工藤勇一のレビュー一覧
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千代田区麹町中学校の元校長と、脳神経科学者の共著。
麴町中学校の、子供に他責ではなく当事者意識を持たせるための取り組みが良い。
・心理的安全と心理的危険
深い思考をしたり、理性的な判断を下すには心理的安全が不可欠
心理的危険の典型的な反応は「ファイト・オア・フライト」(逃げるか戦う)
・脳の大原則
①Use it or lose it(使わなければ失くすだけ)
②人の意識は有限(同時に複数のことに集中できない)
③本来ネガティブ思考が発動しやすい(生存本能)
・心理的危険になると現実に沿った思考やエラー検知(凡ミス)、意識的な注意と思考、不適切行動の抑制(怒って暴言)、感情の調整(ストレ -
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1.ずっと前にテレビで紹介されて以来、気になっていたので読みました。
2.中間テストやクラス担任という学校生活では当たり前の習慣を廃止してきた著者の努力を書いたものです。
昔のしきたりに囚われている学校がここまで変化するためには相当な努力が必要です。著者はその努力をいとわずに当たり前を疑っては改革を行ってきました。「教師とは?」「学校とは?」「教育とは?」という本質的な問いから始め、それにそぐわない行為は徹底的に切り捨ててきました。こうすることで、生徒自身の成長を加速させますし、企業の人たちも賛同してくれます。
3.WHYから始めることがどれだけ大切なのかがわかる本でした。この本では学校で -
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共感することが多かった。
「これは何のためにしているのか」という上位目的を常に意識することで、ルールや仕組みをゼロから見直す。それを生徒も保護者も教師も自分事として考える。
社会そのものにも言えることだな~。
・大切なのは、固定観念にとらわれず、上位の「目的」を見据えながら、最適な「手段」を見つけ出すこと。
・「学校に来る」こと自体は、社会の中でよりよく生きていけるようにするための一つの「手段」にすぎない。
・大人たちが「問題」と捉えるからこそ、それが「問題行動」と見なされてしまう。
・私たちにとって大切なのは、考え方に違いがあることを「当たり前」のことと捉えた上で、上位目的を見据えながら、 -
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キーワードは心理的安全性とメタ認知能力
自分が子供の頃の子育て、教育は今思うとどれも抑圧的、限定的だったのだな。
そうやって育てられた自分が子育てをする立場になって我が子にどう対応すればいいのかわからなくなっているところに出会ったこの本。
やっぱり自分の子供への態度は間違っていたんだなということがわかっただけでも読む価値があった。
そしてすべき声かけの仕方も。
実際に常に冷静にその通りに対応できるようになるには少し時間がかかりそうだけれど頑張ろう。
問題は夫にも読んで欲しいけれど絶対読んでくれないだろうなぁということ。両親の片方だけかわっても意味ないから…。
巻末の「心理的安全性をメタ -
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学校の当たり前は社会の当たり前ではないことが度々ある。本当に今していることは生徒の将来に役に立つのか?何のためにしているのか?本当に必要なのか?常に考えていかなければいけないと思った。
工藤校長曰く「朝の挨拶運動は無駄」
生徒も教員も辛い中朝早く来て行う意味、効果の有無…。当たり前のように良いことと思われてしていることもよく考えれば何のために?が分からないものが多い。
これをしましょう!と上に立つ人が言い、従うことも社会をうまくわたる上である意味大事かもしれないが、何故?本当に必要?と疑いかかる、一度考えてみることはとても大切だと思う。
それがなければ大人としてこれから社会を生きていく上で必 -
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「当たり前」を疑うことは、これから先の社会を担う子どもたちを育てる立場である教師にとって、無くてはならない考え方だ。
工藤勇一校長は、宿題や校則、年間行事、期末テストなど、当たり前のように行われている取組が、本当に子どもの力になっているのか、見つめ直し、改革していった。
このように、まずは、どこに問題があるのか見つけるところから始めるとよいだろう。
渡辺道治先生が述べる「足並みバイアス」が学校現場のどこに存在しているのか、その問題を明らかにするところから始めよう。
問題点を見つける際に大切な視点としては、「伸ばしたい子どもの力」を育てるための取り組みになっているかどうか。
過去の実体 -
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2021.3.4
中学校の改革の話かと思って読み始めたら、子育てにも言及していて、わかりやすく非常に参考になる話ばかりだった。
とても良い本だったのに、自分の語彙力のなさで的確な感想が書けなくてくやしい。この本はぜひ手元に置いておきたいので購入しようと思う。
私も学校の一律教育には非常に疑問を持っていて、同じ疑問を工藤先生も持っており、風当たりは強くても信念を持ってさまざまな改革をしたことに感動した。
意味のない漢字の書き取りや、揚げ足取りのようなテストの採点、誰得の作文や読書感想文など、クソ食らえと思う教育がたくさんあるが、子供が入学するまでに改善していると良いなと思う。
何が子供のた