小野不由美のレビュー一覧
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ネタバレ住居に紐づく怪異を営繕屋・尾端が紐解く。「芙蓉忌」「関守」「まつとし聞かば」「魂やどりて」「水の声」「まさくに」6作収録の短編集。
透明感のある上質なタッチはそのまま。
前作同様、情緒溢れる瑞々しい文章。空気が凪いだ下町の雰囲気がすぐそこに広がっていく。派手さはないのに退屈させない、奥ゆかしい日本の良さを感じた。
営繕屋の線引きってどこなんだろう。
祓わずに反らす、弱めるという印象を受けた前作。祓い屋との違いが明確に描かれていて、好感を持っていた。二作目である本作では、怪異を紐解く探偵のような印象を受け、前作とは少し毛色が違うように感じた。私は、少しやりすぎに感じた。怪異と折り合いをつけら -
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ネタバレ1巻とは少し毛色が変わった印象を受けた。
前作は異常現象の解釈が怪異と錯覚の間を揺れ動き、オカルトによる直接的な加害よりも(何も起きないのに)旧校舎の気味の悪さが印象に残ったが、本作では序盤からしっかり怪現象が続発する。
また、前作で感じた出版年代を感じさせる記述については、本作では機材が大きさや厚さ(= 古さ)を感じさせないように上手くぼかされていて、「1巻よりしっかり手を加えられている?」と感じた。
もちろん、所々からノスタルジックな雰囲気は漂ってくる。ナルの事務所へ案内されていくようなプロローグでの街の様子や、事務所に届く多数の本にカードを付けるシーンはどこか懐かしさを感じる。
導入部 -
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ネタバレイラスト担当が蟲師の方にて、主人公が現代に生まれ変わったら、こういうことしていそうだな、と。
表紙の足のイラストがなかなか禍々しい。
「忍びよる」
単身者用の集合住宅に住む拓史は、工事現場でスマホを見つける。呼び出しに応じると、雑音に交じり男の声が。以来、耳障りな雑音が聞こえ、人影を見るように。
→吸血鬼ネタがなにかで、招かれたり返答が無いと家に入れないというのがあるが、無意識でも家というのは自分の場所、という思いがあるのだなぁ。
「迦陵頻伽」
文美は上司から覚えのない嫌がらせを受ける。家では「内神様」が祀られ、亡き祖母と文美だけが暗がりに蹲る黒い「猿」を視ていた。やがて猿は職場にも現れ -
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一番好きかも。
歴史の奥行きが深いし、神道、仏教、土着の信仰の絡みがおもしろかった。
舞台は能登。
昔からの日本古来の伝承と怪奇事件。
このシリーズの多種性に驚愕。
どの方面にどこまで知識が深いのか小野不由美先生。
小説家の博識さに震えることはよくあるのだけど、こういうカジュアルさでこういう分野を深く掘り下げて教えてくれるのってすごくないか…?とずっと思いながら読み進めています。
この歴史を巻き込む怨恨について、リンさんは何を思うのか。こういう恨みから生まれる不幸が脈々と未来に受け継がれることの虚しさについてどう感じているのか。
そしてこういう類いのホラーの場合の折り合いというか結び方も良