工藤勇一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
キャッチーなタイトルだがどんな保護者にも教育関係者にもオススメできる一冊。工藤先生のエッセンスと神経科学の知見が参考になります。
メモ
心理的安全性は神経科学から見ても倫理的に正しいアプローチである。
p77
自己肯定感が育まれる環境
否定されない、自分の意思が尊重される、失敗を咎められぬい、他人と比較されない、できていることを評価される、成功体験がつめる、成長実感できる
p148 メタ認知とは自己を俯瞰的に捉え、自己について学ぶ機能
p150 学びを得るのは複数の定点を同時に見たとき
p162 メタ認知を鍛えるテーマ、葛藤、夢や目標、
p103 大人にもできないことを求めない(みんなと仲良く、一致団結、心を一つに)
p40 人間はほっておくと自分に対しても他人に対しても粗探しをしてしまう生き物だ
p42 子どもたちは褒められることよりも駄目だしされることに対して圧倒的に敏感です -
Posted by ブクログ
ネタバレ私の好きな「固定概念を疑ってくれる」そんな本でした。
私は今現在、親ではないので一度手放しますが、親になった時や教育に携わる機会があればバイブルになりそう。(甥や姪との関わりに取り入れたい)
最近触れている、認知行動療法にも出てくる“スキーマ”にかなり関わっていく親の関わり方。かねてから大切だと思っていたが、それを確たるものにさせられた。
=====特に“ハッ”とさせられた項目をメモがわりに======
02.手をかけない子どもほど自律する
→トラブルにならないように親が介入していないか。トラブルが起こったら子ども同士で解決させよう
08.子どもの問題は大人が勝手につくっている
→大人が問題だと定義するから問題になる(不登校など)。子ども自身が気にしていないことは、あえて指摘しない
17.子どもを変える「タイムマシン・クエスチョン」
→何か起きた時には「いつになったらその行動を辞めるのか」自分自身で選ばせる
22.食べ物の好き嫌いがあったっていい
→なぜ残すことが問題なのか?を明確にすべし。残さずに食べることを強要するより、食事の楽しさを知ることのほうが大切
23.汚い言葉遣いから、「言葉がどう伝わるか」を考えさせる
→汚い言葉遣いが問題なのではなく、その言葉によって相手がどう思うかを大切にする
26.家庭学習の習慣は、子どもの時間を奪うだけ
→学習の目的は「わからない」を「わかる」ようにすること。宿題って本当に必要(わかることをやることが必要?)社会人には働き方改革があるのに、子どもにはないのはどうして?
最後の卒業生代表の挨拶文。「リスペクト」と「ゴール」
本質的に大切なことは社会でも学校でも変わらず、すごく限られたものであると感じた。 -
Posted by ブクログ
家庭教師を始めてはや2ヶ月。学ぶ楽しさを伝えられれば最高だなと思い始めたが、やはり一人ひとり感じ方考え方は違って、僕が感じるような楽しさを感じられていない気もする。
そもそも、誰かをコントロールできるとは思っていない。じゃあなぜ家庭教師なんぞするのか?
するというより、させていただいてる。ご家族の依頼のもと、その子がどうなってほしいのかを伺い、その子自身がどうなりたい(どうありたい)かを聴く。その手伝いをさせてもらっている。それくらいの感覚。
でも仕事だから教えないと。
そんな矛盾も抱えてる。
この本では、「心理的安全」と「メタ認知」について、理論(脳神経学)と実践(麹町中学)より語られている。
子育て中の親や、学校の先生だけでなく、人と関わる人は一読しても損はない。
自分にとっての心理的安全とは何か?関わる人の心理的安全は?
メタ認知できているか?メタ認知して接したらどうなるか。
を問うてくれる本だ。
なかなか実践するのは難しいかもしれないが、まずは知ることから。
今から変われるから、心理的安全のもとメタ認知していきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ子育てする身として日々の自分の子どもに対する向き合い方を見直すきっかけを与えてくれた。
いくつか印象的なところを列挙すると
・手をかけないほど、子どもは自律する
例えば子どもが公園で遊んでいる時に、他の子とおもちゃの取り合い等でトラブルとなった時、親が「おもちゃを貸してあげなさい」や「仲良くね」だったり積極的に介入することは、子どもどうしで解決していく芽を潰してしまっている。子ども達はこういったトラブルの中で、自然と多くの者形成を学び、「自分で解決する」という意識を持つ。
・どんな環境でも挑戦できる強い脳は作れる
人は「心的に安全な状態」だと、脳内の思考・注意や、感情のコントロールを司る部分がうまく機能し、思うように行動できる確率が高まる。
・なんでもかんでも叱らない
命に関わること、人権に関わることで生徒が問題を起こした時は、厳しく叱ります。叱る内容に優先順位があるのです。
・叱る時は「子ども基準」で考える
「そもそもうまくできないのが当たり前なんだよ。でも、もしそれであなた自身が困っているなら、工夫して変えていかないといけないよね。どうすればいいと思う?」というような、安心感を与える言葉がけが必要です。
・子どもを変える「タイムマシン・クエスチョン」
例えばここに問題行動を起こす、中学2年生の男の子がいるとします。その子に未来を想像させるのです。「20歳になった君は、どんなことをしていると思う。」、、、、「じゃあ、大学生になった君は、今みたいな行動をすると思う?」、、、、「そうか、そりゃそうだよね。じゃあ、いつ頃、(何歳頃に)、君はその行動をやめているの?』
・偽善者でいいんだ
「偽善者かどうかを考えることこそ無駄。そもそも、人によく思われたいって素敵なことでしょ。」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ目から鱗。
今までの教育って何だったんだろう?自分の子育ても反省することだらけ、だな。
日本の教育、何とかせねば。
以下、本文よりメモ。
目的は何なのか?細かい論点ではなく、大事にすべきことを考える。
戦う、のではなく、周りと対話する。
必要なのは対話
声のでかい人に合わせて折り合いをつけることでもなく、議論に勝つことでもなく、お互いの共通の目的を探し出すことこそが真の対話ではないか?
校則変更、全員担任制の導入、定期テストの廃止などは、結果であって目的ではない。
学校の目的
社会でよりよく生きていく力をつける
持続可能な社会を築いていくための方法を学ぶ場
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Posted by ブクログ
2024/05/04
何かと先進的な取り組みをしている横浜創英中学・高校の校長である工藤勇一さんの本。
元々は麹町中での色々な革新的な取り組みから話題になってずっとこの人の本を読んでいたこともあってまた新しい本が出たとのことで読んでみました。
新しいことを始めた、というよりもこれまでの教育のあり方を根本から見直して「どうすることが本当に子どもたちのためになるのか」という原点に立ち返ったとき、学校として「存続させるもの」「変えた方がいいもの」「やめた方がいいもの」に分かれると思うのですが、そのうち、「変えた方がいいもの」を大胆に変えて、今まで常識、当たり前と思われてきたことに真っ向から向き合って取り組んでいることが周りからはとても印象的に写るのではないかと思います。
ただ時代が変わったから変える、のではなく、どうして変えるのか、本当に今やっていることに意味はあるのかということを改めて根本から考え直すモチベーションをこの本から得たような気がします。