工藤勇一のレビュー一覧
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工藤校長が、部活動をPTA主催にし、部活動を指導する教員はPTAに入って指導することで、保護者からは文句の代わりに感謝の言葉をかけられるようになったと言うのは、凄まじい発想の転換。部活動以外の様々なことに応用できそうである。
演出家の鴻上さんが「このシーンで1番大切なことは何か?」を俳優とともに話して「何を表現すれば良いのか」を俳優が自分で気づくかたちで導くことができるのが1番良い演出家というのは、良い教師と重なると感じた。
「社会のために学校は何ができるのか?」を常に意識していくことが大切だと感じた。その為には教員や大人達が常に社会にアンテナを立てていなくてはならない。 -
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身を置いてきた学校というシステム、それにあまり疑問も持たずにきた自分に辟易すると同時に、今この本を読めて良かったなと思う。
対立軸ってキーワードが1番印象に残った。学校や職場じゃなくてもっと身近な家庭でも、安易に対立軸を持ち込んで(家族の非を感情的に責め立てたり)、それで結局何もならない、分かり合えなくてってことは多い。相手を思い通りにはできないってそもそもそういう前提であること、そして妥協点を探していけるってことはどんな人間関係でも大事なのかなと思う。
自分の感情を押し通す、相手を思い通りに動かす、そんなことじゃなくて、もっと本質的なことは何かにいつも焦点を置いていたいと思う。
加えて無意味 -
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良い心と良い行い、のところが印象に残った。「偽善」って言葉はわかるけど、みんながみんな聖人君子なわけない、偽善になるから行動しないって意味わかんないなと思っていたが、その疑問について答えを示してもらえた感じがする。心からそう思っていなくても、頭では正しいってわかっているし、心は簡単に変えられるものじゃない。「心と行動が一致した状態」じゃなくてもいいんだ、と思わせてもらった。
それと「言葉」についてもっと意識的にならなきゃなとも思った。自分の言動が相手にどう思われるか、客観的な視点もつことはいつまでも必要だと思う。
自分の子ども自体を振り返りながら読むと、グサッと刺さるところがたくさんある。そん -
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ネタバレ箇条書き
感情の対立はタチが悪い。
前向きな話ができなくなる。
人は動かないものだ。
嫌いな人
嫌いな理由を挙げると、傾向が見えてくる。
①自分がこだわっているところ
(時間を守るようにしてるとか)
②自分にもその傾向がある
(嫌だと思う部分)
ブレスト
付箋とホワイトボードでできる
沢山の意見を出して、KJ法でグループ化していく。
チーム運営
①参加者全員を当事者にする
②参加者全員が最上位目標で合意する
③参加者全員で実現する手段を考える
情報の発信する意図を考える
日本語で書かれたのウェブサイトは全体の2.4%しかない。
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目的意識が大事だということを実感させられました。これは教育に限らず民間企業でも私生活でも同様だと思います。
自分は何を実現したいのか。誰のどんな問題解決に貢献したいのか。今慣習も含めてやっていることは実現したいことにどう貢献しているのか、どんな改善が有効か。考えて実行することが大事。
その上で、教育において最重要の目的は、子どもたちが社会で活躍できるようにすること、社会をより良く変えていけるようにすることであり、そのためにはいろいろな情報や人や機会・経験に触れさせて、自分や社会について考えさせることだというメッセージに強く共感した。そのために大人に求められる接し方は、やってあげることではなく -
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宿題や定期テストを廃止した校長先生の著書。新聞広告で気になって借りた。3分の1くらい過ぎてから途端に面白くなった。目的のところや制服、最後のスピーチまで一気に読んだ。
以下メモ
●チームが機能しない真因は「人は簡単には動いてくれない」という当たり前のことを考えない「人に動いてもらう努力を怠っているリーダー」にある。
●クリティカルシンキングは「本質を見抜く力」「吟味的思考力」「分析的思考力」と捉えられる。すぐに結論を出さない。それって本当か?と疑い続ける。
●自分の嫌いなところや欠点は、自分がたまたまこだわってるから気になっているだけ。他の人にもよくある普通なことが多い。
●脳のくせ、無意識 -
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娘が小学校に通いだして自分の小学校時代からほとんど進化していない教育手法に嫌気がしていた。ランドセル・PTA・教材の現金集金などやり方なども変わらず、教員不足やブラック労働・いじめ・不登校など全くもって改善をしていない。これは学校だけが悪いのではなく保護者も含めて「学校ってこういうもの」という当たり前が改善できなかった原因だと思う。
こういったことは文科省の指導要領などが悪いと思っていたが、この本には公立中学校でも校長が本気になれば現代の教育として最適なものに近づけるということが書かれていて一保護者という立場ではあるが子供の教育環境を良くできないか、と思いこの本を手に取った。この本は自分が学 -
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ネタバレflierの動画を見て、仕事のヒントになると思い購入する。
学校現場の話に重点はおいているものの、一般企業でもこの本の考えは通用すると思う。
「手段」「目的」を意識しすること。また、目的を達成するために手段があるが、やることが目的になっていないかなど、当たり前を疑うことが大切ということを学んだ。
また、工藤勇一さんの教育観や人生を振り返りが記載されている章は、参考になる点が多かった。
仕事が教育関係の方は読むことをお勧めする。初任から管理職まで重要な考え方が書かれおり、参考となる点が多々あるからである。
以下 読書メモ 後日記入
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自律に必要な要素
→心理的安全とメタ認知
心理的安全
→過剰なストレス環境下にいると脳は萎縮し、適切な反応ができなくなる。しかし、ストレス自体は悪いものではなく、成長には必要なこと。ストレスを取り除くのではなく、自己調整しながら向き合うことが必要。そこで、自己決定が求められる。
自己決定に必要な3つの言葉がけ
→どうしたの?君はどうしたいの?何を支援して欲しいの?
⭐️子供から求められるまでは我慢
メタ認知
→客観は定点、俯瞰は複数の視点(過去の自分と今の自分等)メタ認知は俯瞰
反省はしない
→人間は新たなことを継続するには脳に過大なエネルギーが必要。自分と向き合って、どうすればできる