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Posted by ブクログ
十二国記シリーズ3作目、舞台は雁国、延麒の六太と延王の尚隆の物語。主要人物たちが対照的に描かれている。
1作目・月の影、2作目・風の海よりもずっと昔。雁の再建直後と、六太と尚隆の出会いの場面が交互に描かれている。
前2作が主人公の成長にフォーカスしていたのに対し、本作では国記に相応しく、国を舞台にした大きな物語が展開されている。
王である尚隆と謀反を起こす州侯の斡由(あつゆ)の対比を通して、君主の在り方を描いている。臣下に馬鹿者と罵られながらも威風堂々たる姿勢を貫徹し信頼を集める延王。対して、人望が篤いように見えるも、本性は権力に目が眩んだ卑怯者、鍍金が剥がれると臣下にも見捨てられた斡由。物語序盤の評価は真逆ながらもラストに向けて逆転していく様は、王道ゆえに爽快で面白い。
麒麟である六太と、斡由の腹心である更夜もまた対照的。幼い頃の境遇は似ていても、道を分かってしまった2人。それでも最後に一瞬すれ違ったように思えるのは切ない。
Posted by ブクログ
2026年9月17日の新刊発売に向けて復習の為の再読。
六太と尚隆の夫婦漫才みたいな掛け合いはずっと読んでいたい。
そして、どんだけストーリーが過酷でも延王尚隆が登場する巻は
「尚隆が来てくれたーーー!!」って安心する。
さて、なぜ雁国の治世は500年にも及ぶことができているのか、尚隆の王としての覚悟を『東の海神西の滄海』で知ることができた。
後半、斡由のメッキが剥がれて状況が悪化していく姿が哀れ…。
現実にいるよね。
斡由みたいな自分の間違いを認められなくて他人のせいにする人。
理想は高いけど口先だけの人。
「正義を語るものが 必ずしも正義の者ではない」
心地良い言葉に惹かれるけれど本質を見誤ったらダメなんだ。
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