工藤勇一のレビュー一覧
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学校って団体の中で、これから世の中に出て普通に過ごせる様、基本的な事を学ぶ・教える所だと思っています。
生徒主体に学校を持って行くのは本当に大変だったと思います。
工藤さんすごい!
やはり先生作り?から始めないとダメですよね。
昔、中学校の用務員を3年間勤めていました。大学出てすぐの世間も知らない22歳の新人教員が、生徒、親、みんなに「先生!先生!」って毎日呼ばれていると普通の人でも調子に?のりますよね。そうゆう新人先生を沢山見てきました。
一般社会を何年か経験してから「学校の先生」になるのがいいのではないかなぁ。
教員になるための仕組みを変えないと、本当の「学ぶところ」、学校にはならないと思います。 -
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新しい気づきがある本だった!
自律・対話・創造
本当に守らないといけないことを考えると校則のバカバカしいところが見えてきたりとか、宿題はいらないとか(できる人にはムダ、できない人にはただの壁。机に向かわせるのが美徳という観念だけであり、時間マネジメントの概念も大切)、定期テストは一夜漬けを産む悪しき慣習で、単元テストで履修確認すれば良い(テスト失敗したらやり直しあり)とか、物の見方を覆されるような討論がされていて、面白く読んだ。
横浜創英、3年前に見学会行ったときは本当に普通のややかっちりした高校だと思ったけど、工藤校長になって変わったのかなぁ。秋に学校説明会行く予定なので、変化と校長の話がかなり楽しみになった。
鴻上さんは光村国語6年に掲載あり。 -
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今、不登校に苦しんでいる子どもたちや、その保護者の方々の中には、誰かを恨んでいる人がいるかもしれません。その多くは一方で、自分自身を強く責め続けてもいます。私はそうした人たちに「とにかくもう自分を責めないでほしい」「あなたは何も変わらなくでもいい」と伝えたいと思います。
一般に不登校になってしまった子どもの母親の多くは、特に苦しい思いをしています。こうなってしまった原因は自分なのかもしれない」と責め続けます。そして苦しくなっ思いは、夫や家族、他の誰かに向けられます。残念なことに、こうした母親の様子は、不登校の子どもの姿に色濃く影響を与えることとなります。子どもはさらに自分を責め、ほかの誰か、そして母親を責めることによって、ある意味、自分自身を安定させようとしているかのように見えます。
誰かを責め続けている中で、人は自律のスイッチを押すことはできません。まずは、人を責め、自分を責めることをやめさせなければなりません。
学校は子どもに学びたいという気持ちをどのように持たせてあげられるか、一人ひとりの学びをいかに保障するかを徹底的に考えなくてはいけません。繰り返しになりますが、もしそれができないのであれば、別の方法で学ばせてあげればよいのです。
学校は「社会の中でよりよく生きていける」ようになるための場所です。
不登校のありようはさまざまで、必ずしも、麹町中での対応もすべてがうまく行くわけではありません。しかし、少なくとも学校が「手段」の一つにすぎないことは、教師こそが理解すべきだと考えます。それができれば、不登校は世間で騒がれているほど深刻な問題にはなりません。むしろ、学校へ行かない子どもがいても、周囲の大人が平気な顔でいられるような社会がよいと考えます。
ある行動を「問題」だと言わなければ、それは問題にはなりません。そういった視点で子どもたちを見ていくことが大切です。何かができなかったとしても、それは、その子にとっての発達の一つの場面での状況であって、周りの環境を少し変えるだけで解決できることがあります。子どもの発達は、それぞれです。じっと座っていられないのが問題だとする「小1プロブレム」も、椅子を変えてみたり、座る場所を変えてみたり、座っている時間を変えたりすることで、全然問題ないということがあります。むしろ、「座っていなさい」と叱られることで損なわれる自己肯定感について私たちは考える必要があります。大人が作り出した問題(それは「幻想」かもしれません)で、子どもたちや、それを守らせようとする大人が疲弊していくのは残念なことです。
この点を強く認識させてくれたのが、森俊夫氏と黒沢幸子氏の書籍でした(『森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー」ほんの森出版)。この本には、日常生活で役立つ多くの知見が盛り込まれていますが、中でも印象的だったのは、ある中学3年生の女の子とその母親の会話です。
かいつまんで説明すると、ある日、女の子が家で食事をしているときに、母親が「どうしたの?食欲ない?具合悪そうだけど」と聞いてきます。その女の子は、そんなふうに感じていなかったので驚くのですが、その言葉を受けて「ひょっとしたら、いつもより少し食欲がないかも」と返します。すると、母親は、「何かあった?友達に何か言われた?」と、さらに追及してくる。そのうち、女の子は「そういえばAちゃんに○○と言われた先生にも○○と言われた」、と嫌なことを次々と思い出し、本当に気持ちが悪くなって、トイレへ駆け込んでしまうという話です。
このエピソードに類する話は、至る所にあります。「忙しいでしょ。疲れている?」と言葉を掛けるうちに、元気をなくしてしまう子どももいれば、「受験勉強、大変だね」と繰り返し言われる中で、プレッシャーに潰されてしまう子どももいます。つまり、大人が取るに足らない問題を取り上げ、言葉にしてしまうことで、問題となってしまうことがあるのです。
私は人に仕事をお願いする際、「責任と権限」を意識しています。
人は創意工夫ができるからこそ、やりがいをもって物事に取り組むものです。そこには緊張感も生まれますし、リスクを負って取り組むという覚悟も生まれます。逆に、お願いをするが内容を事細かに指示すれば、受ける側は工夫を凝らそうとは思わず、粛々と作業を遂行するだけになってしまいがちです。人は裁量権とともに、責任とリスクを背負ってこそ、質の高い仕事をするものだと思います。
しかしながら、学校という組織においては、教員自身がリスクを負いにくい面があるのも事実です。
その点で、コミュニティ・スクールの指定校等に与えられる。東京都の教員公募制度は、優れた仕組みだと考えています。教員公募制度とは、校長が自校の教育方針などを示し、それに賛同する教員を募集するものです。本校では、コミュニティ・スクールに指定された直後から、毎年度、この制度を利用して3、4人の教員が異動してくるようになりました。
公募制度を利用して異動してきた教員は、教育理念に賛同し、自らも成長しようと、また、頑張ろうという意思が強く働きます。これは周りの教員にもよい影響をもたらします。教員の自律を図る上でも、コミュニティ・スクール指定校に与えられる教員公募制度は、良い仕組みであると考えています。
教育界では近年、子どもたちの「自己肯定感の向上」が課題として指摘されています。これは私の課題意識と共通するところなのですが、「自己肯定感」という言葉がやや硬く難解で、一般の人には通じにくいものだと感じています。私はもっと分かりやすい言葉で生徒たちに伝えたいと思い、本校の最上位目標を次のように設定しました。
すべての子どもたちが「世の中ってまんざらでもない!大人って結構素敵だ!」と思える学校。
学校が掲げる目標としてはやや砕けた表現ですが、小難しい専門用語よりは、はるかにシンプルで分かりやすく、保護者の方々にも支持してもらっています。
そのためにも、私は子どもたちを自律させることが大切だと考えています。
何か課題に直面したとき、どうすれば解決できるかを自らの頭で考え、周囲を巻き込みながら解決へと導いていく。そうした力を養うためには、前提として「世の中ってまんざらでもない! 大人って結構素敵だ!」と思える環境づくりをしていくことが不可欠だと考えます。
「世の中はろくなもんじゃない!大人なんてなりたくない」と考えているような人間は、自力で解決する姿勢を放棄し、誰かのせいにするからです。
子どもたちが自律し、「早く大人になりたい」と思うためには、私たち大人が子どもに手を掛けすぎず、自分で考え、判断、決定、行動させる機会を与えることが大切です。宿題や定期考査の全廃、固定担任制の廃止などは、そうした狙いの下で行いました。
子どもは、大人がきめ細やかに手を掛ければ掛けるほど自律できなくなることを、大人たちは今一度、全員で認識する必要があると考えます。 -
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塾で働いていますが、手段の目的化とその弊害ということから始まる改善、改革、取り組みに感銘を受けました。「最上位の目標設定」は教育のみならずビジネスにおいても常に重要視すべきことだと感じます。生徒はすごく素直で、「何でこれをやらないといけないの?」という疑問は当然のように感じています。私自身、「何故やるのか」という部分こそ必ず伝えるべきだと改めて意識していきたいです。保護者の当事者意識という部分も非常に共感しました。「生徒の自己実現に向けた最高の協力者」と実感し、健全なコミュニケーションを取っていきたい。生徒の進路指導、やりたいが見つかる環境作りに悩んでいましたが、本書の麹町中学校のような環境はその一つの答えのように感じ、今後のヒントを沢山もらいました。本書に出会えて良かったです。教育業界の垣根を越えて、多くの方々に読んでいただきたい名著です。
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予想外だったのは、「ブラック校則」の撤廃そのものは重要ではなかった、ということでした。ブラック校則自体は、生徒が自分の生きる社会を変えていく過程で削ぎ落とされた、硬直した不要なシステムの一つに過ぎなかったのです。
それは学校という社会の本質的問題ではありませんし、校則についての議論を深めると、子どもたちを大人が作った無意味な対立軸に閉じ込めてしまい、本質的問題の議論から遠ざけることになってしまいます。
作られた対立軸のトラップは、学校に限らず、政治や統治の思惑が働く場面ではよく見られるものです。大人の社会でも瑣末な対立軸を与えていないか、手近な対立軸に乗っかっていないか注意する必要がありそうです。
もう一つ印象的だったのは、「自分がされて嫌なことが相手にとって嫌とは限らないし、自分がしてほしいことが相手もしてほしいとは限らない」という記述です。
私は論語の「己の欲せざる所は人に施すこと勿れ」という訓言が好きなのですが、よく考えてみればこれは「世間」の言葉であり「シンパシー」なのです。
ハイコンテクストなコミュニケーションが成り立つ仲間内ならまだしも、多様性を抱える組織の一員であるならばもう一歩踏み出して考えなければならないなと自省しました。
工藤先生と鴻上さんは現場感覚を知悉し重視しながらも、俯瞰的な視点から教育の位置付けを捉えることを忘れません。そのため、教育論にとどまらず、教育政策、組織論、経営論、DEI、対話・コミュニケーションの領域に広がりのある内容でした。 -
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ネタバレ面白い。書かれていることは筋が通っていて、納得させられることが多い。久々に工藤勇一先生の著書を読んだが、やはり新鮮で刺激を受けた。
・学校の最上位目的は、子どもたちに社会で生きていく力を身につけさせること
・体内で使われるエネルギーのうち、25%は脳で使われている。
・無意識のうちにエネルギー効率の良いいつものパターンを選択するようになっている。
・相手の欠点に敏感なエラー検知機能がある。先天的なもの。
・ノルアドレナリンはやる気スイッチ、ドーパミンは気の散りやすさを軽減。
・未知の恐怖を新しいことへの期待へ
・自分でコントロールする力(タイムマネジメント力)もメタ認知力のひとつ。
・自分の過去の失敗談を積極的に語ることで、親近感が湧く。
・親自らが失敗、試行錯誤し続ける姿を見せることが子どものチャレンジ精神を育む効果的な方法。
・学校で育てるべきは、自分を成長させていく力。
意識の余裕を持たせるためには、不要なことを意識させないことが肝心。
・親の役割…片方が叱ったら、もう片方は叱った後にスッと現れてよしよしと慰める役になる。
・自分の力でできなければ、人に頼るのも力の一つ。
・学びを得るのは、複数の定点を同時に見たとき。俯瞰。
・メタ認知を高める第一のステップは、自分と向き合う機会を増やすこと。
・発言力のある人には、軸がある。
・一貫性のある状態に変えていくには、ありたい姿ややりたいことを思い続けることが重要。
・無意識に新しいことは拒否する脳になっている。3日坊主は当たり前。
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この本によれば、神経科学の知見から言える、子育てで大切なことは、「心理的安全性の確保」と「メタ認知能力の獲得」の2つ。
また、それぞれが大切である理由と、それぞれを確保・獲得するための具体的な方法も述べられています。
うろ覚えな部分もあるのですが、アドラー心理学に近い印象を受けました。
工藤先生もそうですが、大空小学校の校長先生だった木村先生も、学校教育を長いスパンで捉えているように思います。
中学校の校長先生だった工藤先生であれば、中学校の3年間、小学校の校長先生だった木村先生であれば、小学校の6年間を使って、子どもたちの成長を見守り、支える、という姿勢を強く感じますし、お二人とも、それがぶれない。
その一方で、多くの先生方は、保護者からのプレッシャーもあると思うのですが、すぐに結果を出すことを追い求めていて、その結果として、場当たり的な対応が多いように思います。
教育、とくに学校教育については、先生の努力だけでなく、保護者の協力も不可欠なので、学校教育に対する保護者の理解は必須です。
学校教育に、保護者を巻き込むためにも、そして、保護者が前向きに関わっていくためにも、この本を、多くの先生方、保護者の方々に読んでもらいたい、と思いました。 -
Posted by ブクログ
☆人のせいにしない、主体的にに課題解決に挑むことができる子。違いを尊重し、地道な対話を通じて、合意形成をはかることができる子。
☆しつけの最上位目標
「これは何を目的として子どもを叱ろうとしているんだっけ?」
☆1命に関わる危険なことはしない2人権的に反することはしない(犯罪、差別、いやがらせ、無視)
☆差別をしないとは知識と技能です。心のあり方ではありません。
☆ストレスには積極的コーピング。主体的に問題を解決する姿勢。
☆言葉と行動を変えようと繰り返し意識し続けていると、自分そのものが変わる。
☆①人は皆違うと理解する②感情をコントロールする重要性を教える③対立があったときの合意形成のはかり方を学ぶ
☆動かない人がいるのは当たり前。動かない人をその気にさせるには、目的、理由、目標を腑に落ちるものにしないとダメだ
☆時間は有限。
☆うまくいかないことがあったときに自分で解決しない子に育ってしまう。不幸を感じるのが得意な子になる。
☆子どもの中に「ネガティブなものとして捉えられている弱点を克服しようとしているポジティブな自分」がメタ認知として定着
☆最後は家族全体の幸せ -
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3つの言葉「どうしたの?」「君はどうしたいの?」「何をどうして欲しいの?」すぐ使っていく
・内省は難しい
・メタ認知の鍛え方①葛藤「でもあの時はすごく悩んでいたよね」「君なりにいろいろ考えたよな、あれですごく成長できたんじゃないか」②夢③その日に起きた嬉しかったことを尋ねる
・自分を知る力・自分自身をコントロールする力・自分を成長させていく力・ネガティブをポジティブに変える力
・三日坊主=自然なこと→繰り返しやすい仕組みを作る・自分に関する情報や評価を(自己否定の材料を「閉じるに使うのではなく「自分の成長の糧「に変えていく意識の改革そこが全ての出発点
意識改革・気づいていないことを言語化
・良い事は続けて悪い事はやめるリフレーミング化
再読する!