芦花公園のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夜に一人で読んだら怖いかも。ただ一つ一つの繋がりが弱い(というか自分は覚えておきにくいと感じた。一族の家族関係とか)ので、繋がる面白さみたいなのは感じにくかった。もっと同一のパンチのある怪異とかだったら分かりやすかったかも?
ただラスト近く、物語の怒涛の回収はすごかった。キリスト教の伝来と禁教、人身御供の話のあたり。
あと中山さんは完全に被害者で可哀想すぎる。。
●あらすじ
安易な気持ちで、恐怖の実話を集めてはいけない――!
ネットでバズった恐怖(ドキュメントホラー小説)が、書籍化により、拡、散。
「今回ここに書き起こしたものには全て奇妙な符号が見られる。読者の皆さんとこの感覚を共有したい」から始まる、ドキュメント・ホラー小説。
大学病院勤めの「私」の趣味は、怪談の収集だ。
手元に集まって来る、知人のメール、民俗学者の手記、インタビューのテープ起こし。その数々の記録に登場する、呪われた村、手足のない体、白蛇の伝説。そして――。
一見、バラバラのように思われたそれらが、徐々に一つの線でつながっていき、気づけば恐怖の沼に引きずり込まれている!
「読んだら眠れなくなった」「最近読んだ中でも、指折りに最悪で最高」「いろんなジャンルのホラー小説が集まって、徐々にひとつの流れとなる様は圧巻」など、ネット連載中から評判を集めた、期待の才能・芦花公園のデビュー作。
――「次の生贄は誰がいいと思いますか」
(幻冬社HPより引用)
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Posted by ブクログ
気鋭の若手からベテランまでが一堂に会した「最恐」の物件怪談アンソロジー。
家や土地をテーマにしたホラーアンソロジーです。
作家陣が豪華で、個人的には外れなしでした。どれを読んでもじっとりと湿度のある話が楽しめます。
珍しい方だと、事故物件検索サイト「大島てる」の管理人・大島てるさんのお話なんかも掲載されています。サイト自体は見たことがありますが、文章も書いているとは初めて知りました。
実際に届いたメールや、自身が本を出すための取材で回った際に見聞きしたものについて書いているお話や、伝染する呪いを扱ったような作品も多く、虚構と現実が曖昧になる感覚がしてそれもまた良かったです。現実に侵食してくるような話は不安になる感じが好き。
個人的に気に入った2作は、その土地に憑く”ナニカ”の不気味さが存分に楽しめる平山夢明さん『ろろるいの家』と、恐ろしくも耽美な化物の話、郷内心瞳さん『トガハラミ』。
でも、それ以外のどの話もそれぞれ味わいが違っていてどれも面白いですよ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「魔は美しいものに惹かれる」がこのシリーズのベースにあるのなら、次作でも美形登場なのだろうか。前作でもうっすら感じたけど、ルッキズムっぽい(或いはそれを否定する)視点、つまり容姿を重視した展開というか描写が多いのでそこはちょっと、摂取しすぎると疲れる。
お話は、前作の方が好き(笑美ちゃんの再登場嬉しかった)、だが、面白かった。前作のヤン氏が放つ意味不明な不穏さと、るみちゃんの「押入れ」解禁が最高だったな。
怪異の怖さやそれを追っていくスリルより、敏彦の存在感が微妙に浮いていてそっちが気になる。絶世の美青年、それを頭で想像しようとするんだけど人間を超越した悪魔的美形はやはり脳内ビジュアル化が難しいし、最後の佐山とのやりとり、急に「おもしれー女」とか言い出しそうなキャラになったのでびっくりした。なんやねん!
意味深にチラチラ出てくる敏彦ママも異常者ではないかと勘繰ったが全然違いました。深読みだったかあ。
るみが青山くんに求めていることは今作でなんとなく分かったが、物部さんは何がしたいんだろう。
るみをある意味警戒しているから、善人でしかない青山くんを心配しているだけなのか。それでも視界を強制的に共有するってあんた…。ヒロインこと青山くん。彼、良い人だけど浮世離れしているので真の一般人が出てこない。
オチに関しては、絶対このまま終わらないと身構えていたが予想外すぎてへっ、と声が出る。そっちかあ… -
Posted by ブクログ
ネタバレ怪談の収集を趣味とする大学病院勤務の「私」。ネットだけでなく職場での聞き集めや先輩医師の症例報告、メールで送られてきた体験談等を調べるうち、別個の話と思われていたそれぞれの話や怪異に奇妙な符号を持ち、それぞれがリンクしていることに気付く。頑なに創作と解釈していたが、怪異は徐々に「私」自身の現実を侵食しはじめ……。
別々の人間や媒体を介して「私」の下に集まった実話怪談や都市伝説、記者から送られたインタビュー記事が奇妙な符号を持ち、それらが次第に収斂し、とある家系と場所へ繋がって行く。と同時に、それを調べる「私」の周囲にも怪異が現われる。作中にある「一つの映画を、ワンシーンずつ断片的に、全くバラバラのタイミングでに見せられるよう」な感覚で、読み進める内に朧気に立ち上がって来る怪異によって主人公自身も取り込まれていくのだが、集まった各話のソースや語り手のレベルが一様でないため、どこまでが実話でどこまでが創作かという判断も次第に曖昧になって、全体のメタフィクションな構造も多層的なものになってくる。
ジャンルとしては旧家の因習や呪いを中心にした土俗ホラーなのだろうけれど、そこにキリスト教的要素を(作中で民俗学者が解釈として語る)Mixしたのは新しい感覚だと思う。作中で綴られる各々の怪談や報告のどれも中々の怖さの質なので、それだけにラストは何かどーにも物足りないというか、個人的にはそう行って欲しくない方に出たな……という感想。
それとは別に、登場するキャラクターの何人かが読んでいてとにかく気持ちが悪い。このレベルは幸いなことに実生活では未だ遭遇したことがないものの、ネット上で何度か見かけたり絡まれたりしたことを思い出して、それがリアルに怖かったり。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後が衝撃すぎて、内容吹っ飛びました……
七菜香ちゃんなんならレギュラー入りするかと思ってたのに……助けられなかった、結局るみも青山くんも
生きている人間がどれだけ怖ろしいか
いや、この話がそもそも生霊というか、生きている人間の念でしたが
それにしてもこのシリーズと言っていいんですかね
美がカンストしている。物部くんも美しいんですよね、それ越えての敏彦。そして、被害者かと思いきや変態というか、相当ヤバイ。佐山くん、可愛い好青年という事なので、母がちゃんとしてたら、それこそ普通だっただろうに。最後の方で敏彦に対して滅茶苦茶可愛いリアクションしてたので、なんでしょ、好きで結婚とかまで言ってた、にいざ本人から同居を申し込まれると断るって、なんか良い。そして興味深くなる敏彦
それぞれのキャラが立っているのでスピンオフができそう
次の巻が気になる -
Posted by ブクログ
物件、つまり家や土地にまつわる怪談集。
表紙に並んだ著者名を見てほしい。
どれもこれも怪談の名手じゃないか!
一作品既読があるだけで、他は全て初めて。
なんだよー全然怖くない、なんて思っていたが、やっぱり夕暮れ時から夜にかけて思い出したり読んだりするとぞわぞわする。
「牢家」は、座敷牢というキーワードに引っかかってしまうと、最後にひっくり返される。
そして、ホラーにはお決まりの(作中でも言及されているが)地元の老人が「はいっちゃいかん!止めろ!」という。
もう絶望しか無いフラグが立つ。
そしておそらくその通りになる。
が、みなまで言わず余韻を残すところは作者の技量。
大島てるの「旧居の記憶」は、ほんとうに大島てるにこんな手紙が届いたんじゃないか、と思わせる。
だが、職業作家と比べると、ちょっと怖さは弱め。
「ろろるいの家」はさすが平山夢明。
意味不明の言葉が不気味さを増長する。
そして意味を知った時、背筋が凍る。
これは今が冬だから、じゃないよな。 -
匿名
購入済み神永学先生に「こんなにぶっ飛んだ作家は初めて」と言わしめた怪作。
もちろんホラーだし不気味なのだが、登場人物たちのおもしろさ、そして徐々に姿をあらわす恐怖の正体、とてもエンタメ性も高いです。
民俗学カルトホラーに興味がある人は絶対に愉しめる作品! -
Posted by ブクログ
一応、「家」にまつわる怪談、ということになるのかな。(読んでいる最中それが強く意識されるという感じでもないのだけど。)
全体的にはきちんとそれぞれ「作品」になっているので、素人っぽいノリで集めた聞き書き怪談、みたいな雰囲気ではなく、しっかり読み応えがあるものが多かった。
ただ、なんというか、「物件」と冠されたタイトルと内容とはちょっとズレがあるように思う。「怖い家」くらいの方が適当なんじゃないだろうか。あんまり、不動産としての物件にまつわる怪という方向性ではないので、いわゆる事故物件怪談みたいなのを期待していると「およ?」となるかも。
個人的に印象に残ったのは、福澤徹三『旧居の記憶』、黒木あるじ『牢家』、平山夢明『るるろいの家』あたりだろうか。
『旧居の記憶』は、大きな山場のある話というよりも、文章とその時代背景から浮かび上がる全体の雰囲気に独特のグロテスクさとノスタルジックな空気感があって、妙につらつらと惹き込まれるように読み進めてしまう。
『牢家』は、黒木さんらしいといえばそれまでなのだけど、地方に伝わる民間伝承や土俗的な風習を現実とからめてエンターテイメントに仕上げた感じ。
『ろろるいの家』は、純粋に怖い話。どこかで聞いたことのあるような設定が色んな角度から登場して、最初は「あれ?この設定、どこかで…」と思って怖いというよりは「きたきた!」と楽しみながら読んでいる感じなのだけど、トータルでいうと楽しいというよりジワジワと怖くなっていく。
秋の夜長に楽しませてもらった。 -
Posted by ブクログ
暗い性格で就活も失敗続きだった島本笑美。大手企業に採用され研修参加後に連絡が取れなくなる。心配した兄は心霊事例を扱う事務所に相談し…
宗教×カルト×超能力。あんまり怖さは感じなかった。
宗教団体のせいなのか本人の意思なのかもうわからない人って結構いるよね。妄信することがアイデンティティーになってる人。
『〇〇様が私の家族を守ってくれるから怪我も病気もしない』
「こないだ交通事故に遭ってなかった?」
『信仰してるから大怪我で済んだの。信仰してなければ死んでた』
「あ…ふーん」
心酔してる人との会話ってああ言えばこう言うで、何でも「宗教のおかげ」に結びつけるから閉口した覚えが何回かあって、そういうイメージです宗教って。
親の夢を子に託すーといった身近なものから宗教まで、そういう環境って人物構成に大きく影響して、取り返しがつかなくなることもあるって怖さ。