小野不由美のレビュー一覧
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ネタバレ風の万里黎明の空、再読。
もう、陽子さん、異界に流されてサバイバルしまくってたのに、王になってからも政治に揉まれていてしんどいことこの上ない。
王という重責について真摯に考えてて偉すぎだよ……というのとやっぱ尚隆に会っておいて正解だったな〜尚隆を見て民意を知る術を学んだんだろうな……尚隆は陽子の真面目さの爪の垢を煎じて飲んだほうがいいくらいだが。
陽子が蓬莱で他人の顔色を窺って生きてきたって言ってるけどこの癖から脱却するのはすごく難しいよね……と思う。
でも陽子はこれを「愚」とし、同じことを繰り返さないために、自分の視野を広げて前に進むために決断したんだね。かっこよ。推せる。
あの堅物の景麒が陽子の市井に降りて暮らすという決断について、最初は苦言を呈していたけど、陽子が今持っている気持ちを一所懸命話すことで最後は「はい」と言ってくれたの、対話じゃん、好き、となる。伝わって嬉しいね。良かったね。
やっぱ変わって行ける人って強いよな。
変わるために、飛び込んでいける人はもっと強い。
祥瓊に対する珠晶の態度大好き。
というか珠晶の高飛車ド正論パンチ大好き。
そういえば芳の麒麟のこと今後触れられることはあるのか……?
「それがそのお涙で一杯の水樽みたいな頭にも理解できたら、靴を拾ってきてはかせてちょうだい」下僕(麒麟)に対する暴言すぎて好きすぎ。
月の影影の海限界サバイバル時代の陽子様を祥瓊と鈴に会わせてドン引きさせましょう!
十二国記読んで「市井の民の生活を知らない奴に政治はできなくってよ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」になってる。日本の政治家どもにも思い知ってもらいたいな。
陽子が颯爽と妖魔を倒して命を助けてくれたのカッコイイーーー!!!だけど助けられなかった子どもたちが、民がいたことに陽子が胸を痛めないわけないんだよな……もっと早く駆けつけられていたらって考える人なんよ……。
妖魔に襲われてる時に中陽子に助けられたら好きになっちゃいそう。
慶が真面目堅物コンビなのに対し雁ってちゃらんぽらんだらしなコンビだな(悪口)(雁のこと好きだよ)。
陽子が遠甫に世界のことを習っている所陽子って賢〜になる。
祥瓊が外のことを何も知らないで王が虐殺していることを諌めることもしなかったけど、宮中のことなら事情に明るいから王に取り入ろうとするのって……なんか、もし祥瓊の心根が変わらないまま宮中に実行入り込んだとしても上手く行くはずないんだよね……。
楽俊が歩く効果音ほてほてとかほたほたなのいつも可愛すぎ。
祥瓊の印象、怖いギャル。出会い方が違かったら祥瓊と鈴とか相性最悪かも。
楽俊は本当にお人好しなんだからな〜巻き込まれ体質だし。でもこういう人でありたいよな、と思う。十二国記のキャラクターはみんな魅力的だけど、楽俊は尊敬できる人だよ。
「この世界にもやはり被差別者がいる」って陽子が地の文で言葉にしてくれているの、可視化!ってなって嬉しい。
「責任を果たさずに手に入るものなんからねえんだよ。あったとしたら、それは何か間違ってる。間違ったことを盾に取っても、誰も認めちゃくれねえんだ」
楽俊の名言。祥瓊に初めて言葉にして突きつけてくれてありがとう。
芳を旅しながら自国の荒れ具合を思い、芳もそうなってしまうんだろうかとやっと思った祥瓊。やっぱり言葉にして教えてくれる人がいるのといないのでは違うな。祥瓊にとっても楽俊は大切な存在になるだろうよ。
何も知らないままでいて責任を放棄するという罪を犯してきた、でも今気付きを得て変わろうとする祥瓊に「これから知ればいい」「ぜんぜん問題じゃねえ」「焦ることはねえよ」と言ってくれる楽俊、あまりにも光……。
自分の境遇を誰かに哀れんで欲しかった鈴と、最期に自分が死んで鈴が泣くことを「可哀想」と思った清秀……。
やっぱり最後の方面白くて一気に読んじゃったな。下巻で3人が出会うのが楽しみです! -
Posted by ブクログ
営繕かるかやシリーズ4
どれも怖くて、でもその怖さと共に生きようとする人の強さを感じる物語たち。
面白いよ~
忍びよる
落ちていたスマホにかかってきた電話に出たことから、何者かが、少しずつ忍び寄って…
迦陵頻伽
昔鷹匠だった家系に生まれた文美
鉄輪
古民家を購入したヒロが、座敷牢的な場所から見つけた物は…恨みと恥と入り交じった…
いつか眠りを
終の棲家として古民家を購入した葉村。
そこの風呂には、子どもの幽霊が毎晩何かを訴えて…
夜明けの晩に
実家の更地に自分の家を新築した高典。
毎晩夢に見る【かごめかごめ】の遊び歌に、後ろの正面誰だ~の声が、迫ってくる…
風きたりて
古い町の外れ、小さな丘の麓に造成された分譲地に越してきた梓紗と夫。毎晩何か念仏…お経のような声に悩まされ、その原因を探って行くと… -
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私のは『角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー 特装版BOXセット』で、その1冊。文庫サイズだけどハードカバーで、おどろおどろしい表紙が素敵。ボックスのにゃんこはかわいい。
『828-1』は文庫版『身から出た闇』で読んでいたので再読。「死神」の定義が妙に納得できて怖い。そういうものかもなと思うと、ふと頭に繰り返し浮かぶ言葉を訝しんでしまう。
一穂ミチさんは初めましてだったけど、その「体験描写」がとてもリアルで「視える人ってこうかも」と思えるほど。憑かれる理由も抗う様子も生々しくて読んでいて力が入った。
鈴木光司さんのお話はまるでドキュメンタリーを追っているかのよう。モキュメンタリー?違うな、「本物でしょ、これ」と思えてならず、あらためて『リング』を読みたくなった
あと2冊も並行読書中。ボックスセットなので楽しみが途切れず、楽しい -
Posted by ブクログ
ちょうどいい怖さの連作短編。
ひんやりほんのり怖い。そこが良い。
落ちていたスマホ、自分の家でだけ祀るもう一つの神、古民家から見つかるわら人形、転居した住まいが事故物件かもしれない疑い、新しい家の壁に発生する黴、新興住宅地は元はどんな地だったのか…。
特に最後の一編は、ネットで流行った「あの祠を壊してしまったのか」というミーム? に似て、ぞくぞくした。
どの話も尾端が対処するのだが、それで事態は良くなったのかどうか、結論がない。そこがまた良い。
今回もとても怖くて面白かった。
このところ最も新刊を楽しみにしているシリーズ。
次が楽しみ。
----------以下 紹介文より引用---------
「忍びよる」
単身者用の集合住宅に住む拓史は、工事現場でスマホを見つける。呼び出しに応じると、雑音に交じり男の声が。以来、耳障りな雑音が聞こえ、人影を見るように。
「迦陵頻伽」
文美は上司から覚えのない嫌がらせを受ける。家では「内神様」が祀られ、亡き祖母と文美だけが暗がりに蹲る黒い「猿」を視ていた。やがて猿は職場にも現れる。
「鉄輪」
仲川はギャラリー用に幽霊屋敷と呼ばれる廃屋を買う。リフォームを依頼された稲葉が、柱に打ち付けられた藁人形を大量に発見すると、仲川は人形を残そうとする。
「いつか眠りを」
築四十年の平屋を買った。将来を諦めた四十歳手前の葉村にとって、終の棲家だった。ある日、葉村は風呂場の中に影を視る。はたしてこの家は事故物件なのか。
「夜明けの晩に」
都会で精神を病み、地元に戻った高典は、毎晩のように見る悪夢で疲弊していた。夢に現れる灰色の男に見覚えがあった高典が、正体を突き止めると……。
「風来たりて」
昨年完成した建売住宅に越した梓紗は近所付き合いに馴染めず、読経のような異音に悩まされる。古い住人によると、住宅地はかつて刑場だったというが。 -
購入済み
加藤先生の怪異短編集とは!
涙出る〜〜〜〜加藤先生のこんな作品読んでみたかった〜〜〜〜!ジャンプありがとう!
いや〜全部のエピソードが完璧に面白いんだけどどうしましょう。たまに思うんですよ、怪異を浄化というか軟化できるのって純粋にひとつの何かに秀でた人なんじゃないかと。直向きなものづくりへの志、建物に対する想いというか、対象と真正面から向き合う態度がそうさせるのでは?と。この営繕屋さんはそういう人だと思います。あまりにも神対応過ぎて惚れてしまいそうですが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレはじめて「渋谷サイキックリサーチ」の事務所名が出たときに「渋谷の渋谷さんですか……」と思ったりリンさんが最初に「ナル」呼びしたとき「おまえもナル呼びするんかい」って思ったりしたんだけどそういうふうに思った点一つ残らず全部回収してくれて気持ちいい以外なかった。
夢の中のナルについて、後半で語られてた「魂は水で、自我はそれに形を与える膜」(うろ覚え)みたいな比喩が答えなんだとおもってナルちゃんも本当は優しい人間なのにきつい性格にならざるを得なかったのかってしんみり納得したのにそれは全然生まれつきでわろた。
このシリーズずっとそうだったけど残ページがフリーペーパーくらいになってから全部ひっくり返してくるのやばすぎる。文字通り最後の最後でずっと全部ユージンでしたとかもう1巻から読み返せと言っている。
最終巻だしてっきりこのままユージンの件について深掘りされていく感じなのかなとおもったら全然関係ない廃校でゴーストハントして、事件については口頭で語られるだけだったのがかえってもう本当に全部終わったことでここから好転し得ない事実という感じがして切なかった。廃校の依頼が渋谷サイキックリサーチの立たされてる岐路と重なっていくのも最終回感あってよかった……。
さいしょは集まったメンバーのことなかなかのイロモノ集団だなあと思ってたのに、麻衣の告白に大共感できるくらい大好きになっちゃった。さみしー!