水島広子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
上司=管理職における部下への関わり方や采配の振り方について、精神科医の著者が方向性を提案する一冊。
「なぜ指示通りに動かないのか」「なぜ普通の指摘や指導がハラスメントになるのか」などのイライラやモヤモヤにメスが入ります。
精神医学の対人関係療法を基に部下のタイプ別対応やコミュニケーションのコツを紹介、専門用語なしで簡潔明瞭に書かれています。
個人的に参考になった内容は“注意の障害=仕事が覚えられない、別の仕事をすると今している仕事を忘れる”人の箇所です。
これは先天的なもののようで、障害として配慮する以外の方法がないということでした。
私はしばらく管理職から外れることがないと思いますので、とても参考になりました。 -
Posted by ブクログ
メスとして生まれながらも「女」と言う生き物に嫌悪感を抱いている、そんな私の中にいる「女(メス)」と向き合える本だった。
著者によると「女」とは「選ばれない限り満たされない心」を持つ存在らしいが、つまりそれは「オス」に選ばれたい「メス」そのものなのだと感じた。
女性が「女」になってしまうのは本能的なもので、「女」が「女」を嫌悪するのもより良い「オス」が、自分以外の「メス」に奪われることに対する危機感の表れなのではと思ったりもした。
「女」が「女」であることは種を残すための本能的な行動でもあると考えると、醜い存在だなと感じてしまう「女」も少し可愛く見えたりする。
女性が「女」ではなく、女性であるためには、やはり「メス」の本能に抗い、理性ある生き物として、客観的に物事を見ていくことを意識しなければならないのだと痛感した。 -
Posted by ブクログ
仕事で、まさにこの手のことですごく悩んでいたので、この本に感謝している。
なぜかものすごく忌み嫌われて足を引っ張られたり、陰口を言いふらされたり、女性の多い、密な人間関係の職場で、どんなに頑張っても改善しない関係に悩んでいた。
私自身も、他の女性が幸せそうにしていると心がざわついて不機嫌になってしまったり、卑屈になりがちだし、ちょっとしたきっかけで、内心色んな女性に「敵対心」を抱くところがあるなと思った。
そんな女性特有の困った特徴の背景に、これまでの人生で傷ついてきた存在としての「女」の存在があることがこの本を読んで分かった。これにかなり救われたし、どんどん悲観的になってドツボにはまっていた以前に比べて、少しだけ冷静になれている。そしてこれはきっと、生成AIでは得られないヒントだったと思う(笑)
自分の中の「女」を癒すことと、「選ばれる」ことを意識するのではなく自分が「選ぶ」こと。それが、私がこの本で受け取った、特に大事なメッセージだったと思う。
とは言っても、きっといきなり上手くはできないだろう。
少しずつ試して、わかっていきたい。 -
Posted by ブクログ
細川貂々さんの漫画に何度も
助けてもらったことを
ふと思い出して…本作を読んでみました
「人の話をちゃんと聞かなきゃ」
「良いアドバイスをしなきゃ」と
知らず知らずのうちに身構えてしまいがち…
特に優しい人ほど相手のネガティブな感情を
そのまま受け止めてしまい「人の話を聞くこと」がストレスや疲れに変わってしまうことも少なくありません
「疲れない聞き方」や
「ムカッ!を手放す聞き方」など
精神科医である水島先生の知識が
細川さんの親しみやすい漫画を通して
すーっと心に染み渡るように入ってきました
大切なのは、ただ相手の存在をそのまま受け止めること!
そして相手を尊重する聞き方をすることは
巡り巡って、自分自身の凸凹や未熟さを
「それでいい」と許し癒やすことに繋がっていく
人間関係で一番大事なことは
「人の話を聴くこと」
細川貂々さんの絵が
心のコリを優しくほぐしてくれる♡
全てのがんばり屋さんに届けたい…
至高のセルフケア漫画本です!! -
Posted by ブクログ
サブタイトルにもある通り「ジャッジメントを手放す」ことについて言及されている。
内容が端的で情報に無駄がないが、話しかけてもらってるようにも感じられて、読み進めやすかった。
ジャッジメントを手放すと言われても何をしたらいいのか?と思いそうになるところを、著者は少し心が痛くなるケースも含めてわかりやすく書いており、医療に従事していない私でも「なるほど」と理解できた。
医療従事者で「患者に対してジャッジメントをして苦しくなっている」という言葉で何か解決の手がかりを見つけたい方には、何かのヒントになる本なのかなと思った。
また、普通に働いていて仕事でうつ病となり自分を騙し騙し働いていて、なぜか自分に対して生きづらさを抱えたまま漠然と苦しいような人も、この本を読むと少し楽になるかもしれない。私は少し楽になった。
物事をそのまま受け入れることは難しいが、判断せずに受容することが次に進むために必要なステップなのだなと納得した。 -
Posted by ブクログ
近年話題の「毒親」について、著者自身の臨床経験から定義付け、その原因や対処法まで順序立てて記された一冊。
文中で何度も「納得できたら読み進めて」「必ず順番通りに読んで」とあり、読者が「毒親」の子であることを想定した作りになっているのがとても丁寧で良い。
ほかの毒親本に比べて、事例を元に「なぜ毒親と呼ばれる状況になってしまったのか」が丁寧に語られていて、攻撃的な記述が無いのが、読んでいて負担を感じない。
私自身も幼少期の体験から現在の状況、そして今後自分が子育てをしていく上で、思い当たることや参考になることがとても多く、今の時期に読めて良かったと思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「対人関係入門」と銘打たれてますが、より普遍的に、自己受容ができず苦しむ多くの方々にとって考え方が変わるきっかけになり得る本だと思います。
人間関係で生じる負の感情はストレスを知らせてくれる「心の安全センサー」であり、それを隠さず言葉でしっかり伝えお互いに相手への期待を現実的なものに妥協していくことで、ストレスを小さくできる。しかし自己受容ができていないとこの「隠さず言葉で伝える」のがなかなか難しいのは自分も痛感しているところです。
この本はそんな状況の人に寄りそいながら、人と関係を築くという行為の正体を平易な言葉と身近な例で示してくれます。
・相手から現実的に不可能だったりやりたくない役割を求められたらストレスに。「相手の期待する役割にどこまで応えたいか」考え、「言葉」で相手に伝えることが重要。
・自分に自信がないとやりがちな「遠回し」「あいまい」「沈黙」などの伝え方がズレを広げる。
・相対的に相手が完璧な人間だと思うため、伝え方があいまいでも「相手に意図が伝わった」と思い込みズレが加速する。
・「自分を主観的に自己評価を下しそれを他人に押し付ける」伝え方で相手の反応を制限しそれが相手の負担になる。
などなど、様々な例から、ありのままの自分を認めそれを相手に伝えることの大事さが見えてきます。
そしてズレを広げないための伝え方についても、
・「今の感情や意図」をくっつけて話して相手の反応を束縛しない。
・「言い訳+言いたいこと」で相手の期待に応えられないことを現実的に伝える。
・ぐちを言うことで溜め込まないのは大事だが、特に身近な「重要な他人」に話す。
・「怒り=自分が困った状況に置かれている」合図と考える
などなど、自己表現が苦手な人なりに実践しやすい方法を紹介してくれています。
個人的には「性格は変えられず」「行動は変えられる」という考え方が、言われてみると当たり前ながらあまり自分の中になかった視点でハッとしました。
「他人から何かを否定されてもあくまで対象は言動であり自分自身が否定されたわけではない」
「相手に性格まで変わってもらおうという期待は無駄だが行動を変えてもらおうという期待は成就しやすい」
という2つの事実を説明するもので、相手と自分への期待を現実的に妥協していくうえで大事な考え方だと思いました。
総じて、人生におけるストレス発生要因の多くを占める「対人関係」の仕組みを学びながら、自分の現状も負の感情もひっくるめて全て「当然だ、それでいい」と受け入れられるきっかけになるかもしれない、自分から一歩引いた視点をもたらしてくれた本だと思います。おすすめです。