小野不由美のレビュー一覧
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ネタバレ転勤族の父は母が死んだあとすぐ近所の女性と再婚。浩志は父と義母と一緒に住みたくなく、昔少し住んでいた街でグリーンホームというアパートに住む。グリーンホームでは浩志と同年代らしき謎の男・和泉など変な居住者ばかりなので居心地が良くない。突然階段に死体をチョークで描く謎の少年が現れて、その絵の通りに女性が死ぬ。あと5日だと電話が掛かってきたり、謎の手紙が投函されたりと浩志に呪いが⁈過去の記憶が蘇ってくると、前にこの街にいた時オサルといういじめられっ子を虐めており、神社に置いてきぼりにしたところ、オサルは夜誘拐犯に殺されてしまった。絵を描いて呪い殺す少年はオサルなのか…
我が家を求める浩志の気持ち、虐 -
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家の障りを聞きつけて、営繕かるかやがゆく。「奥庭より」「屋根裏に」「雨の鈴」「異形のひと」「潮満ちの井戸」「檻の外」6作収録の短編集。
雰囲気でいうとあれに近い。
夏目友人帳や蟲師。妖じみた家の障りを祓うのではなく、いなす。障りの正体を掘り下げることもしない。あくまで現象として扱い、それを躱すことで、家主の困りごとや不安の方を祓う。それ故に、かるかや・尾端が出てくると、物語はさっくりと終わる。一つ一つ味わい深い話ではあるが、明確な型がある。
風景が良かった。
「雨の鈴」の雨の町家も良かったし、「潮満ちの井戸」の寂とした裏庭も良かった。日差しはまろやかなのに、とってつけた洋風の花壇やパーゴラ -
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建物にまつわる怪異を扱う営繕屋・尾端。彼はそれらを“祓う”のではなく、そこに宿る人の記憶や想いに寄り添い、少し手を加えて“繕う”ことで静かに解きほぐしていく。六つの短編を通して、家と人、そして土地に積み重なった時間の気配が描かれる物語集。
1.待ち伏せの岩渓谷で起きた水難事故。崖上の洋館から手招きする女と、窓の外に現れる人影。場所に残る気配が奇妙に交錯する。
2.火焔亡くなった姑の声が、今もなお響く。介護の記憶とともに残る気配は、やがて現実へと滲み出してくる。
3.歪む家理想の家族をドールハウスで再現する女性。作り込まれた“家”の歪みが、現実の空間にも影響を及ぼし始める。
4.誰が袖新 -
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怪談と言えば小野不由美。
薄気味悪い話と言えば小野不由美。
小野不由美が集めた99の怪談。
ちょっとリアルで気持ちの悪いことを聞いたので手に取った。
ぞおっとして「うわ!さぶいぼ出た!」という話もあれば、「ほうほう・・・」ぐらいの話もあり。
私が好きだったのは「密閉」。
本当に恐いのは生きた人間、ブチ切れ女子よね。きっと霊も「え?え?あー・・・・(今回相手が悪かったね)」ってなったはず。思わず笑ってしまった。
巻末の解説が稲川淳二で、そこにも稲川淳二の怪談があったりして、お腹いっぱい怪談が楽しめる。
この本には99話の怪談が載っていて、百物語には1話足りない。残りの1話は別に出版された「残 -
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【短評】
情緒的な筆致で怪異を描いた小野不由美によるホラー短編集の第二弾。
ホラーと言えば厭な気持ちになるのが常だが、本作で語られる六つの「怪異譚」は時に幽美で、時に静謐で、そして時に暖かい。今や遠い記憶の彼方にしか存在しない旧来の町並みに浸りながら、ただひとり静かに読み耽るのが心地良かった。
前作は極端に完成度の高い一作(『檻の外』)が強く印象に残ったが、今作は全体的に秀作揃いで、各話異なる味があり、飽きることが無かった。怪異と相対する人間の内面が緻密に描写されており、種々の怪異と「波長が合う」に足る説得力があったように感じる。単純な「恐怖感」であれば、他作品に軍配が上がるかも知れないが、