工藤勇一のレビュー一覧
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キーワードは、「心理的安全性」と「メタ認知能力」。
「学校とは失敗をたくさん経験して、そこから自ら学んでいく場である」とあるように、私たち教員は最上位の目的に戻って考え、手段と目的をはき違えないないようにし、学校で起きている壮大な勘違いの見直しをするべきである。
また、3つの言葉がけの実践を学校あげて行っていきたい。
1「どうしたの?」(「何か困った事はあるの?」)
2「君はどうしたいの?」(これからどうしようと考えているの?)
3「何を支援してほしいの?」(「先生に何か支援できる事はある?」)
前作、「学校のあたりまえをやめた」から一貫しておっしゃていることが、今、少しずつ全国各地で、新し -
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これを読み、今子育てで不安に思っていること、例えば勉強できる子にしなきゃ、スポーツできる子にしなきゃ、お受験するのかな、英語やんなきゃ、プログラミングやんなきゃ、ゲーマーになったらどうしよう、いい大学入れなきゃ、等々の悩みがどーでもよくなる。著者は公立校の先生というのもあり、最大公約数的な教育論なのかもしれないけど、基本のキを気をつければ親としての責務ははたせるなと思えた。
個人的にバシバシささったのは。
不幸になるなら理想の教育論はいらない。
子供の問題は大人が勝手につくっている。
あえて言葉にしないほうが、うまくいくこともある。
親が社会を否定してはいけない。ようは人のせいにしない。
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ネタバレこの本、めちゃくちゃいい。
何が良かったかというと目的と手段、そして対話を大切にすることが
一貫しているところ。
何のための教育なのか。
それを目指すために何をするのか。
目的を達成するために対話を通して手立てを生み出す。
校則がなくなったのはただの結果。
校則をなくすために工藤先生は学校経営をしたわけではない。
メディアがクローズアップするのは
学テの結果、校則の廃止、支援学級がない などの
ただの結果でしかない。
結果を残すために自分たちは教育をしてるのでない。
何を大切にしたいか、最上位の目的を対話により確認する。
こうも書くと難しいよそごとのように見えるけど
対話っていつでも -
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世界で学べを読み、日本の教育システムに絶望しかけていた時に、この本に出会えてよかった。日本にもこんなに素敵な考え方の先生もきっと沢山いるんだと思わせてくれた。
沢山、感動する事、なるほどと思わされることが書かれていたのでメモがかなり長くなった。
★「本当の厳しはとは信用」この人には信用されたいと思わせること。信用し信用される関係を築く事。信用は大人の世界でも長い時間の積み重ねで少しづつ作り上げるもの。そしてやっと作り上げた信用もわ一瞬でなくしてしまうもの。フィクションに感化され子どもに、つい信用していると簡単に言ってしまうが、信用はそんな簡単につくれるものではない、そんなことも子どもには隠 -
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目からうろこだった。宿題のくだりは、自分も中学時代に納得できず、結果、宿題がない高校を選んで進学した経験があったので、問題点がわかりやすく言語化されていて何度もうなずきながら読んだ。
手段を目的化して押し付けることがないようにしたい。子どもを持つ世代にはもちろん、組織にも通じる示唆に富んでいる。
・自分で考えて、判断し、行動できる力
・学習習慣とは、必要に応じて主体的に勉強できること
・学びとは、わからなかったことがわかるようになったとき、はじめて成立するもの
・現状の教育が最上位の目的にかなっているのか、当事者意識をもって問い直していかねばならない
・子どもにはあれもこれも押し付けてしまい -
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総じて、先生っぽくない先生で、
言ってることがことごとく納得する言葉でスッと入ってきて驚き。なんでだろう。
こどもの持っている能力を信じられるか。それが大事か。
あと、子どもに教えないといけないことって、大人にとっても当然大事なことで、うまくやることは大人にも難しいことな気がした。タイムマネージメント、狭めてやる、…
P57
いま世の中で活躍している大人は何かの領域で尖っています。
「狭めるほど広がる。広げると狭まる」尖るためには多くの時間を割く必要がある。時間を割くためにはやらないことを決めないといけないのです。
→タイムマネージメント!
P72
(先生が)細かなことで同じように叱 -
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子どもを育てる上での最上の目的は「自律」。
「子どものため」と銘打ってやってあげていると、与えられて当たり前になり、与えられないことや与えられるものの質に不満を言うようになる(上手くいかないことを人のせいにする人間の完成)。
そもそも学校の規律は、大人が「従順さ」を求めて勝手に作った問題であり、決められた通りに動く人間を作るために必要だった(一斉指導が都合良かった時代には合っていたが、そろそろパラダイムシフトの世代)。
宿題や一斉授業もだが、これからの主体的な学習とは、出来ることをわざわざやるのではなく、出来ないことに何度でもチャレンジして出来るようにするのが学習である。要領をつかむまでが勝負 -
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型破りって、ひとことで言うけど、
考えて考えての改革です、これは。
覚悟の決め方も、ちょっとやそっとじゃないと思う。教育の世界って、しがらみだらけだろうから。
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校則ってなんであるのかな?と息子(小6) に聞かれて、「そりゃあ、縛りたいからだろうね。」と答えてしまう、今の慣例ってちょっと悲しい。
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教育行政(教育委員会)と現場(教員)の両方をご経験されているから、進めやすいんでしょうね。
また、東大合格者数トップを誇った日比谷高校への合格者を多く輩出してきている、学校の基礎体力も、うまくいく背景にあるのでしょうね。
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「宿題なし」「クラス担任制は廃止」「中間・期末も廃止」って、学び