないのだなということがよくわかった。
3人の女性視点で描かれるのだが、陽子自身を含め、慶王を巡って3者の思惑が交錯する。当事者である陽子は、その地位に見合うだけの能力が不足していることに悩み、ある女性は海客である慶王をある意味頼り、心の拠り所とする。そしてある女性は自分の地位を剥奪され、慶王を憎むようになる。
それぞれの立場が交錯していくストーリー面白い。陽子は第一巻で成長したように見えるけれど、やはり女子高校生上がりで(それでも肝が座りすぎだが)、本当だったら導いてくれる誰かが必要なところ…。役割が人を育てるとはいうが、いくらなんでもの大任。
そしてそんな悩みなどは梅雨知らず、鈴と祥瓊は割と勝手なことを言う。鈴、祥瓊のどちらも人間的な弱さや身勝手さを抱えていて、たぶん若い頃読んでいたら我慢ならなかったと思うが、歳をとってからだと、自分の身に起こったことで誰よりも不幸だと思い、他者を身勝手に羨むことってあるよね…と共感をしながら読んでいった。異国のことではあるのだが、窮地に立たされた時に人がどう考えて動くのかに興味があるので、そう言った点からもやっぱり面白い作品だと思う。
また、こうした弱き人々だけではなく、至極真っ当な説教をしてくれる人々の言葉も印象に残った。
陽子が王としてどう成長し、2人がどんなストーリーを経て陽子と対面するのか、非常に気になる。
Posted by ブクログ
慶国の女王として即位したばかりの陽子。
そして芳国の王の娘だった慶国の女王として即位したばかりの陽子。
そして芳国の王の娘だった祥瓊、陽子と同じく蓬莱から流されて才国で梨耀に使えていた鈴。
3人の視点が切り替わりながら、少しずつ交わっていきます。
祥瓊と鈴の境遇に同情しながら読み進めていると、実は一方的な被害者というだけではないということがわかってきて、2人の、そして自分の視野がいかに狭かったか気付かされてハッとした。
今までの自分の惰性を指摘されてすぐに受けいられないのもすごくわかる。
政務から離れて街での生活を始めた陽子と、慶国に渡った鈴が出会う場面で終わるけど、今後祥瓊も含めた3人がどういう関係になるのか下巻が楽しみです。
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