水島広子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
長期うつ病経験のある私にとって、薬物治療だけでは寛解は難しく、認知療法の併用が望ましいと感じてきた。認知療法は我が国でも様々な形で紹介され、沖縄など一部の地域では、すでにその治療効果の成果があがっていると聞く。ただ認知療法は少し理屈っぽいところがあり、万人に適用するのは難しいだろうなぁとはうすうす感じていた。そこに「対人関係療法」の登場である。これははっきり言って、シンプルかつパワフルだ。うつ病だけに限らず、人間関係万般に応用できる。「対人関係療法」の文献は少ないが、本書はその入門書として、病気のあるなしにかかわらず、おすすめしたい本である。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ■安心感の持てる治療者とは
対人関係療法を自分自身でも試してみたいと思われている方は
できるだけ安心感の持てる治療者(この人だったら何を話しても大丈夫だと思える治療者)を
見つけてください。
対人関係療法を専門とする人ではなくてもかまいません。
人間として信頼できる、安心できる、と思える治療者は見つかると思います。
ポイントは
①「何を考えているのかわからない」タイプではなく、
自分の味方になってくれていることがよく分かる人
②社交不安障害を病気として扱ってくれて
その病気の症状による自分の苦しみを分かってくれる人
③批判的ではなく温かい人
です。
■自分を守るた -
Posted by ブクログ
ネタバレ■パートナーを「重要な他者」と言われたときの感じ方
パートナーは間違いなく「重要な他者」に含まれるのですが
パートナーを「自分にとっては全然重要でない」という感じ方をする人も居ると思います。
それは自分の現実生活の中でパートナーが全く頼りになっていない、役に立っていない
あるいはむしろ足を引っ張っている、憎しみあっている、というような状況であるかもしれません。
講演会で面白い?反応なのですが
パートナーは重要な他者です!というと男性はうなずくが
女性の聴衆は「えー」というような反応が返ってきます。
■ふとしたキッカケで破綻
パートナーとの関係における手抜きの背景には
距離の -
Posted by ブクログ
ネタバレ■痩せたがりの世代間連鎖
10代では、摂取しているエネルギー、カルシウム、鉄分が必要とされる基準に届いていない子
も覆いのです。
「太らないようにする」ことには関心があっても、栄養についての知識と意識が不十分で、
「何を食べるか」には対して関心を持っていないということも反映されているのだと思います。
子供達は基本的に大人が作り出した文化の中で暮らしているわけですから、
子供達の「痩せたがり」は大人の責任だと言えます。
子供達が痩せるべきだと思っている大人は殆どいないでしょうが、大人たち自身が
「痩せたい」と思っていることが、
確実に子供達の意識に影響を与えているのです -
Posted by ブクログ
ネタバレトラウマ体験は
基本的には孤独の体験です。
トラウマ体験そのものの衝撃だけでなく
そのときに自分が全くひとりぼっちだと感じることも
重要な特徴です。
そもそもトラウマは過去に起こった体験によって起こっているもので
過去を変えられない以上、トラウマとの折り合うと言うことは
その「受け止め方」を変えることによってしかありえません(心的事実の再構成)
■変化の中で起こる感情が強すぎてコントロールできない
自分の感情が強すぎてコントロールできないと感じると
「自分への信頼感」を失います。
自分が大丈夫だとは思えなくなり
自分はどうなってしまうのだろう、と怖くなります。
トラ -
Posted by ブクログ
とある先生が紹介され、気になっていた本である。
対人関係療法という名前は一見とっつきにくい名前であり、この手の本は難しく書こうと思えばどこまでも難しく書けてしまうため一般の人には馴染まないと思っていた。
読んでみると難しい言葉はほとんど出てこない。
詰まることなくスラスラ読めてしまった。
誰もが抱える悩みを「ヒラメさん」や「アユさん」などの例を挙げてわかりやすく答えてくれる。
実は私も結婚当初はケンカの連続で怒りの消えない日々を過ごしていた。
いつしか怒りは破壊しか生まないことを知り、一つのルールを決めた。
「大声で言ったことは聞かない」
お互いが怒っているときは一旦距離を置き、気持ちの -
Posted by ブクログ
20代の女性には是非読んでいただきたい!!
摂食障害の人が日本には10人に一人の割合でいる。
それなのに、日本のメディアは、諸外国に比べて摂食障害に関する問題をとりあげない。
そんな問題意識を、摂食障害の一歩手前の「ダイエット依存症」という形で、精神科医である著者は、すごく、私たち20代の女性を中心に広がるダイエット思考、痩身思考について、すごくわかりやすくまとめてある。
今までの摂食障害の本とは違って
日頃私たちが考えておくべき自分の体のとらえ方やダイエットの危険性について、深く考えさせられる。
摂食障害になる一歩手前で、多くの人がこの本に触れてくれればいいと心から思います。 -
Posted by ブクログ
人から変に思われないか、とよく不安になる人は読んでみて。いいひとを演じるのに疲れた人にもオススメ。
えー、そんな治療するようなもんじゃないよ、とか避けるのはもったいない。社交不安障害という病気の症状とカラクリを知ることで、少し楽になれるかもしれません。
自分のためのまとめ:
不安センサーが強すぎて、気にしなくていいことまで心配させて、引っ込み思案にする病気。センサーが起こす身体症状(手の震えなど)は、病気を直す努力をする間は仕方ないと考える。先に症状を打ち明けるのも一手。
客観的に、自分が相手の立場だったらどうかと考えてみる。自分は悪くなくて、相手の態度が悪いのかも。自分が本当はどうし -
Posted by ブクログ
何かを言われて落ち込んだり、怒ったりするのは「衝撃」を受けてしまっているから。足の小指をぶつけた時と同じ。だから対処法もそれと同じで、ただ痛み(衝動)が去るのを待てば良い。そこに「自分のせいかな」とか意味付けを加えると治るスピードが遅くなってしまう。
自分にキツく当たって来る人は「困っている人」。人にはそれぞれ事情があり、その人も何かで困っているのかもしれない。ああ、この人は困っているんだなという目で見てあげれば少し優しくなれるし自分も傷つかない。
自分がこの本を読んで得た一番の気付きは不安や恐怖は自分自身が作り出しているのかもしれないという事。起こった出来事に意味付けをするのは自分自身で -
Posted by ブクログ
本書でいうところの「女」に該当する女性からの地味な嫌がらせに悩んでおり、手に取ってみた本。
彼女は夫の人生に依存しており、結婚、出産などの形になるものを中心に人生が回っているので、不安定な「女」なのだな、ということを客観的に理解することができた。
境界線を乗り越えてくる相手に対して、しっかり線を引き、相手を不安定な人として捉えることで、こちらの疲れを減らせるのであれば有り難い限り。
陰湿な言動に一喜一憂してしまっていたけど、それこそ「女」の思う壺。大変なんだね、頑張ってるね、と労ってあげることで、ケアしてあげなければいけないほど弱い存在なのだと改めて知る。嫌がらせをしてくる時点では自分よ