小野不由美のレビュー一覧

  • 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    豪華なメンバーでそれぞれバラバラなテーマの怖い話。
    申し訳ないが、ニンゲン柱はあまり刺さらなかった。個人的にはココノエ南新町店の真実、にえたかどうだか、828の1が面白かった。828の1は世にも奇妙なっぽくて良い。
    最後の風きたりては営繕かるかやシリーズで驚いた。好きなシリーズなので、短編でまた出会えて嬉しい。

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    2025年09月21日
  • 鬼談百景

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    残穢とも関連しているといわれていたので読んでみた。短い怪談が百物語形式でさくっと読めるがじわじわとくる怖さが良い。あれは一体なんだったんだろう、というしっかりしたオチがないものもあるので本当にありそう。個人的には「雨女」「たぶん5匹」「狐狸の住処」「空きチャンネル」が好き。多分残穢とリンクしてるのは「お気に入り」かな?ブランコだし。

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    2025年09月14日
  • 営繕かるかや怪異譚 その参

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    家にまつわる怪異と、それを修繕して整える『営繕かるかや怪異譚その参』。かるかやの尾端さんは、家や人、祟りにも寄り添う営繕を行います。

    『誰が袖』では、家に受け継がれる呪いが描かれています。

    「末代までも祟る」は昔の芝居でよくあるセリフですが、家系や先祖とのつながりの薄い現代人から見ると、「受け継がれる祟り」に理不尽さを感じます。

    家を維持するために人を犠牲にした結果、恨みが家(または家具)に残り、それがまた人に祟るのは悲しいことです。

    家や人、時に祟りにも寄り添う尾端さんの言葉からも人の念の悲しさが伝わります。

    「恨みが強いと視野が狭まって捨てるなんて考えられない。(中略)剥がれて初

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    2025年09月11日
  • 過ぎる十七の春

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    小野不由美主上の初期ホラー作品『過ぎる十七の春』
    ライトノベルとあなどるなかれ。

    美しい春の庭に対比するように、ジワジワと怪異が押し寄せてきます。果たして主人公たちは呪いを解くことができるのか…。

    謎解きのミステリとしても読めますし、ホラーが苦手な私でも読めるくらいの怖さです。

    呪いを生み出し、末代にも悲劇を残した人間こそが、やはりこの世で一番怖い。

    ホラーを読むと、毎回そう思いますね。

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    2025年09月10日
  • 営繕かるかや怪異譚 その弐

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    昔の人は長年の知恵から怪異を避ける方法を知っていました。

    しかし、現代ではそれらのシステムが顧みられなくなり、異変に対処できないのです。

    どのお話も面白いのですが、特に『魂やどりて』という、着物にまつわる怪異が印象に残りました。

    DIY好きのおおざっぱな女性が、古い家具や着物をぞんざいに扱ってしまう。そのせいで周りに嫌われ、ついには幽霊にまで罵られることに…。

    特に昔の着物は手間暇をかけて縫うものでしたから、自分の作品をぞんざいに扱われたら、私でも化けてでるかもしれません。

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    2025年09月10日
  • 営繕かるかや怪異譚

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    古い家屋や庭、井戸といった「場所」にまつわる不可思議な現象。
    営繕屋・尾端は、それを“祓う”のではなく、そこに宿る想いや記憶に寄り添い、少し手を加えて“繕う”ことで解きほぐしていく。
    6つの短編を通して、人と家、そして時の流れにまつわる怪異を描いた物語集。

    1.奥庭より
    受け継いだ古い家の奥座敷。閉めても閉めても開いてしまう襖。その違和感は、家に残された記憶とつながっていく。

    2.屋根裏に
    認知症の母が「屋根裏に誰かいる」と言い出す。天井裏に潜む気配は、家族の過去や思い出と重なり合う。

    3.雨の鈴
    雨の日に響く鈴の音。袋小路に立つ黒い着物の女。その姿がもたらすのは、静かに忍び寄る恐怖。

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    2025年09月07日
  • 営繕かるかや怪異譚

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    家の怪異を「営繕」という修理で折り合いをつけてゆく物語です。
    怖いのが苦手な私にも読みやすいホラーです。

    『営繕かるかや怪異譚』には、さまざまな怪異が出てきます。しかし、「営繕かるかや」を営む尾端さんには、それらの正体はわかりません。

    彼は人の暮らしに障りがでると、家に修繕を加えます。しかしそれは、基本的には大工作業です。

    それは、相手を完全に滅するのではなく、異常に怖がるのでもない。疵を冷静に確認し、受け流して怪異との折り合いをつけることなんですね。

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    2025年09月06日
  • 営繕かるかや怪異譚 その参

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    そうだよね、家にまつわる話なら、それは当たり前に「家族」「家庭」の話なのであった(今更感)

    今回は特に母、娘、妻、嫁…あたりのテーマが多くてホラー度も割り増し。苦いものが込み上げ辛かったけど、尾端さんの言う通り、どんな結果(家)でもその人にとって納得のいく(住み心地のいい)ものであることが大事なのだ、本当にそうだなと思った。

    いろんな家族がいて、いろんな過去があって。人に言えない、あるいは自分で気づいてない感情もあるだろうけど、そういうものともなんとか折り合いをつけて、生きてかなきゃならない訳で。

    印象に残ったのは骸の浜。
    他者の悪意で八方塞がり、自分の力だけではどうにもならない、って時

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    2025年09月04日
  • 営繕かるかや怪異譚 その弐

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    コミカライズ版を読んで続きが気になり、原作を手に取りました。
    日本のホラーらしい、じっとりとした怖さがありながらも、どこか静かな雰囲気が漂っています。
    営繕屋の尾端が、依頼された怪異に対して過剰に怯えることなく、淡々と受け止めて解決していく姿が印象的でした。
    ホラーなのに楽しく読める一冊。思わず何度も読み返したくなる短編集でした。

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    2025年09月02日
  • 緑の我が家 Home,Green Home

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    1990年の作品と感じるのは電話の描写や土曜日の学校の授業くらい。主人公の気持ちやストーリーは全く風化したところのない作品で楽しく読めました!

    読後感がすごく良かった…怖さはありつつも優しく温かい気持ちになれる
    ミステリーの部分もあり、伏線の回収がとても綺麗でした

    切ない部分は多いけれど、和泉くんが大好きになった。

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    2025年08月30日
  • 営繕かるかや怪異譚

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    「営繕かるかや」の尾端が怪異の原因となっている箇所に営繕を施すことで怪異現象を治めていく連作短編。最後の『檻の外』は虐待、ネグレクトの問題をうまくエンタメに昇華させた秀作。読者を怖がらせるだけのホラーではない。カバー画が漆原先生なのも納得。

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    2025年08月28日
  • 緑の我が家 Home,Green Home

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    映像なしの文章のみで、ここまで恐怖を引き出せるとは。お見事。引き込まれて、2日で一気に読んでしまった。
    「営繕かるかや」のように、家にまつわるホラーではあるが、「かるかや」が短編ゆえに比較的早く収まりがつくのに対し、「緑の我が家」は長編ゆえに、すぐに解決せず、じっくり追い詰められる分、より深く怖さに浸れる事ができた。
    ホラーとしても一級品だと思ったが、それ以外にも、小学生の頃の描写のリアルさ(オサルというアダナ、「ヘンキョウ」と呼ばれる場所、誰かが「オサルはナマイキだ」と言い始めて無視を開始する、など)、この世ならざる世界の理屈、後味の悪くない終わり方なども、良かった。
    最初に書かれたのが19

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    2025年08月25日
  • 鬼談百景

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    いやぁ、まじで怖かったよぉ〜
    絶妙に「あとはご想像にお任せ」なもんで、読んだ自分がその場の雰囲気に

    夏に怪談、酷暑でもひんやりMAXな百景なのでありました。

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    2025年08月24日
  • 営繕かるかや怪異譚 その参

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    大好きなシリーズの第3弾!
    相変わらずめちゃめちゃ怖いけど尾端さんが助けてくれると分かっているので安心して読める。
    小野不由美さんのじっとりしたホラーが大好き!

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    2025年08月17日
  • 営繕かるかや怪異譚 その参

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    怖い。じっとりと、しっかりと重みのある怖さ。
    さすが小野先生。
    尾端さんが登場するとホッとしてしまう。

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    2025年08月14日
  • 緑の我が家 Home,Green Home

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    ネタバレ

    心にずっしりきた。
    分かりやすい伏線が散りばめられていたおかげで、予想は大体合っていた。
    落書きの少年は、怪談で聞いたことがあるところの、何か禍々しいものの集合体だったのだろう。
    もし、私が同じ状況ならば、家族と折り合いが悪かろうが何だろうが絶対引っ越すな、と思った。が、浩志が引っ越さない理由は、そんなことが理由ではなく、必死に忘れようとして記憶から消していた「オサル」のことを、どうしても消し去れない彼のことを、ハイツ・グリーンホームに足を踏み入れた時点で何となく感じ取っていたのでは?(もしかしたらその前からかも)
    心理的描写に長けていてさすが、小野先生だなと思う。

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    2025年08月14日
  • 鬼談百景

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    百物語ならぬ九十九物語。怪談が1話1〜3ページくらいで読みやすい。夏なので怪談でも読もうと再読。
    ゴーストハント(悪霊シリーズ)時代から小野不由美先生のホラーの怖さは知っていたけど、読者からの投稿をまとめたこの本はリアリティがあって余計に怖い。
    1番怖かった話は…ご想像にお任せします。書いたら何か来そうな気がして。怖がりすぎ?
    実写映画のオムニバスはクオリティが高いので一見の価値あり。
    『残穢』へ続く。

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    2025年08月08日
  • 営繕かるかや怪異譚 その参

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    待ち伏せの岩/火焔/歪む家/誰が袖/骸の浜/茨姫

    身の回りにふと起きる怪異
    消してしまうとか倒してしまうとかでなく
    大丈夫と思える道を教えてくれる彼は
    どれだけの事に出会い考えて来たのだろう

    彼の提案を受け入れた人たちが
    心穏やかにしていられると良いな

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    2025年08月07日
  • 営繕かるかや怪異譚

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    ネタバレ

    再読。城下町の家を舞台にしたホラー小説。生活を脅かす怪異を派手に退治・除霊するのではなく、少しの工夫で影響をずらし解決する話。
    どの話もラストはすっきりしないが怪異は人間の生活にいることを認識させられる。
    次作も読みたい。

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    2025年08月06日
  • 営繕かるかや怪異譚 その弐

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    弐は読んでなかったんだな…参が出たのでまず弐を読んでからと思って購入。

    相変わらずこわぁ…だった。これぞ日本の怪談!って感じ。旧い家にまつわる話なので自然とそうなるか。派手さはなく静かにヒタヒタと、でも疑いようもなく「そう」である(怪異である)。例えば閉めてた「はず」の襖が開いてるとか1人の時に気づくけど、え?嘘でしょ?勘違いだよね?で済まそうとするじゃない。そっから確信に変わるまで、なかなか他人には話せない、その段階がめちゃめちゃに怖い、孤独で。

    子供の頃のおかしな記憶、大人になって理解するのはあるあるだと思うのだが、現実的にあり得ないから夢(あるいは捏造の記憶)だと思ってたのにリアルな

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    2025年08月02日