あらすじ
キーワードは「心的安全」と「メタ認知」だった!
学校の当たり前を覆し、全国が注目する学校づくりを実現した麹町中の工藤校長。
手をかけるほど子供の自律を阻むというメッセージは驚きと共感を持って、多くの人に広まりました。
今回、脳神経科学の世界で注目を集める、青砥瑞人先生との、「麹町研究」によって、脳科学的にも正しい子どもの育て方があることが立証されました。
これは既存の教育の思い込みを正し、「未来の教育」を模索していくために、旗となるべき成果です。
今回、教育と脳神経科学という異ジャンルの二人が共著として、教育・学力・子育ての大誤解を解きながら、
未来を創る「当事者意識のある子ども」を育てていくためにどうしていけば良いか、
それをわかりやすくまとめました。
全国が注目した、麹町研究の衝撃的な中身とは?
全国の保護者・教育関係者のバイブルとなるべき1冊!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「なにがおきたの」
「あなたはどうしたいの」
「私は何を手伝えば良いかな」
このスリーステップの声かけで、事実を見つめ、解決策を考え、ヘルプを出すことができる。つまり、自律を促す思考トレーニングになる。
子供が困っているときはこの声かけを行なっている。
効果かどうかはわからないが、自分で考えることができるようになってきた
Posted by ブクログ
エビデンスというほどしっかりしてはないが学者さんの根拠のある説明と、教育者の先生の具体的な現場感が交互にあって大変良かった。
構成もシンプルで心理的安全とメタ認知について、論→実践の繰り返しになっておりよかった。
Posted by ブクログ
青砥先生の章で少し眠くなりながらも、全体的にためになった。子どもの心理的安全を守り、メタ認知能力を親も子どもも身につけることの重要性を痛いほど感じる。ダメなところばかりに目が行きがちで、手助けはしつつも自分で考えて行動を決めさせることを徹底できていない。3つの言葉がけ(①どうしたの?②どうしたいの?③何を助けてほしいの?)を念頭に置き、特に①をイライラしながら言ってしまわないように気をつけて声かけしていきたい。自分の理想を他人に押し付けない。耳が痛い。まず心の余裕を保てるよう取り組まねば。
Posted by ブクログ
人は元来ネガティブに考えてしまう物。子供に対する三つの声かけ。どうしたの?どうしたい?私に手伝えることはあるかな?全ては子供の成長のためというゴールをもって接する。とても勉強になりました。教育業界の端くれに位置する者として、常に子どもの成長を考えた行動ができているかを忘れずにいようと思いました。
Posted by ブクログ
キャッチーなタイトルだがどんな保護者にも教育関係者にもオススメできる一冊。工藤先生のエッセンスと神経科学の知見が参考になります。
メモ
心理的安全性は神経科学から見ても倫理的に正しいアプローチである。
p77
自己肯定感が育まれる環境
否定されない、自分の意思が尊重される、失敗を咎められぬい、他人と比較されない、できていることを評価される、成功体験がつめる、成長実感できる
p148 メタ認知とは自己を俯瞰的に捉え、自己について学ぶ機能
p150 学びを得るのは複数の定点を同時に見たとき
p162 メタ認知を鍛えるテーマ、葛藤、夢や目標、
p103 大人にもできないことを求めない(みんなと仲良く、一致団結、心を一つに)
p40 人間はほっておくと自分に対しても他人に対しても粗探しをしてしまう生き物だ
p42 子どもたちは褒められることよりも駄目だしされることに対して圧倒的に敏感です
Posted by ブクログ
心理的安全性とメタ認知能力がこの本を読めば理解できます
自身のメタ認知も鍛えられますし、親子関係や目の前の子どもとの関係性もよくなります
心理学的にも読んでいて納得
特に教員や保育者には読んで欲しい一冊です
Posted by ブクログ
家庭教師を始めてはや2ヶ月。学ぶ楽しさを伝えられれば最高だなと思い始めたが、やはり一人ひとり感じ方考え方は違って、僕が感じるような楽しさを感じられていない気もする。
そもそも、誰かをコントロールできるとは思っていない。じゃあなぜ家庭教師なんぞするのか?
するというより、させていただいてる。ご家族の依頼のもと、その子がどうなってほしいのかを伺い、その子自身がどうなりたい(どうありたい)かを聴く。その手伝いをさせてもらっている。それくらいの感覚。
でも仕事だから教えないと。
そんな矛盾も抱えてる。
この本では、「心理的安全」と「メタ認知」について、理論(脳神経学)と実践(麹町中学)より語られている。
子育て中の親や、学校の先生だけでなく、人と関わる人は一読しても損はない。
自分にとっての心理的安全とは何か?関わる人の心理的安全は?
メタ認知できているか?メタ認知して接したらどうなるか。
を問うてくれる本だ。
なかなか実践するのは難しいかもしれないが、まずは知ることから。
今から変われるから、心理的安全のもとメタ認知していきたいと思う。
Posted by ブクログ
子どものことを本気で思い、学校の教育体制を変えようとしていることに感動した。
子どもの成長をサポートするために大人ができる声掛けなどを、多くの大人が実践し、幸せな子どもがより増えていくといいなと思った。
Posted by ブクログ
メタ認知。3つの言葉がけ。
押しつけではなく子どもがしたくなるのを待つ、したくなるように言葉がけをする。
多くの子を相手にこれをするのはなかなか難しいと感じるが、出来るだけ実践していきたい。
Posted by ブクログ
すべての教育者にオススメ。
2大テーマ「心理的安全性」「メタ認知能力」
心理的/ 人間の脳が深い思考をしたり、理性的な判断を下すために必要
メタ/ トラブルなどの葛藤や失敗のネガティブな記憶をポジティブな学びに変えていくときに使う
高次の、(自分の)認知自体の認知→自分を知ること
☆教育の目標は、自らの力で自分を成長させられる術と、幸せな状態を作り出せる術を学ぶこと
脳の大原則
1. Use it or lose it
エネルギー効率が抜群にいい回路、を無意識下で選択
2. 人の意識は有限
雑多な情報やストレスで散らかったままだと深い思考も高い集中力も発揮されない
3. 人は本来、ネガティブ思考が作動しやすい
エラー検知機能、解釈の拡大
ストレスとは
人間体内の生理的状態をできるだけ同じ状態で維持しようとする、ホメオスタシス、これが感じ取るズレのこと。
コルチゾール、ストレスホルモンが血液にのって全身を駆け巡る。心臓の早鼓動、冷や汗、手足の震えなどもストレスホルモンの影響
体育会出身者はストレス耐性が高い、と言われるのは、自分なりのストレス適応の仕方を経験上身につけているから。
「いつも怒られていたら、怒られることに対して耐性がつくのでは?」→ コレは真逆。強いストレスがかかった時に攻撃モード、逃亡モードに変わりやすい脳になっていく可能性が高い
扁桃体は、不安、恐怖の情動を引き起こす、ファイトorフライト反応+ 感情記憶を保存
海馬と回路でつながり、記憶の長期保存に特化、エピソード記憶
怒られた時の恐怖や怒りは強烈に記憶され、不信感、警戒心に。
モチベーション「ドーパミン」
気が散るときは、やらされてる感ではなく、ドーパミンを出す→ために、「この仕事はどんな意味がある?」「これを終えたらどんないいことがある?」などと再認識して生産性を上げる!
*自己肯定感を高められる環境とは
否定されない
自分の意志が尊重される
失敗が咎められない
他人と比較されない
できていることをちゃんと評価される
成功体験を積むことができる
自分の成長を実感できる
☆子どもに自己決定を促す3つの言葉
どうしたの?/何か困ったことはある?
君はどうしたいの?/これからどうしようと考えてるの?
何を支援して欲しいの?/何を支援してほしいの?
メタ認知
自己を俯瞰的に捉え、自己について学ぶ機能
1. 自己の捉え方
自分の特性や癖を正確に把握しているので、目標達成能力や課題解決能力が高いと言われる
2. 自己について学ぶ
自己と向き合い、そこで得た情報を脳の中に記憶痕跡としてしっかり書き込んでおく!
葛藤と夢でメタ認知を鍛える!
幸せになりたいなら、自分の幸せと常に向き合っていくしかない
子どもが気づいていないことを言語化する
ピグマリオン効果で使う言葉は大人側の願望でもいい!
Posted by ブクログ
脳科学からのアプローチがとても有意義な内容でした。
当事者意識を持つこと(持たせること)、心理的安定がベースにあることなどは、学校だけでなく会社や組織、あらゆる場面やグループで活用できるヒントになります。
個人的には、大人・子ども関係なくメタ認知できている人とそうでない人がいるなと感じました。
Posted by ブクログ
『叱っている大人が心理的危険状態』
p63~本文から引用します。
感情は人間にとって必要なものであり、感情自体を責めるのではなく、感情反応を引き起こすプロセスに目を向けてはどつでしょう。たとえば次のアプローチが考えられます。
1 ストレスをストレスとして感じにくくなるように考え方を改める
(例)子どもは大人の言うことを聞くべきだ→子どもの主体性を尊重すべきだ
(例)恐怖で圧倒しないと意見が通らない→平和的に意見を通す方法があるはずだ
(例)子どもを引っ張るのが大人の役目だ→子どもの成長を見守るのが大人の役目だ
p119~
スポーツ指導者が言及することもあり、ネット上でも有名になったデンマークのサッカー協会の10か条について紹介します。
1 子供たちはあなたのモノではない。
2 子どもたちはサッカーに夢中だ。
3 子どもたちはあなたとともにサッカー人生を歩んでいる。
4 こどもたちから求められることはあってもあなたから求めてはいけない。
5 あなたの欲望を子どもたちを介して満たしてはならない。
6 アドバイスはしてもあなたの考えを押し付けてはいけない。
7 子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂まで踏み込んではいけない。
8 コーチは子どもの心になること。しかし子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない。
9 コーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし、自分で考えさせることが必要だ。
10 コーチは子どもを教え導くことはできる。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ。
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
などなど!いや~…デンマークのサッカー協会の言葉…。大人が「よかれと思って」子どもにやりがちなこと盛りだくさん!よくありがちなこと。我が身をふりかえると…胸にグサグサ刺さりますな!
脳科学の青砥さんと、教育の工藤さんのコラボ、関心のある方に必見です。
Posted by ブクログ
子どもたちが当事者意識をもち行動ができるかを心理的安全性とメタ認知の観点から述べている。いかに日本の教育が子どもの可能性を狭くしているかがよくわかる内容であり、親としても子どもへの言葉かけの大切さを学ぶことができた。
Posted by ブクログ
心理的安全状態を作る。心理的危機状態では、何も入ってこない。叱責は無駄。
「どうしたの?」「あなたはどうしたいの?」「何か手伝うことはある?」この3つの質問だけで、あとは子どもが考え始める。
自己肯定感を上げるには自己決定が必要。
Posted by ブクログ
面白い。書かれていることは筋が通っていて、納得させられることが多い。久々に工藤勇一先生の著書を読んだが、やはり新鮮で刺激を受けた。
・学校の最上位目的は、子どもたちに社会で生きていく力を身につけさせること
・体内で使われるエネルギーのうち、25%は脳で使われている。
・無意識のうちにエネルギー効率の良いいつものパターンを選択するようになっている。
・相手の欠点に敏感なエラー検知機能がある。先天的なもの。
・ノルアドレナリンはやる気スイッチ、ドーパミンは気の散りやすさを軽減。
・未知の恐怖を新しいことへの期待へ
・自分でコントロールする力(タイムマネジメント力)もメタ認知力のひとつ。
・自分の過去の失敗談を積極的に語ることで、親近感が湧く。
・親自らが失敗、試行錯誤し続ける姿を見せることが子どものチャレンジ精神を育む効果的な方法。
・学校で育てるべきは、自分を成長させていく力。
意識の余裕を持たせるためには、不要なことを意識させないことが肝心。
・親の役割…片方が叱ったら、もう片方は叱った後にスッと現れてよしよしと慰める役になる。
・自分の力でできなければ、人に頼るのも力の一つ。
・学びを得るのは、複数の定点を同時に見たとき。俯瞰。
・メタ認知を高める第一のステップは、自分と向き合う機会を増やすこと。
・発言力のある人には、軸がある。
・一貫性のある状態に変えていくには、ありたい姿ややりたいことを思い続けることが重要。
・無意識に新しいことは拒否する脳になっている。3日坊主は当たり前。
Posted by ブクログ
この本によれば、神経科学の知見から言える、子育てで大切なことは、「心理的安全性の確保」と「メタ認知能力の獲得」の2つ。
また、それぞれが大切である理由と、それぞれを確保・獲得するための具体的な方法も述べられています。
うろ覚えな部分もあるのですが、アドラー心理学に近い印象を受けました。
工藤先生もそうですが、大空小学校の校長先生だった木村先生も、学校教育を長いスパンで捉えているように思います。
中学校の校長先生だった工藤先生であれば、中学校の3年間、小学校の校長先生だった木村先生であれば、小学校の6年間を使って、子どもたちの成長を見守り、支える、という姿勢を強く感じますし、お二人とも、それがぶれない。
その一方で、多くの先生方は、保護者からのプレッシャーもあると思うのですが、すぐに結果を出すことを追い求めていて、その結果として、場当たり的な対応が多いように思います。
教育、とくに学校教育については、先生の努力だけでなく、保護者の協力も不可欠なので、学校教育に対する保護者の理解は必須です。
学校教育に、保護者を巻き込むためにも、そして、保護者が前向きに関わっていくためにも、この本を、多くの先生方、保護者の方々に読んでもらいたい、と思いました。
Posted by ブクログ
3つの言葉「どうしたの?」「君はどうしたいの?」「何をどうして欲しいの?」すぐ使っていく
・内省は難しい
・メタ認知の鍛え方①葛藤「でもあの時はすごく悩んでいたよね」「君なりにいろいろ考えたよな、あれですごく成長できたんじゃないか」②夢③その日に起きた嬉しかったことを尋ねる
・自分を知る力・自分自身をコントロールする力・自分を成長させていく力・ネガティブをポジティブに変える力
・三日坊主=自然なこと→繰り返しやすい仕組みを作る・自分に関する情報や評価を(自己否定の材料を「閉じるに使うのではなく「自分の成長の糧「に変えていく意識の改革そこが全ての出発点
意識改革・気づいていないことを言語化
・良い事は続けて悪い事はやめるリフレーミング化
再読する!
Posted by ブクログ
教員をしており、半年前に親になった、ADHD傾向の強い自分。心理的危険状態のところは、まさに!という感じ。いちいちテンパりやすいのはなぜなのか?怒られたときにこう感じていた自分はおかしいのか?と思っていたけれど、おかしくないんだよ、と言ってくれたみたいで安心した。と同時に、子どもとの接し方をアップグレードしたいと思った。新たに学んだこと、参考にしたい部分が多すぎるので、何度も読み返し、思い出し、実践して、自分の糧にしたい。
Posted by ブクログ
神経科学と教育実践のつながりがどれだけ大切かを教えてくれる本。
とてもわかりやすく,具体的に書かれているため早い人は2日ほどで読める。
◯子どもが成長するために,脳科学的には何が必要なのか?
◯教師はどのような言葉がけで子どもの成長を支援するべきなのか?
◯教師自身がどのような心持ちで働くべきか?
非常に勉強になる名著。
Posted by ブクログ
「教育の本質を問い直そう」「子供が主人公となる教育を考えよう」そんな想いで出版された本。
教育の本質的な目標は自らの力で自分を成長させられる術と、幸せな状態を作り出せる術を学んでもらうこと。
その両方の実現に不可欠な「状態」が「心理的安全性」、不可欠なスキルが「メタ認知能力」である。
この考え方に非常に共感した。
3年前まで小学校の教員をしていたので、刺さるものが多々あった。初めて高学年である5年生を担任したときに、子供達が「指示待ち人間」であることに衝撃を受けた。この後どうするかを自分で考える習慣がこれまでなかったんだな、と着任1日目でわかった。でもそれは、これまでの担任の先生の指導力というよりかは、日本の教育の仕組み自体に問題があると思った。なぜなら、40人の子どもを担任一人で一斉に指導するには「統率」が便利だから。統率するには、個別の意見を排除して先生の指示に従う習慣をつけさせることが必須。逆におしゃべりがやまないクラスは「担任の指導力不足」と他の先生からの視線が痛い。問題行動を起こした児童から話を聞いていると、「子どもになめられるよ」と先輩教員に言われた。恐怖で子どもを統率することが正しい世界。わたしはそんな日本の教育現場にずっと疑問を抱いていて、教育全体を俯瞰したいと思い、現場から離れた。この本はそんな自分の経験も重なり、共感する部分が多くあった。いまの常識は本当に子供のためになるのか。それを立ち返ることが大切だと思う。全国の先生に読んで欲しい一冊。
Posted by ブクログ
キーワードは、「心理的安全性」と「メタ認知能力」。
「学校とは失敗をたくさん経験して、そこから自ら学んでいく場である」とあるように、私たち教員は最上位の目的に戻って考え、手段と目的をはき違えないないようにし、学校で起きている壮大な勘違いの見直しをするべきである。
また、3つの言葉がけの実践を学校あげて行っていきたい。
1「どうしたの?」(「何か困った事はあるの?」)
2「君はどうしたいの?」(これからどうしようと考えているの?)
3「何を支援してほしいの?」(「先生に何か支援できる事はある?」)
前作、「学校のあたりまえをやめた」から一貫しておっしゃていることが、今、少しずつ全国各地で、新しい風として広がっているように思う。
Posted by ブクログ
・人間が理性を発揮するには、心理的安全が必要。失敗しても安心できるような環境が求められる。
・子供が心理的安全を感じるには、大人が心理的安全な状態である必要がある。
・自己肯定感を上げるためには、否定されない空間が必要。
・「どうしたの」「どうしたいの」「何か手伝えることはある」の3つの声がけで、子供をメタ認知させる。
・失敗は必ず起きる。失敗0を目指すのではなく、失敗による影響を最小限に抑えたり、同じような失敗を繰り返さない仕組みを考えたりすることの方が大切。
・子供にはたくさん失敗する機会を与えて、自分で解決策を考えさせる。
・アドバイスするタイミングを図る。思春期は要注意。
・内省は脳機能的に意識して取り組まないとできない。
Posted by ブクログ
「どうしたの?」
「君はどうしたいの?」
「何を支援してほしいの?」
この3つの言葉がけは意識していきたい。
あとは、寝る前にでも
その日に起きた嬉しかったことを
報告し合う場を設けてみたい。
再テスト制、採り入れたい。
三日坊主を乗り越える「仕組み」を整えたい。
Posted by ブクログ
自律に必要な要素
→心理的安全とメタ認知
心理的安全
→過剰なストレス環境下にいると脳は萎縮し、適切な反応ができなくなる。しかし、ストレス自体は悪いものではなく、成長には必要なこと。ストレスを取り除くのではなく、自己調整しながら向き合うことが必要。そこで、自己決定が求められる。
自己決定に必要な3つの言葉がけ
→どうしたの?君はどうしたいの?何を支援して欲しいの?
⭐️子供から求められるまでは我慢
メタ認知
→客観は定点、俯瞰は複数の視点(過去の自分と今の自分等)メタ認知は俯瞰
反省はしない
→人間は新たなことを継続するには脳に過大なエネルギーが必要。自分と向き合って、どうすればできるか、仕組みや行動にフォーカスする。
Posted by ブクログ
千代田区麹町中学校の元校長と、脳神経科学者の共著。
麴町中学校の、子供に他責ではなく当事者意識を持たせるための取り組みが良い。
・心理的安全と心理的危険
深い思考をしたり、理性的な判断を下すには心理的安全が不可欠
心理的危険の典型的な反応は「ファイト・オア・フライト」(逃げるか戦う)
・脳の大原則
①Use it or lose it(使わなければ失くすだけ)
②人の意識は有限(同時に複数のことに集中できない)
③本来ネガティブ思考が発動しやすい(生存本能)
・心理的危険になると現実に沿った思考やエラー検知(凡ミス)、意識的な注意と思考、不適切行動の抑制(怒って暴言)、感情の調整(ストレス状態だと怒りやすくなる)が起きやすい
・幼少期にストレス体験が多いと、ストレスに反応しやすい脳になる(Use it or lose itの原則)
・激しく怒られるほど頭に残らず、怒られた記憶と感情だけが鮮明に残る
同じミスを子供が繰り返すのは、大人の伝え方が問題かも
・子供を心理的危険に追い詰めないという前提を守りながら、ノルアドレナリン(やらなきゃ)とドーパミン(やりたい)性のモチベーションをうまく使って子どもの力を引き出す
・自己肯定感がストレス耐性をあげる。そのために否定しない環境を作る。
・心理的安全状態を作るには、安心できる環境にする(失敗しても大丈夫、失敗こそが学び)
・自己決定を促す3つの言葉
①どうしたの?
②君はどうしたいの?
③何を支援してほしいの?
・大人が完璧な人間を演じない、目指さない
大人が完璧だと子供は自分の小さな失敗も汚点に感じ、心理的安全性を脅かす
大人が失敗したり試行錯誤する姿を積極的に見せる
・子供時代は失敗をたくさん経験して、そこから学ぶ時代
・教育の目標は自分で自分を成長させ、幸せな状態を作れるようになってもらうこと。
その実現に不可欠な状態が心理的安全、不可欠なスキルがメタ認知能力。
・メタ認知とは自己を俯瞰的(主観+客観)に捉え、自己について学ぶ機能
・自分と向き合う習慣がない人ほど他責になる
他責は生まれ持った性格ではなく、脳の使い方の癖。
・外部評価に依存して自己形成すると、周りの意見に流されたり、周りを気にして積極的に行動できない脳になる
・メタ認知能力を高めるためには、
子供を責めない、否定しない(失敗しても大丈夫、みんな違ってよい)、自分ではどう思うのかを聞く
・ピグマリオン効果(教師期待効果)
子供は大人が期待すればよい方に、期待しなければ悪い方に変化する
・問題を起こす子は依存心が強い。自己決定する習慣が必要
Posted by ブクログ
キーワードは心理的安全性とメタ認知能力
自分が子供の頃の子育て、教育は今思うとどれも抑圧的、限定的だったのだな。
そうやって育てられた自分が子育てをする立場になって我が子にどう対応すればいいのかわからなくなっているところに出会ったこの本。
やっぱり自分の子供への態度は間違っていたんだなということがわかっただけでも読む価値があった。
そしてすべき声かけの仕方も。
実際に常に冷静にその通りに対応できるようになるには少し時間がかかりそうだけれど頑張ろう。
問題は夫にも読んで欲しいけれど絶対読んでくれないだろうなぁということ。両親の片方だけかわっても意味ないから…。
巻末の「心理的安全性をメタ認知するワーク」は後日ゆっくりやる予定、楽しみ。
Posted by ブクログ
「心理的安全性」と「メタ認知」をキーワードとした、文字通り「自立する子」の育て方。
●いま、教育現場で何が起きているのか
・日本の社会全体がサービス産業化し、教育現場でも子どもに手をかけすぎている。その結果、自律が阻害され、当事者意識のない「他責」思考を持つ子どもが増え続けてしまう。
・教育現場における「手段の目的化」
●心理的安全性とは何か
・脳の原則
①Use it, or lose it.
②人の意識は有限
③人は本来、ネガティブ思考が作動しやすい
・「心理的安全性」が確保されていない、ストレスがかかりやすい環境では、人は思い描いた行動をとることができない。
・完全なストレスフリーが良いのではなく、適度に負荷をかけ、「やらなきゃ」という状態を自分で作り出すことが大事。子どもたちが「自分で」自分を上手に追い込むやり方を求めたり、「自分で求めて」トレーナー等の第三者に追い込んでもらえるわうに。
●子どもが安心できる環境をつくる
・心理的安全性を高めるには?
①学校を、安心して過ごせる場に
②心理的安全を自ら作り出すことを得意な脳に
・子どもに自己決定を促す「3つの言葉」
①どうしたの? ②君はどうしたいの?
③何を支援してほしいの?
・人と比較せず、「今の自分」と「未来の自分」を比較して、成長するために何が必要か。
・結果ではなくプロセスを褒め、時に第三者を介して褒める。
・ストレスコーピングの際に「課題を小分けにする」ことを教える。
●メタ認知とは何か
・自分を「複数の視点」から俯瞰する。獲得が難しいスキルではあるが、これができない子どもは「他責思考」に陥りやすい。
・自己の内面に目を向けてもらえるよう「葛藤」「夢」「嬉しかったこと」を考え、振り返る習慣をつけること。
●子どものメタ認知能力を鍛える方法
・優れた人は自分を知っている。
・大人が子どもに一方的にダメ出しをしてはいけない。大人の声かけが子どもに与える影響は大きい。
・依存心の塊である子どもたちを自律の道に誘導するためには「自己決定」の習慣づくりが必要不可欠。
Posted by ブクログ
なかなか実践するには根気のいる事だとは思ったが、言っていることは納得感のある内容で。
現場で経験を元に掴んできたものと脳科学の見地が合致していくのは面白い。
まずは自分自身も一歩引いた目線で一呼吸置いてから声かけを実践していこうと思う。