工藤勇一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「誰かが決めてくれるそんな“当事者意識”を失った従順な子を育てる教育は終わりにしよう」という一節から始まる本書。
工藤氏は
学校とは子どもたちが「社会の中でよりよく生きていけるようにする」ためにある。だからこそ、子どもたちに「自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、自ら行動する資質」すなわち自律する力を身につけさせていく必要がある。そして、自律を支援することを教師に求めている。
また、学校を「民主主義の土台をつくる場」と考え、「誰一人置き去りにしない社会」の作り方を多数決ではなく、対話の中から作ることを生徒や保護者、教員に体験させてきた実践を語っている。
最上位の目標を設定し、まずは戦わなくてよ -
Posted by ブクログ
リーダーとは、クリティカルシンキングができ、他者を尊重でき、対立の解消に向けて動くことができる人。一つ一つの事例や具体例を通して、わかりやすくまとめられていた。また、対立意見をいかに解決していくかも、とても勉強になったが、とても根気のいる作業だろうなと感じた。だからこそ、身に付いていく力となっていくのだろう。
特に、最後に紹介された2つのスピーチは、本当に引き寄せられる魅力的なもので、惹きつけ方が駆使されていた。女子大生のスピーチの中に出てくるお母さんの「不潔でおなかを壊すのは一瞬。でも、断られて傷ついた心は一生残る」という言葉が一番胸に刺さった。 -
Posted by ブクログ
教育は今、変化の時を迎えている。
学校教育からすっかり離れているが当事、私は教科書の内容にほんまか?もっと色々な見方考え方があると思いながら過ごしてきた。教科書より教科書以外が気になっていた。「本当にこれが真実なのか」と思い、何事も鵜呑みにはできなかった。
社会全体の一貫性を重視するあまり個人の違和感や納得できない思いはしばしば無視される。
人口減少や技術革新が益々進む中、従来の枠組みを維持することは難しくなりつつある。
未来を切り開くには過去の慣習や固定観念に囚われず柔軟で創造的な発想が必要だ。当事者意識を持ち自ら学び直すことができる、やり直しが可能な教育の在り方が必要だろう。
-
Posted by ブクログ
「服装や頭髪の乱れが心の乱れにつながる」というなんの根拠もない迷信を信じて止まない多くの学校現場において、その表面的な問題に取り込まれ教師の掌の上で踊らされることのないよう、子どもたちは優先して取り組むべき課題を見極めることが必要だと感じた。
千代田区立麹町中学校において革新的な学校改革を行なってきた工藤勇一さんは、純粋な疑問に骨太に向き合い、立ち向かっていくバイタリティに溢れた人だと感じた。
鴻上尚史さんの言う「世間」や日本社会全体に蔓延る同質性に対しては、工藤氏の言う「自律」や鴻上氏の言う「健康的な自立」を行なっていくしかないと感じた。またその際、当事者意識を持ち、感情を出さず「対話」 -
Posted by ブクログ
工藤校長が、部活動をPTA主催にし、部活動を指導する教員はPTAに入って指導することで、保護者からは文句の代わりに感謝の言葉をかけられるようになったと言うのは、凄まじい発想の転換。部活動以外の様々なことに応用できそうである。
演出家の鴻上さんが「このシーンで1番大切なことは何か?」を俳優とともに話して「何を表現すれば良いのか」を俳優が自分で気づくかたちで導くことができるのが1番良い演出家というのは、良い教師と重なると感じた。
「社会のために学校は何ができるのか?」を常に意識していくことが大切だと感じた。その為には教員や大人達が常に社会にアンテナを立てていなくてはならない。 -
Posted by ブクログ
身を置いてきた学校というシステム、それにあまり疑問も持たずにきた自分に辟易すると同時に、今この本を読めて良かったなと思う。
対立軸ってキーワードが1番印象に残った。学校や職場じゃなくてもっと身近な家庭でも、安易に対立軸を持ち込んで(家族の非を感情的に責め立てたり)、それで結局何もならない、分かり合えなくてってことは多い。相手を思い通りにはできないってそもそもそういう前提であること、そして妥協点を探していけるってことはどんな人間関係でも大事なのかなと思う。
自分の感情を押し通す、相手を思い通りに動かす、そんなことじゃなくて、もっと本質的なことは何かにいつも焦点を置いていたいと思う。
加えて無意味 -
Posted by ブクログ
良い心と良い行い、のところが印象に残った。「偽善」って言葉はわかるけど、みんながみんな聖人君子なわけない、偽善になるから行動しないって意味わかんないなと思っていたが、その疑問について答えを示してもらえた感じがする。心からそう思っていなくても、頭では正しいってわかっているし、心は簡単に変えられるものじゃない。「心と行動が一致した状態」じゃなくてもいいんだ、と思わせてもらった。
それと「言葉」についてもっと意識的にならなきゃなとも思った。自分の言動が相手にどう思われるか、客観的な視点もつことはいつまでも必要だと思う。
自分の子ども自体を振り返りながら読むと、グサッと刺さるところがたくさんある。そん